MFT(口腔周囲筋機能療法)
MFT(口腔周囲筋機能療法)とは
MFT(Myofunctional therapy: 口腔周囲筋機能療法)は、不正咬合の原因のひとつとなっている口腔周囲筋の問題の改善を図るためのレッスンです。
正しい機能のもとに、正しく美しい形態は存在します。
患者の皆様のご来院の動機は、見栄えが悪いというルックスだけの問題かもしれませんが、だからと言って、歯をきれいに並べるだけで治療を終わるのは、本当の矯正治療ではないと私たちは考えています。
動機はルックスだけかもしれませんが、いったん治療が始まれば、美しいだけでなく、きちんと噛めて、一生安定した歯並び・噛み合わせに終了することが大切であると考えています。
そのためには、口唇や舌の位置をや動きを正しくしていくことが必須となります。
治療の流れ
月に一度、土曜午前に、院長による30分程度のPPTを使った説明、口腔筋機能療法療法士(Drs. Zickefoose)制作の15分程度のビデオ、実際の進め方の説明、トータル1時間程度の説明会です。
飲んだり、食べたりしている時の口元の動きをビデオ撮影し、その際の問題点を解説します。
キッズコースと本格コースがあり、年齢と治療ステージで、決めさせていただきます。
費用
MFTは公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。
オリエンテーション参加費
無料
ビデオ撮影・解説
(2回に分けることもあります)
6,600円(税込)
レッスン費用
3,300円〜6,600円/回(税込)
終了時ビデオ撮影
3,300円(税込)
※レッスン回数は患者さまのご希望により、回数を増やすこともできますし、中断することもできます。
MFTのメリット
治療が滞ってしまうことを防ぐことができます。
例えば、出っ歯の患者さんの場合、上の前歯を後ろに動かそうとしても、舌が上の前歯を裏側から前の方に押し出すという癖があれば、歯はなかなか動いてくれないので、治療が停滞してしまいます。口唇や舌の動きを正しくし、味方にすることで、矯正治療はスムーズに進んでいきます。
治療後の安定を、より安心なものにしてくれます。
例えば、飲み込みの際に、舌が前歯を押す癖が残ったままになっていると、一見治ったように見えても、舌の癖によって、装置撤去後に月日が経過すると、癖によって、だんだん後戻りをしてきてしまうのは当然のことでしょう。
歯をしっかりかんで、舌が口蓋(うわあご)だけををしっかり押して飲み込むという正しい嚥下方法をマスターすれば、歯が自らかみ込んでくるシーティングという作用を、発揮させることができます。そうすれば、歯並びは安定し、100歳人生の食を支えてくれるのです。
MFTのリスク・副作用
MFTによって、何かが害されることはありません。
しかしながら、MFTのレッスンによって、全員が、必ず100点満点の口腔機能を手に入れられるわけではありません。
ほとんどの方が、意識下では正しく嚥下できるようになりますが、歯並びが安定するには、無意識の状態でも正しい嚥下ができるということが重要になってきます。
無意識で行っていることを、意識して変えていくには、ご本人の根気と努力が必要となります。レッスンに費やした労力と時間と費用が無駄になってしまうこともあります。
しかしながら、MFTを避けて通ると、もっと残念なことが生じてしまうわけですから、オリエンテーションでの説明をよくご理解のうえ、判断していただきたいと思っています。
MFTの初診相談について
※ MFTのみの初診相談は行っておりません。