外科的矯正治療

外科的矯正治療

上あごと下あごの大きさや位置が大きくずれていると、上下の歯がうまくかみ合わず、顔の形も歪んでいます。

その場合、一般的な矯正歯科治療だけでは歯の移動の限界を超えるので、かみ合わせを治すことができません。このような場合、外科手術によって骨をバランスの良い位置に動かします。

あごを動かしただけでは上下の歯はきちんとかみ合わないので、手術の前後に矯正歯科治療も受けなければなりません。このように、矯正歯科治療単独でなく、外科手術を併用してかみ合わせを改善する不正咬合を顎変形症といいます。

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初診相談

口腔内診査、口腔内写真撮影を行い、治療の概略をご説明します

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開始時精密検査

レントゲン、歯型、顔面・口腔内写真撮影、顎のずれのチェック、口腔周囲筋検査、顎機能検査を行います。

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診断

検査の分析結果、具体的な治療方針や治療期間をご説明します。

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口腔外科初診

当院は吹田徳洲会病院、広島大学病院、大阪大学病院と連携しております。

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術前矯正治療

手術後の顎の状態を予測して歯列を並べ替えます。口腔内の状況によりますが、月に1度の通院で大体1~1.5年程度です。

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口腔外科受診

おおよそ4か月前に手術申し込みを行います、術前検査を受けます。

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入院・手術

術後の入院は10日程度です。

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術後矯正治療

手術後のかみ合わせを整えます。口腔内の状況によりますが、月に1度の通院で半年~1年程度です。

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保定観察

矯正治療後の歯並びの状態を安定させる期間です。マルチブラケット装置撤去後、2年間です。

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抜釘手術

骨を固定しているプレートを外します。術後の入院は2~3日程度です。

術前矯正治療1年〜1.5年程度
術後矯正治療6ヶ月〜1年程度
術前矯正治療12回〜18回程度
術後矯正治療6〜12回程度

当院は、顎口腔機能診断施設および障害者自立支援指定医療機関としての認定を受けているため、健康保険を適用した外科的矯正治療が可能です。
矯正治療はほとんどの場合が保険適用外ですが、手術を併用した矯正治療などの場合には、健康保険が適用される場合があります。

歯の移動だけでは対応できない大きなかみ合わせの不調和を改善することができます

あごの大きさやずれなどを改善することができるので、口元だけでなく顔立ちのバランスを整えることができます。

術前矯正治療で、あごの骨に対して理想的な位置に歯を移動させてから手術をするので、手術後には歯や歯ぐきに負担が少ないかみ合わせを獲得することができます。

手術後の出血や幹線、神経損傷、顎関節の問題などが起こるリスクあります。全身麻酔に伴うリスクがあります。

手術前は一時的にかみ合わせが悪くなることがあります。

手術後は腫れや痛み、食事制限や顎の動きの制限があり、日常生活に影響が出ることがあります。

術前矯正治療では、手術後のかみ合わせを想定しながら治療を行うので、一回の診察時間が長くなることがあります。

  • 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2 週間で慣れてきます。 
  • 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。 
  • 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくく なるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
  • ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。 
  • 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。 
  • 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
  • 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
  • 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
  • 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
  • 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります
  • 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)や むし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
  • 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せ の「後戻り」が生じる可能性があります。
  • あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
  • 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

引用:日本矯正歯科学会

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休診日:木曜・日曜・祝日