#04 どうやって矯正歯科を選べばいいのですか?

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Q1:いくつか相談に行きましたが、それぞれ言うことが違うのはなぜなのですか?

 A: よく聞かれる質問なのですが、残念ながら、クリアにお答えすることが難しいのが現状です。

 例えば、インフルエンザやコロナの場合、試薬があって、検体を入れて反応が出れば、病名がついて、その対応法もほぼ決まっているかと思います。どの内科に行ってもそれほど違いはないはずです。

 それに対し、矯正治療の分野は、絶対的な正解というのがなく、正しいのか間違っているのかの線引きが難しいのです。どう診ても間違っているという場合もあるのですが、それを判定してくれる機関がありません。

 ですので、一般の方には難しいと思うのですが、複数の診療所で意見を聞く。治療を受けた方から情報を得るなどして、納得できる先生を探してください。最近は、矯正のデータを入れると患者さん用の説明資料をAIが作るということもできるようで、それっぽい難しそうな結果説明が瞬時にできますが、私達人間はロボットではないので、必ず1+1=2になるわけではないのです。多岐にわたる情報を、様々な経験を通して判断する必要があるのです。何通りかの治療方針を1時間も2時間もかけて考えることもあるし、その後、他の矯正医の意見を聞いたり、他の専門の先生のご意見を伺ったり!対応の仕方が、患者さん一人ひとりみんな少しずつ違うのが矯正治療なのです。
ですから、初診相談の際に、どういった情報をどれだけキャッチするか?その情報からどう診断し、どういう治療方針を推測し(最終の診断、治療方針は、検査結果をもとに確定していきます)、どう説明するかは、症例によっては、大きく違ってしまうこともやむをえないと思われます。

Q2:HPのおすすめランキングや、AIが選択してくれたリストを参考にしてもいいですか?

 A: 鵜呑みにするのは危険です。

 ランキングに掲載されるには、広告宣伝費が必要であることがほとんどなのです。また、医療広告ガイドラインというものがあって、患者さんを誘引するような文言は厳しく禁止されています。
日本歯科専門医機構認定 矯正歯科専門医や歯科日本矯正歯科学会のさまざまな資格を取るには、HPがその医療広告ガイドラインに違反していないか、厳しいチェックを通過しないといけないため、その結果、きちんとした資格を持った矯正医のHPは地味で、表に出にくいのが通常になっています。AIの答えは、HPからのデータの集積で出されますので、間違った情報から判断されている可能性があります。一概に否定はしませんが、そういうものだということを知ったうえで判断し、間違った選択をしないように気をつけていただきたいと思っています。

 “いいね!を大量に作り出すシステム”があることもNHKで取り上げられていましたし、新しく開業した先生から、“5つ★の口コミを書けますよ”という業者からの勧誘があったという話も聞いたことがあります。

 正しい情報かどうかの見極めが重要なのは、どの業界でも同じです。特に自費中心の矯正治療は、保険が中心の通常の医科の分野とは異なるので、注意が必要です。手術実績〇〇〇症例と医科の先生が出されているのと同様に、〇〇装置による開始〇〇〇症例というHPも見かけますが、矯正治療は開始した症例数ではなく、きちんと治療を終えた症例数が大切になるということも追加しておきたいと思います。

 さらに加えると、最近、政府が認定する日本専門医機構認定矯正歯科専門医というのが発足したのですが、それに似た“日本なんとか専門なんとか機構”というような紛らわしい名前のNPO法人があるのを知りました。ホント難しいですね。

Q3:では、優秀な矯正歯科医はどうやって探せばいいのですか?

 A: あるAIの答えが「なるほど」とうなずけたので、参考までに紹介させていただきたいと思ったのですが、Q2でお話した広告ガイドラインに抵触するらしく、残念ながらご紹介は控えます。ご自身で、いろんなAIに質問してみてください。私たち矯正専門医もこの答えを読んで、あらためて襟をたださないといけないなと思いましたし、若い矯正の先生には、こういう矯正専門医を目指してほしいと思いました。
 矯正治療は数年にわたる長期治療のため、技術力だけでなく信頼関係を築けるかどうかも非常に重要な条件です。初診カウンセリングでこれらの点を確認することをお勧めします。

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