Posts Tagged ‘歯’
何歳になっても矯正治療は可能です。
月曜日, 10月 19th, 2009 今日の初診相談の26歳の女性の方は、今までずっとかかりつけだった先生から、事情があって、他の先生に変わったとたんに、矯正相談を受けるように勧められたそうです
診ると、上あごが狭くて、歯並びががたがたで、ほとんど噛んでいない状態で、前歯は逆になっていて、削れていて、歯茎は下がりかけていました
間違った位置で噛んでいるので、顎の周りの筋肉も疲れるようでした
前のかかりつけの先生は大人の矯正について消極的だったのかもしれませんね殮
歯医者さんでも、大人になったら矯正治療は無理と思っておられる方がいて、あまり勧めてくださらないようですが、今では、何歳でも矯正治療ができます
そういう私も、以前は、40代の患者さんの歯を抜いて矯正治療を開始するのに、ずいぶん勇気を振り絞ったものでした
宝塚クリニックの患者さんの最高年齢はなんと79歳なんです
きれいになられて、とても喜んでおられました
何歳になっても矯正治療は可能です
いつまでも若々しく、美味しいものをいっぱい食べて、楽しい毎日を過ごすために、あきらめずに、矯正治療を考えてみてくださいね
矯正治療をする決断としない決断
日曜日, 10月 18th, 2009 昨日、30歳の女性が初診相談におみえになりました
出っ歯でかみあわせが深く、将来の歯の健康がとても心配されました
ただ、いろいろと迷うことも多く、開始の決心がつきかねる御様子でした。
30際前後の(アラサーって言うんですよね)女性の方で、ずっと迷っていて、しばらくぶりに再相談を受けられて、「あの時、矯正治療を始めていたら、私、もう終わってるんですよね。。」って、残念そうに言われる方に、ときどき遭遇します
矯正治療をお願いする医院はしっかり選んで、安易に決めない方がいいけれど、矯正するかしないかは、しっかり決めて、するなら早く開始されることをお勧めします。
だらだら迷っていて、何年か後に、「やっぱりしよう、、」なんてことにならないように、「今回開始しないなら、二度と矯正治療のことは考えないぞ。」ぐらいの勢いで、考えていただくことをお勧めしています。
しっかり考えて、やると決めたら、できるだけ良い成績で、できるだけ早く終了できるよう、いっしょにベストを尽くしましょう
日本歯科医師会雑誌に掲載されました!
土曜日, 10月 17th, 2009 私の論文、「子どもの不正咬合」が日本歯科医師会雑誌10月号に掲載されました
一般歯科の先生方に、「子どもの不正咬合」の知識や考え方が、正しく伝わることを願って書きました
子どもの不正咬合の問題点を発見できるのは、毎日子どもたちに接しておられるかかりつけの先生方や学校歯科医の先生方なのです。
不正咬合の芽をみつけることにより、問題が大きくならないようにしてあげることができるのです。
また、残念ながら、間違ったアプローチのために、うまく治療が進まず、悲しい思いをしておられる子どもさんも見受けらますが、そういった悲劇が減ることも願って書きました。
「矯正治療によって幸せになる子どもさんが増えること、間違った矯正治療のために悲しい思いをする子どもさんが減ること」が、私の願いです
明日は黒川清先生のお話!
木曜日, 10月 1st, 2009 黒川清先生は、東京大学医学部を卒業されてから、アメリカで研鑽を積まれ、教授までなさり、日本に帰られてからは、日本学術会議の会長をされたり、内閣特別顧問をされたり、、、、
黒川先生のご著書を読ませていただいては、そのグローバルな考え方に感動し、尊敬の念を募らせていました。
明日、大阪で開かれる若い人材を育てる会で、講演をされると聞いて、一度ダイレクトに先生のお話を伺いたいと思い、出かけることにしました。
今も、黒川先生の本を少し読み返していましたが、若い人たちに是非、知ってもらいたい考え方がいっぱい詰まっていることを再認識していました。
これから優秀な医師、歯科医師を目指す人は、是非、黒川清先生の考え方に触れていただきたいと思いました。
明日が楽しみです
近畿臨床矯正歯科医会の大会に出席してきました!
日曜日, 9月 13th, 2009 今日は、近畿臨床矯正歯科医会の大会に出席してきました
近畿地区の矯正歯科の臨床医の集まりです。
この会の特徴は、大会に出席するためには、必ず、自分の治験例を2例持参しないといけないのです
ただ、講演を聴くだけでなく、持ち寄った症例を見ながら、お互い勉強しあえる。というのが、この会の大きなウリなのです。
ウリである反面、症例報告をするには、たいへんな労力が必要ですし、みんなの厳しい目にさらされるわけですから、結構、気合が必要です
でも、そうやって切磋琢磨して、臨床のレベルを上げようというのが、この会の目的で、その意志に賛同するメンバーが、まじめに、(本当にみんな症例を見る目が真剣なんです。。。)毎年、症例を持ち寄って、研鑽を積んでいます
あーっ、しんどかった。。。でも、いっぱい新しい情報もゲットできたし、勉強になる症例もいっぱい見ることができました
お父さん、お母さんも矯正治療をあきらめないで!
