本格（成人）矯正治療
本格（成人）矯正治療とは
本格（成人）矯正治療は、すべての歯が大人の歯になった永久歯列期に行う矯正治療です。
多くの方がイメージされるガタガタの歯並びや出っ歯を治すための治療です。
思春期成長後（中学生、高校生）から50歳代ぐらいまでのグループと、歯周病により咬合に変化が生じ始める50歳代ぐらいからのいわゆる中高年のグループとがあります。後半のグループでは、歯周病治療を先に行って歯ぐきを健康な状態にした後に矯正治療を開始します。
また、当院では必要に応じて舌や口唇のトレーニングも併用して矯正治療を行うことで、治療の停滞を防ぎ、治療後により安定するかみ合わせを目指します。
治療の流れ
口腔内診査、口腔内写真撮影を行い、治療の概略をご説明します。
レントゲン、歯型、顔面・口腔内写真撮影、顎のずれのチェック、口腔周囲筋検査を行います
検査の分析結果、具体的な治療方針や治療期間をご説明します。
集団指導による簡単な理論と歯科衛生士の個人指導による実技を学んで、う蝕と歯周病のリスクを下げていきます。
ワイヤーの装置を使って歯並びを整えます。お口の状態にもよりますが、治療期間は１～2.5年、月１回程度の通院で通院回数は12～30回程度です。
矯正治療後の歯並びの状態を安定させる期間です。来院間隔は2~6ヶ月で、マルチブラケット装置撤去後２年間です。
費用
矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由（自費）診療となります。
初診相談料
（検査代をお支払いの際に、返金します）
2,200円（税込）
開始時精密検査料
66,000円~71,500円（税込）
診断料
6,600円〜11,000円（税込）
矯正治療基本料
770,000円〜990,000円（税込）
調節管理料（およそ月に一度）
（歯科衛生士による毎回のクリニーング代を含む）
3,300円〜6,600円（税込）
成人矯正のメリット
歯並びを整えすべての歯で均一にしっかり噛むことができる機能的な咬合を獲得することができます
歯並びを良くすることで歯に対する意識が高まるだけでなく清掃性もよくなるため、虫歯や歯周病のリスクが下がります
歯並びを整えることで、歯を見せて笑うことができ、笑顔に自信が持てます。歯並びや口元の印象は、社会的な出会いや職場での印象に影響を与えることがあります。
矯正治療を受けることで、自信を持ってコミュニケーションをとることができ、社会的・職業的な成功につながることがあります。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間～1、2 週間で慣れてきます。
- 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくく なるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
- 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
- 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
- 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物（補綴物）の一部が破損する可能性があります
- 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物（補綴物）や むし歯の治療（修復物）などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
- 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せ の「後戻り」が生じる可能性があります。
- あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
- 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
引用：日本矯正歯科学会
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