#02 抜歯か非抜歯か?

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Q1: 歯を抜くと口元が下がりすぎませんか?

A: 「『抜歯して口元が下がりすぎて失敗した。』という内容の投稿をよく目にするので心配だ。私はそうならないか?」と良く質問されます。
結論から申しますと、口元を下げる(前歯を後方に引っ込める)量は、調整できるのでご安心ください。専門用語でアンカーコントロールと言います。
矯正治療は、第一小臼歯(前から4番目の歯)を抜いて治すことが多いのですが、第一小臼歯1本分(7~8mm分)を全部使って前歯をしっかり下げたい時には、奥歯はmaximum anchorage(最大固定)と言って、矯正用アンカースクリューできっちり固定して、後ろの歯が前にずれないようにします。逆に、少しだけ前歯を引きたいときは、minimum anchorage(最小限の固定)と言って、奥歯を前にずらして抜歯スペースと閉じます。
患者の皆様の中にも、ハリウッドの俳優さんのように口元が下がりたいと思っている方もおられれば、老け顔になりそうだからあまりさげたくないという方もおられると思います。
矯正歯科専門医は矯正学的な診断結果を元に、患者さんのご希望を加味しながら、総合判断して治療計画をたてていきますので、ご安心ください。

Q2: 抜歯、非抜歯はどうやって決めるのですか?

A: 大人の矯正治療では、抜いて治すのか?抜かずに治すのか?が、治療計画を立てる際のポイントの一つになります。その昔、「抜歯・非抜歯論争」と言って、どちらが良いかの論争があった時代もあったそうです。
抜歯をした方がよいのか、しない方がよいのかは、それぞれの症例に対し、様々なファクターをもとに検討していきます。歯のガタガタの程度だけでなく、お顔の特徴(横顔のレントゲンの分析結果:上下顎の位置や形、前歯の角度など)、歯ぐきの状態、舌の影響など、多くの観点から判断していきます。
矯正学的に誰が判断しても「抜歯しなくてはいけない症例」あるいは「抜歯してはいけない症例」という両極端な症例は、矯正歯科医の判断に従う必要があります。一方で、「どちらを選択しても良い症例」という中間的な位置に存在する症例もあり、その場合には患者さんのご意見を入れて判断していきます。歯を抜くことに抵抗が強い方、口元が少しでも出るのが嫌な方、みなさんそれぞれの思いがあるかと思いますので、ご希望をお伺いして総合判断していきます。
繰り返しになりますが、矯正治療の成否を決めるのは、診断が90%と言われています。しっかり説明を聞いて、しっかり納得してから治療を開始してもらいましょう。

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