”矯正治療は受けたいと思うのですが、あの装置がどうもいやで、、、、”と言われる患者さん、”あんな装置をつけて学校へ行くと、子供がいじめに合うんじゃないかと、、、”と心配されるお母さんがたくさんおられます。
そういう時、まず、アメリカのお話をさせていただきます。
アメリカでは装置をつけて歩いていることよりも、悪い歯並びのまま歩いているほうが落ち着かないのです。アメリカでは子供の時に、歯の健康のため、そして輝く笑顔のためにみんな矯正治療を受けます。子供のときに治療を受けることができなかった若者は、自分の収入が得られるようになったらすぐに矯正治療を受けます。それが社会人としての常識のように考えられています。
この話をすると、阪大の1大学生が、”その話わかります。研究発表のためにアメリカへ行ったとき、歯並びが気になって笑えなかった。今度アメリカに行くときは、装置をつけて行こうと思った。”と言ってくれました。主人も、不完全な高校生の時の矯正治療の再治療に踏み切ったのは、何度目かの渡米の前でした。
ルックスだけの問題であれば、”日本では八重歯がかわいいねん!ほっといて!”で言い放っておけばいいのですが、悪い歯並びのままでは、お口と顎の健康が保証できないとなれば、そういうわけにはいきません。
ここは日本だけど、2年間だけ、アメリカンになった気分で、堂々と、どうせやるなら楽しく矯正治療を受けましょう。ご両親も、かわいそうという気持ちを捨てて、応援してあげてください。
イノウエ矯正歯科では、カラーのゴムで楽しんでいる患者さんもたくさんおられます。院長が矯正をしていた時は、ゴールドのブラケットに赤と紺のエラスティックをつけていました。
どうしても気になる人には、目立ちにくい白っぽい装置もあります。上の前歯に装置をつけるのを遅くする方法もあります。症例は限られますが、透明のマウスピースのような装置でも治療は可能です。が、それぞれ利点欠点がありますので、よく説明をお聞きになって選択して下さい。