お母様方の歯の悩みのことを書いた翌日、今度は、インタビュー関係でご一緒した方が、セカンドオピニオンを求めて、ご来院になりました
一度矯正治療したけれども、前歯のガタガタが戻ってきてしまって、もう一度装置をつけて始めたけれど、治療後また戻るだろうから、4本連結のラミネートベニアというもので、下の前歯を固定すると言われたとのことです
大学病院にも行って相談してみたけれども、あまり芳しいお答えはなかったとのことでした。
でも、私には、そうなった原因がすぐにわかりました
その方は、嚥下(飲み込み)の際に、下唇を強く吸い込まないと飲み込めないのです。
そのために、嚥下の度に、下の前歯が下唇に押されて、内側に倒れこんでしまうのです。
私も開業した頃は、そのことに気付いていなくて、同じような経験をしました
でも、今は、そういった舌や唇の悪い機能が、歯並びを悪くする。だから、歯並びを矯正装置で治すだけでなく、その悪い機能も治さないと本当に正しい歯並びは手に入れられないということを確信し、その重要性を今、もっと広めようと活動し始めたところなのです
私の活動の必要性を再確認させてくださいました
ありがとうございました
タグ: 唇
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歯の悩み(舌・唇の機能の問題)
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口唇口蓋裂の患者さま
昨日の初診相談には、口唇口蓋裂の7歳の患者さまが来てくださいました
イノウエ矯正歯科には、阪大の口腔外科や顎口腔機能治療部からの紹介患者さまがほとんどなのですが、ときどき、遠いところから来てくださいます。
これからの治療の流れを御説明させていただいたところ、安心してくださったようです
私が大学の医局10年めの頃は、担当患者さんのほとんどが、口唇口蓋裂の患者さんでした。
開業してからは、人数はぐんと減りましたが、ずっと小さい頃から、大きくなるまで、診てさしあげることができるので、ホント、ナガーーイお友達です
途中、スピーチの問題や、骨移植の手術など、大学の先生と連携をとりながら進めていきます。
口唇口蓋裂の患者さんとその御両親が、安心して治療をうけていただけるようなシステムやその情報が、もっともっと拡がるといいなぁと思いました
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矯正治療の診断とは!
イノウエ矯正歯科では、矯正治療開始時には、検査の後、診断というお話の時間を設けています
というか、これがあたりまえと思っていたら、そうではないということがわかりました
実は、開始早々、その医院に通いたくなくなったと言って、転医されてこられた患者さんがおみえになるのですが、診断時に、いつものように、いろいろとご説明している途中に、ふと気付いて”こんな話、前の先生からも聞いておられますよね。同じことを長々と聞いていただいてごめんなさい。”と言うと、”いいえ、初めてのことばかりです。”とおっしゃるのです。
”?????”と私はびっくり
矯正治療では、診断というお話の際には、
患者さまの問診表からわかること(癖や鼻咽喉疾患、成長の様子など)
視診、触診からわかること(扁桃腺の大きさや舌や唇の様子、顎関節の状態など)
顔(正面と側面と笑顔)の写真の特徴など
力歯全体の写真から言えること(歯の数や親知らずの状態など)
曆歯型から言えること、(かみ合わせの状態、歯並びの問題点、歯のサイズの異常、かみ合わせのズレなど)
歷顔のレントゲンから言えること
(正面:非対称の有無、側面:骨格の特徴や前歯の角度など)
轢虫歯のリスク、歯周病のリスク
そんなこんなを、30分ぐらいかけて説明して、問題点を整理し、それらをもとに立案した治療方針を納得いただけるようにご説明するのが診断です。
2通り3通りの治療方針をご提示して、利点、欠点を、ゆっくりいっしょに検討する場合もあります。
私はそれが矯正専門歯科の当然の姿だと思っていましたが、そんな診断説明がなく、治療が開始されていることがあると聞いてびっくり
大切なご自分の歯、お子さんの歯のことを、しっかり理解してから、納得してから、治療を開始ししましょう
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カルチャーショック&目からうろこ
昨日、受け口の5年生の男の子が初診相談におみえになりました
3歳から6歳まで矯正治療をしたけれど、治らなくて、どうしようかと、あちらこちらに相談に行かれたそうです。
イノウエ矯正歯科のホームページを見て、遠いところから来てくださいました
一期治療の方法、観察時期のあり方、二期治療時の判断、舌や口唇との関連、子ども達とのかかわり方などなど、お話しましたら、お母さんが、目を赤くしておられました。
”カルチャーショック、目からうろこ”とおっしゃるのです。
1000人を超える子ども達を、私一人で、20年間、この石橋でずーっと診療させていただいて、自分の子育てもふまえながら、ときどき苦い経験もしながら、子どもたちにとって一番良い方法を、知らず知らすの間に、作り上げてきたんだろうなぁ。。って、つくづく思いました。
がんばろうね
いっしょにがんばってくれれば、必ず、健康な歯並びを手に入れることができるからね! -
歯を動かすことが矯正治療じゃない!
