こんにちは。イノウエ矯正&歯科の井上です。今日は、みなさんに警告をさせていただきたいと思います。
最近、「インビザラインで治療中なんですけれど、、、、」 「どんどん悪くなるばかり、、、」とか、「口元が出てきて、、、」とか、「並んだけれど噛めない、、、」と言って初診相談に訪れる方が後を絶ちません。 以前から同様の相談はありましたが、最近急増しているように感じています。インビザラインが爆発的に話題になった時から、2、3年が経過し、結果が見えてくるようになったからでしょうか? ”東京の5年後が大阪”と以前から思っていましたので、ついに、大阪にもそういう時が来てしまったと感じています。 相談におみえになった方が口を揃えたようにおっしゃるのが、 「先生にお伝えしても、『大丈夫。ちゃんとアライナーを続けていれば大丈夫』とおっしゃるだけなんです。」ということです。 どう見ても、治りそうにないことを、これからさらに1年2年と続けていくのは、本当にお気の毒に思います。
アライナーの全てを否定しているわけではありません。う蝕リスクも下がりますし、アライナーゆえに可能な力系があるのも理解しています。ただ、バーチャルの世界をそのまま信じることが危険なのです。 アライナーは単なるツール(道具)です。それをきちんと使いこなせる矯正治療の診断力と経験と、そして医療人としての誠実心がある先生の元で、治療を受けることが必須です。矯正治療はそう簡単なものではないのです。 いつもお話ししていますように、矯正治療は健康に生きていくための食を支える大切な医療なのです。美容外科やエステと同じに考えていると、後で大変なことになります。 大人も子どもも、矯正治療は慎重に、かつ適切な時期を逃さないように、しっかり検討してから開始してください。