矯正治療は子供のするもの!と思っていらっしゃる方が多いと思います。
しかし、最近、私の診療所では、大人の方もどんどん矯正治療を受けておられます。
娘さんの歯並びがきれいになったのを見て、私も!というちゃっかりお母さん。
小学校1年生の娘がする時にいっしょに!というやさしいお父さん。
奥様がされるのを機に、ご主人も!というあつあつカップル。
そんな素敵なペアで、イノウエ矯正歯科はいっぱいです。
矯正治療を開始時期で分類すると、
- 思春期成長前のグループ(小学生)
- 思春期成長後(中学、高校生)から40代ぐらいまでのグループ
- 歯周病により崩壊が始まる40、50代からのグループ
の3つに分けられます。(矯正治療の開始時期参照)
大人の矯正治療は、第2グループの後半の方と第3グループの方治療ということになります。
第2グループの人の多くは、小さいときから矯正治療をしようと思っていたが、思い切れなかった。 という人達です。20代30代のOLの方が、自分で働いて貯めたお金で矯正治療が受けられるようになったから、 と始められることもよくあります。小さいお子さんといっしょに始められる若いお父さんお母さん方も、この中に含まれます。
第3グループの人達は、歯周病や舌癖、口唇癖のために、咬合が崩壊し始めたという方々です。最近、出っ歯になってきた。歯と歯の間に隙間ができてきた。という方は、要注意です。 早く矯正専門医にご相談ください。
歯周病の処置を行って、歯茎を健康な状態にした後に矯正治療を開始します。 舌や口唇のトレーニングも併用します(口腔周囲筋トレーニング参照)。舌癖、口唇癖は、嚥下(飲み込み)の際に、舌で歯を押す癖、歯と歯の間にはさむ癖、 下口唇を巻き込む癖などさまざまですが、若い頃は少々癖があっても平気だったものが、歯周病が始まると歯周組織が弱り、 舌や口唇からの力に耐えられなくなって、歯が動き出してしまうのです。症状が進行すればするほど、難しくなってきますので、 早目の対応が肝心です。
矯正治療は子供の物!20歳を過ぎたら遅すぎる!もう結婚できたから私はいいの!年を取れば入れ歯であたりまえ!なんて古い考え方は捨てて、健康な歯、素敵な笑顔で、華麗な老後を過ごしましょう。