土曜日, 9月 12th, 2009 今日の初診の最後は、小学3年生のRちゃん
お母さんといろいろとお話している間に、途中から、40代のお父さんのガタガタの歯並びに、歯周病が始まって、たいへんなことになってきている。というお話に。。。
聞くところによると、もうあきらめムード
でも、私は、是非、あきらめないで矯正治療に挑戦してくださいとお話しました
イノウエ矯正歯科では、一度あきらめかけた矯正治療を、40代、50代になってから、始められる方が結構多いのです
歯の大切さを本当に感じ始めた世代は、ある意味での矯正適齢期ではないでしょうか
Rちゃんのお父さんも一度初診相談を受けてくださるといいな。と思っています
お父さん、お母さん、矯正は子どものものとあきらめないで、お口の健康に裏打ちされた華麗なる老後のために、是非、ご検討くださいね
口の機能の発達と不正咬合の予防
金曜日, 9月 4th, 2009 今、横浜の青葉台というところに来ています。
青空研究会の仲間が集まって、小児歯科の元開冨士雄先生をお招きして、御講演をしていただきました
元開先生は小児歯科の観点から、子どもたちの口の発達過程を正常に導いてあげることで、機能と形態が調和した健康な口腔を持つ子どもたちを育てることができるので、その点にもっとかかわっていくべきである。という内容のお話をしてくださいました。
私も、矯正歯科医として、子どもたちの歯並びを治療しながら、この原因は何なのだろう。なんとか予防できないものか。と常々思っていましたので、まさしく目からうろこのお話でした。
これまでも、不正咬合も予防が大切という考えを持ってきましたが、さらに、もっと深く掘り下げて行きたいと思っています
矯正歯科医であってよかったと心底感じる瞬間
土曜日, 8月 29th, 2009 Fちゃんのお母様からメールをいただきました
Fちゃんは、前歯が埋まっていて、うまく生えてこなくて、口腔外科の先生に歯茎を切ってもらって、次は矯正装置をつけて引っ張り出して、って、それはそれはたいへんな治療だったのですが、がんばりぬいてくれました
無事、治療も一段落し、この間は歯の表彰も受け、見せてくださいました
おねえさんのRちゃんも先日、治療を終了し、お母さんは、お二人の治療の思い出などを書き綴ってくださいました
よかったね。Fちゃん。いつも大きなおめ目が、ウルウルしてしまって、それも、お話を始めるだけで、ウルウルしてしまっていたけれど、肝心なところでは、ウルウルしながらも、ちゃんとがんばってくれていましたね
きれいな歯並びおめでとう
Fちゃんのがんばりがあったからこそ、良い成績がもたらされたのです
今日は、そんなFちゃんRちゃんとお母さんから、私が元気をいただきました
ありがとうございます
矯正治療に携わっていてよかった。って、心の底から思える瞬間でした
次々と舞い込む広告の勧誘
金曜日, 8月 28th, 2009 もー!いい加減にしてよ!って叫びたくなるほど、次々と広告の勧誘が舞い込む練
それも、昔からのシンプルな名刺広告ではなく、名医とか実力とか選ばれたとか、、あたかも、すばらしく卓越した医院であるという風にみせかける広告である
何十万というお金が広告料として、歌われている。
客観的なリストのまわりに、そういった記事風の広告が入ったり、聞くところによると、ランキング順位に正しいのと広告料の絡んでいるのを混ぜたりすることもあるそうで、そうなると、一般の方は、きっと戸惑われると思う。
前から言っているように、医療の広告規制緩和をしたなら、消費者センターがかかわれるようにする。など、弱い患者さんの立場を守る施策もいっしょに立ち上げるべきだと思う。
不動産を営む知り合いから聞いた話だが、不況で、他の業界が不振であるために、最近は、比較的収入の安定している医者歯医者をターゲットにしているそうである。
ビジネス界が生き残りをかけて、医者歯医者に近寄るのを止めることはできないのであろうが、その結果として、弱い立場の患者さまが混乱させられないように守ってあげる仕組みが、急がれているように私は感じる。
でも、薬害エイズや肝炎など、いつも対応の遅い政府に、あまり期待はできないので、最終的に、患者さまご自身が賢くなる他ない。という結論に至るのです
そして、私たちも、そんなビジネスに振り回されることなく、知識・技術・倫理観に根ざした医療をめざすべく、努力するしかないのです。
がんばりましょう