前回、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)の話をしました。
今日は、矯正専門開業医のお話をします。
なんや。おんなじやんかぁ。。
でも、ちょっと違うんです
一般歯科の診療室で、矯正専門の先生が雇われていたり、アルバイトで勤務されたりするのとは違いがあるのです。
矯正専門開業医は、診療所そのものが矯正治療だけのために用意されています。
広い待合室、小さなお子さんにも安心感を与える内装や飾りつけ、ハブラシコーナー、相談専用の個室などなど、一般歯科とは違った設備や雰囲気があります。
そして、もっと違うのが、スタッフです。
矯正専門にトレーニングされた衛生士は、ドクターの補助以外に、カリエスリスクコントロール、舌のトレーニング、コーチングスキルなど、矯正治療独特の技術や知識を備えています
矯正治療はドクター一人だけの力では、良い結果を出すことは難しいのです。
診療所の環境が整ってこそ、ドクターの力もじゅうにぶんに発揮でき、ゴールの高い治療結果が出せると私は考えています
そして、イノウエ矯正歯科の有能なスタッフに感謝しています
タグ: 舌
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矯正専門開業医
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毎朝鏡を見るのが楽しみな矯正治療
先日、かわいいハムスターのカレンダーといっしょに、ステキなお手紙を届けてくださった患者さんがおられます
どうステキかというと、、、
”毎朝、鏡を見るのが、楽しみなんです。歯がどんどん動いて、歯並びが良くなっているのを見るのがうれしいんです”
って書いてくださっていたのです
決して、矯正治療は楽ではないけれど、毎朝、歯が動いていくのを鏡で見ることを楽しみにすれば、きっと矯正治療期間も楽しいものになるのでしょう。とうれしく思いました。
歯は、きちんと力学を考えて、舌の癖などの問題を解決して、患者さんの協力が得られれば、面白いほど動きますし、どんどん歯並びは良くなっていきます。
もっと、たくさんの人に、お手紙のように、毎朝、鏡を見る楽しさをわかっていただけるといいなと思いました。
お手紙ありがとうございました
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歯の悩み(舌・唇の機能の問題)
お母様方の歯の悩みのことを書いた翌日、今度は、インタビュー関係でご一緒した方が、セカンドオピニオンを求めて、ご来院になりました
一度矯正治療したけれども、前歯のガタガタが戻ってきてしまって、もう一度装置をつけて始めたけれど、治療後また戻るだろうから、4本連結のラミネートベニアというもので、下の前歯を固定すると言われたとのことです
大学病院にも行って相談してみたけれども、あまり芳しいお答えはなかったとのことでした。
でも、私には、そうなった原因がすぐにわかりました
その方は、嚥下(飲み込み)の際に、下唇を強く吸い込まないと飲み込めないのです。
そのために、嚥下の度に、下の前歯が下唇に押されて、内側に倒れこんでしまうのです。
私も開業した頃は、そのことに気付いていなくて、同じような経験をしました
でも、今は、そういった舌や唇の悪い機能が、歯並びを悪くする。だから、歯並びを矯正装置で治すだけでなく、その悪い機能も治さないと本当に正しい歯並びは手に入れられないということを確信し、その重要性を今、もっと広めようと活動し始めたところなのです
私の活動の必要性を再確認させてくださいました
ありがとうございました
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矯正治療は美容整形じゃない!
昨日の初診相談は、地方出身の優秀な理科系女子大生さん。舌癖を伴う出っ歯さんで、益々出っ歯がひどくなることが心配されました
相談の最後に、お願いがあるのですが。。。とのこと、何かと思ったら、
「父が、美容整形みたいな矯正治療はするなと言っている。矯正治療が健康のために必要であることを、書いていただけますか?」
もちろんOKしました
私は、いつも、
”矯正治療は全身の健康のため、笑顔はがんばったことへのご褒美”と、お話しています。
エステの向こうじゃなくて、がん治療の手前と説明しています。
一生、全身の健康を支えてくれるしっかりとした正しい歯並びを、矯正治療で獲得していくのです。
機能的に正しい歯並びは、必ず美しい笑顔を保証してくれますよ
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矯正治療の診断とは!
イノウエ矯正歯科では、矯正治療開始時には、検査の後、診断というお話の時間を設けています
というか、これがあたりまえと思っていたら、そうではないということがわかりました
実は、開始早々、その医院に通いたくなくなったと言って、転医されてこられた患者さんがおみえになるのですが、診断時に、いつものように、いろいろとご説明している途中に、ふと気付いて”こんな話、前の先生からも聞いておられますよね。同じことを長々と聞いていただいてごめんなさい。”と言うと、”いいえ、初めてのことばかりです。”とおっしゃるのです。
”?????”と私はびっくり
矯正治療では、診断というお話の際には、
患者さまの問診表からわかること(癖や鼻咽喉疾患、成長の様子など)
視診、触診からわかること(扁桃腺の大きさや舌や唇の様子、顎関節の状態など)
顔(正面と側面と笑顔)の写真の特徴など
力歯全体の写真から言えること(歯の数や親知らずの状態など)
曆歯型から言えること、(かみ合わせの状態、歯並びの問題点、歯のサイズの異常、かみ合わせのズレなど)
歷顔のレントゲンから言えること
(正面:非対称の有無、側面:骨格の特徴や前歯の角度など)
轢虫歯のリスク、歯周病のリスク
そんなこんなを、30分ぐらいかけて説明して、問題点を整理し、それらをもとに立案した治療方針を納得いただけるようにご説明するのが診断です。
2通り3通りの治療方針をご提示して、利点、欠点を、ゆっくりいっしょに検討する場合もあります。
私はそれが矯正専門歯科の当然の姿だと思っていましたが、そんな診断説明がなく、治療が開始されていることがあると聞いてびっくり
大切なご自分の歯、お子さんの歯のことを、しっかり理解してから、納得してから、治療を開始ししましょう
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短距離走型矯正治療?
