
先週、二日に亘って開催された日本臨床矯正歯科医会の例会に参加してきました。
日本矯正歯科学会は大学の教授の方々が中心の会なので、学術的な活動がメインなのに対し、臨床矯正歯科医会は、矯正専門開業医の会なので、臨床がメインになります。
委員会活動報告などもあるのですが、社会医療委員会の「なんでも相談」担当からの報告では、以前は治療費の清算トラブルの相談が多かったのが、最近は「7年たっても治らない」といった治療の質の問題=健康上の実害に関する相談が増加傾向にあるということ
が問題視されていました。
ここ、2,30年で、矯正治療への関心が一気に高まったような気がします。以前は海外に比べて悪い歯並びを放置している人が多いと感じていたのですが、最近は、激減したように思います。
ただ、その反面、治療途中あるいは治療後に、相談に来られる患者さんが増
えてきたように感じます。治療途中や治療後では、元の状態よりも治しにくくなっている場合も多いうえ、費用が2重にかかってしまうことも多く、とても気の毒に思います。
日本の制度上、矯正歯科の標榜は、歯科医師免許があれば誰でも出すことができますが、矯正歯科は専門性が高い領域ですので、安易にスタートせずに、しっかり調べてから開始されることをお勧めします。AIの回答もネット上の情報を集めているだけなので危険です。
「矯正治療を受けて本当によかった」と思っていただける人ばかりの世の中になってほしいと切に願っています。

