Posts Tagged ‘歯’
またプロフェッショナルの続き
土曜日, 2月 9th, 2008ブログ連続記録更新しています。こだわりのプロのお話の続きのような、一番奥の7番目の歯につけるブラケット(小さな金属の装置)のお話。診療が終わって帰る準備をしていると、Mちゃんのお母さんから「今日つけてもらったばかりなのに、何にもしないうちに一番奥の装置が取れた。こんなに簡単に取れるようでは困るではないか!」とちょっとお怒りのお電話が入りました。聞くとワイヤーがほっぺたにあたって痛いらしいので、すぐに来ていただくことにしました。一番奥にある7番目の歯は、一番装置がつけにくい部分、トラブルも起こりやすくて、ほっぺたが痛くなったりしやすい場所で、患者さんからのクレームも出易い部分。だから、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)でも、7番めの歯のにはブラケットをつけず、コントロールをしない人もいます。その方が何倍も楽だからです。でも、こだわりのあるプロは、よほどの理由が無い限り、ブラケットをつけてコントロールしようとします。7番目の歯の位置がずれたままだと、虫歯、歯周病、顎関節症などいろいろな問題を起こしてきやすいからです。こんなお話をさせていただくと、お母さんも納得してくださった様子。そうですよね。そういう事情がわからないと、文句も言いたくなりますよね。せっかくプロとしてこだわりの矯正治療に取り組んでいるんだから、もっともっと理解しあって、もっともっと協力し合って、レベルの高い治療を目指していこう。と気付かされた今日の出来事でした。
プロフェッショナルの続き
木曜日, 2月 7th, 2008今日は休診日だったので、危うく、”毎日ブログ”が途切れるところでした。昨日診療しながらと患者さんとプロフェッショナルの話をしていました。その患者さんが、”もうきれいに歯が並んできたから、そろそろはずれますか?”ってお聞きになったので、”プロフェッショナルな矯正医はねぇ。。”ってお話になりました。プロの矯正歯科医はどうするのか?素人の人が、じゅうぶんきれいと思った段階から、プロの勝負が始まります。まず、早めにパノラマというレントゲンを撮って、すべての歯の根っこが平行に並んでいるかどうかをチェックします。歯周病の抵抗性を上げるために、平行に並んでいることが要求されます。次に、歯型を撮って、歯の外形ラインが揃っているか、中央に走っているラインが揃っているか、外側から見て、山と谷がしっかり咬みあっているだけでなく、裏側(舌の側)から見ても、しっかり咬みあっているか。をチェックします。顎を前へ移動したとき、前歯だけで誘導できているか、横に動かしたときは、糸切り歯で誘導できているか。それらの条件をすべて満たせるよう、微調整を行っていきます。矯正治療の100点満点は、とても難しいのです。他にも、チェック項目はいっぱいあるのですが、100点に限りなく近づけることで、装置をはずした後の安定がずいぶん違ってきます。矯正装置をつければ、歯が勝手に並ぶと思っている人が多いかもしれませんが、そんなものじゃないんです。長年のトレーニングとこだわりで、仕上げはずいぶん変わります。上下の前歯の関係をきちんとするためには、舌のコントロールも重要になってきます。だから、患者さんいは口腔周囲筋機能療法(MFT)もがんばっていただきます。ホント、矯正治療って、患者さんと私やスタッフたち医療側の心が一つになって初めて、100点満点に近いゴールが得られる医療だと思います。100点をゲットすることは本当に難しいことなのだけど、みんなでいっしょにがんばるどぉ!
プロフェッショナル
水曜日, 2月 6th, 20083日坊主だとしたら、ブログ連続は今日で終わりかもしれませんが。。昨晩、NHKのプロフェッショナルを見ました。3つ星シェフの自分の仕事への真摯な姿に感動しました。ふと、昨日の初診相談を思い出していました。ちゃんと返事のできる気持ちのいい2年生の男の子でした。出っ歯で強い下口唇癖があって、虫歯の乳歯がいっぱいあって、でも、虫歯が一本もない、歯並びのいいりっぱな青年に育つよう、いっしょにがんばろうね。って約束したことを。カリエスリスクを下げて、口腔周囲筋機能療法(MFT)をがんばって、取り外しのできる矯正装置をしっかり使ってもらおう。私たちはこの子が楽しく続けられるよう、雰囲気作りもがんばらなくちゃ。みんなでがんばって、素晴らしいゴールにたどり着く。それがホントの矯正治療。偉そうに言う私も、医局の2,3年目で一人前と思っていた時期がありました。アルバイトでも、ちゃんと治療しているつもりでいました。でも、そんなんじゃない。プロの矯正治療は、患者さんと協力しながら、原因となっている習癖を取り除き、虫歯や歯周病のコントロールをし、80歳、90歳まで大丈夫な口腔を作り上げていく、それが、プロの矯正だって。くしくも、その子のお母さんもお姉さんも、矯正治療を途中で断念したとのこと。それは本物の矯正じゃない。矯正ってそんなもの。って思わないで、最後の素晴らしいゴールまで、いっしょに楽しくがんばろう。その実現のために、私とスタッフ達は、3つ星シェフと同じように、プロとして最大の努力を重ねていくことを惜しまない。ちょっとかっこつけすぎ!?!?だって、テレビがそんな風だったんだもの!!
歯科衛生士より
月曜日, 2月 4th, 2008昨日の新大阪臨床セミナーの様子です
先生が講演する時は遠方のことが多く、生の講演会で話を聞くことは
ほとんどありません。(スタッフ用にミニ講演を開いてくれます)
休診日に先生一人でお話するか、衛生士は診療室で資料整理だったり、雑用をこなしています。
今回は新大阪歯科衛生士専門学校で日曜日に…
との事だったので、私たちも出席してきました
「歯科衛生士という仕事をあなたの天職に!」という題で
先生の考えをたっぷり聞いてきました
日頃から先生が私たちに言っていることなのですが、
こういう形で聞くと、やっぱり新鮮です
先生が衛生士に対して、愛情を持って育ててくれてるんだな
と感じました
参加され歯科衛生士さん(たまごさん)
プロの歯科衛生士として、頑張っていきましょう
歯科衛生士学校で講演してきました
月曜日, 2月 4th, 2008歯科衛生士学校で、”歯科衛生士をあなたの天職に”というタイトルで講演してきました。私は、天職というのを、自分の仕事を通して、他人さまの幸せに貢献できる幸せを感じることができる職業だと思っています。私は矯正歯科医を天職だと思えていることがとても幸せです。どの業界でも、自分の仕事を天職と思ってされている人とそうでない人がおられると思います。自分の作った食事を食べて幸せを感じて欲しいと願って心を込めて作ってくださるシェフのレストランにめぐり合えば、私たちもシェフも幸せな気分に浸れますよね。吉兆の偽装なんてありえない。歯科の業界でも、マーケティングだのマネージメントだの、本来は患者さんに快適に診療を受けてもらうためのノウハウであるはずのものが、ビジネスとして、派手なHPやうわべだけが先走っているような例をよく見かけるようになりました。学会などの資格も、難しい問題があって限界があったり、正しい情報と怪しい情報が交錯したりして、ホント、患者さんは何を信じていいのかわかりにくいのだと思いますが、エネルギーを取り込むためのお口、笑顔でコミュニケーションするためのお口、大切なお口の健康のために、よーーく考えて、よーーく調べて、積極的に矯正治療を受けていただけたらいいなぁ。。。って思っています。