イノウエ矯正歯科では、固定式装置の装着期間をできるだけ短くしようと努力してきました
というのも、私が43歳でマルチブラケット装置を装着した時、やはり、早く治療が終わればいいなぁ。。と思ったからです
”最短期間で、最良の治療成績を”というのが、最近の合言葉です。
そのためには、患者さまとドクターとスタッフが一致団結して、共通の目標に向かう姿勢が重要です
私は体育会系なので、”いくぞ獵オー獵”という感じです。
”100mmダッシュのつもりで走りきろうね!”と装置をつけた瞬間から、はずすことを考え始めます。
好成績を残せるよう、舌のトレーニングも早めに始めます。
東京から転医してこられた患者さんは、この勢いに目をまあるくされていました
”みんな行くわよ
オー
”
劣 -
カルチャーショック&目からうろこ
昨日、受け口の5年生の男の子が初診相談におみえになりました
3歳から6歳まで矯正治療をしたけれど、治らなくて、どうしようかと、あちらこちらに相談に行かれたそうです。
イノウエ矯正歯科のホームページを見て、遠いところから来てくださいました
一期治療の方法、観察時期のあり方、二期治療時の判断、舌や口唇との関連、子ども達とのかかわり方などなど、お話しましたら、お母さんが、目を赤くしておられました。
”カルチャーショック、目からうろこ”とおっしゃるのです。
1000人を超える子ども達を、私一人で、20年間、この石橋でずーっと診療させていただいて、自分の子育てもふまえながら、ときどき苦い経験もしながら、子どもたちにとって一番良い方法を、知らず知らすの間に、作り上げてきたんだろうなぁ。。って、つくづく思いました。
がんばろうね
いっしょにがんばってくれれば、必ず、健康な歯並びを手に入れることができるからね! -
歯を動かすことが矯正治療じゃない!
昨日、新患相談におみえになったのは30代後半のHさん。
矯正治療をしてもらったけど、咬みあわせがおかしくなったので、元に戻してほしいと言って相談にこられました
お話を伺っていると、なんとなく、”歯を動かせば矯正治療”と思っておられたようでした殮
治療をされた先生もそんなイメージなんだろうな。。って感じました殮
前にも書きましたが、本物の矯正治療ってそんなものではありません
限りなく完璧に近い歯並びと咬みあわせを手に入れて、80歳になっても90歳になっても、自分の歯できちんと食べていけるように治療をすることが、矯正治療だと私は考えています
矯正治療には、その力があります
だから、治療開始前には、きちんとした顔の形の分析や、顎の動きのずれがないか、舌や唇の癖がないか、きちんと調べて、治療方針をたてます。
目標は正常咬合の確立なのです
確立のために、患者さんがすべきこと、ドクターがすべきことをしっかり確認してからスタートします
自分の歯の健康のために、どんな治療が必要なのか、よーーく考えてからスタートして、元に戻してほしいなんてことがよいように気をつけてくださいね
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前歯のゆがみよりもっとたいへんな問題が!
土曜日に初診の8歳のMちゃん。上の前歯の2本がハの字になっていることを心配して、お母さんがお連れになりました。
でも、診せていただくと、もっと大きな問題が
上の歯の真ん中と下の歯の真ん中がずれていて、全体に下の歯列が左にずれているのです。
よく見ると、お顔も左にゆがみ始めていました
このまま放置して、思春期成長期を終えると、ゆがみは驚くほど大きくなるのです殮
前歯が噛んでいません
開咬といいますが、舌と下口唇を歯と歯の間にはさまないと飲み込めないという癖が原因です
これも放置すると、だんだんひどくなっていきます
だって、毎日、飲み込んでいるんですものね。
ハの字は、おまけでいつでも治せるよ
お母さんはびっくり
早速、一期治療を開始されることになりました
不正咬合の問題点は、お母さんはもちろん、一般歯科の先生方にも見極めが難しいことがあります。
是非、早めにご相談くださいね -
本物の矯正治療その2:検査
ずいぶんお待たせしました
本物の矯正治療その2は検査です。
正面と側面からの顔のレントゲンを撮影します。
顎の形や歯の角度のずれを平均値と比較します。同じ出っ歯でも、骨の大きさのずれによるものか、歯の角度だけなのかで、方針が異なります。下顎の形の差でも、使う装置の種類を変えます。
咬合器という器械に、歯の模型をつけて、顎位(顎のずれの有無)のチェックをします。悪い位置にある歯が、本来の顎の位置をずらしていることがあるからです。
顎関節断層撮影という顎関節の詳しい写真をとって、関節の骨に異常がないかをチェックします。
力舌や口唇の動きもチェックします。口唇の強さも測定します。舌や口唇の癖が、不正咬合の原因になっている場合には、それをしっかり見極めないと、治療がうまく進みません。
曆唾液検査(虫歯になりやすさのチェック)をします。虫歯がなさそうに見えて、ミュータンス菌数が多い場合もあり、装置をつけて油断すると一度に虫歯ができたりしますので、検査が重要です。
まだまだ、ありますが、続きはまた明日拏