昨日、新患相談におみえになったのは30代後半のHさん。
矯正治療をしてもらったけど、咬みあわせがおかしくなったので、元に戻してほしいと言って相談にこられました
お話を伺っていると、なんとなく、”歯を動かせば矯正治療”と思っておられたようでした殮
治療をされた先生もそんなイメージなんだろうな。。って感じました殮
前にも書きましたが、本物の矯正治療ってそんなものではありません
限りなく完璧に近い歯並びと咬みあわせを手に入れて、80歳になっても90歳になっても、自分の歯できちんと食べていけるように治療をすることが、矯正治療だと私は考えています
矯正治療には、その力があります
だから、治療開始前には、きちんとした顔の形の分析や、顎の動きのずれがないか、舌や唇の癖がないか、きちんと調べて、治療方針をたてます。
目標は正常咬合の確立なのです
確立のために、患者さんがすべきこと、ドクターがすべきことをしっかり確認してからスタートします
自分の歯の健康のために、どんな治療が必要なのか、よーーく考えてからスタートして、元に戻してほしいなんてことがよいように気をつけてくださいね
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前歯のゆがみよりもっとたいへんな問題が!
土曜日に初診の8歳のMちゃん。上の前歯の2本がハの字になっていることを心配して、お母さんがお連れになりました。
でも、診せていただくと、もっと大きな問題が
上の歯の真ん中と下の歯の真ん中がずれていて、全体に下の歯列が左にずれているのです。
よく見ると、お顔も左にゆがみ始めていました
このまま放置して、思春期成長期を終えると、ゆがみは驚くほど大きくなるのです殮
前歯が噛んでいません
開咬といいますが、舌と下口唇を歯と歯の間にはさまないと飲み込めないという癖が原因です
これも放置すると、だんだんひどくなっていきます
だって、毎日、飲み込んでいるんですものね。
ハの字は、おまけでいつでも治せるよ
お母さんはびっくり
早速、一期治療を開始されることになりました
不正咬合の問題点は、お母さんはもちろん、一般歯科の先生方にも見極めが難しいことがあります。
是非、早めにご相談くださいね -
本物の矯正治療その2:検査
ずいぶんお待たせしました
本物の矯正治療その2は検査です。
正面と側面からの顔のレントゲンを撮影します。
顎の形や歯の角度のずれを平均値と比較します。同じ出っ歯でも、骨の大きさのずれによるものか、歯の角度だけなのかで、方針が異なります。下顎の形の差でも、使う装置の種類を変えます。
咬合器という器械に、歯の模型をつけて、顎位(顎のずれの有無)のチェックをします。悪い位置にある歯が、本来の顎の位置をずらしていることがあるからです。
顎関節断層撮影という顎関節の詳しい写真をとって、関節の骨に異常がないかをチェックします。
力舌や口唇の動きもチェックします。口唇の強さも測定します。舌や口唇の癖が、不正咬合の原因になっている場合には、それをしっかり見極めないと、治療がうまく進みません。
曆唾液検査(虫歯になりやすさのチェック)をします。虫歯がなさそうに見えて、ミュータンス菌数が多い場合もあり、装置をつけて油断すると一度に虫歯ができたりしますので、検査が重要です。
まだまだ、ありますが、続きはまた明日拏 -
インビザラインって?
インビザラインというのは、よく見かけるワイヤーとブラケットを使わないで、透明のマウスピースのような装置を、何個も作り、それを順番に歯にはめて、矯正治療をしていく装置です。
若い女性にとっては、装置が見えないという理由で、結構人気が出ているようなのですが、どうなんですか?と 今日、一般歯科をしている後輩から相談を受けました。
矯正治療の知識や技術がそれほどなくても、歯型をとって、会社に送れば、装置が出来上がってくるため、一般の歯科医でも、安易に手がけることができるようで、心配しているとのことです。
インビザラインもきちんと診断して、適応症かどうか判断して、正しく使えば、悪い装置ではないのかもしれませんが、それでも治療の確実性はと言えば、ワイヤーに勝ることはないと思います。
かぶせ物やつめ物の作製のために、歯型をとって技工所へ送り、出来上がってきたものを患者さんのお口の中に装着する。それと同じ感覚で、インビザラインを行っているとするととても危険です。
矯正治療は、症例を分析し、形態的な問題点、原因となっている舌や口唇の問題、顎関節の状態など、すべて把握したうえで、正確な診断を行い、治療方針をたてて初めて開始できるのです。
治療中にも起こりうるリスクをできるだけ回避するために、細心の注意を払い、最も成功率の高い方法を選択しなくてはならないと思っています。
そんなに安易にスタートして、患者さんもドクターも泣くことにならないか心配です。
歯は、ルックスのためだけにあるのではありません。
消化器官の第一番目として、全身の健康の源として、重要な役割を担っているのです。
皆さんが、賢い患者さんでいてくださることを願うばかりです。
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子どもの矯正治療の3つのポイント
明日、東京から歯科の雑誌社の方がインタビューに来られます
。
待合室用の雑誌に、子どもの矯正治療についての特集記事を企画されたそうです
。
事前にいろんな質問が寄せられました。
答えを準備しなくては、、といろいろと考えていましたら、子どもの矯正治療に不可欠な3つのポイントが見えてきました。
適切な装置の選択・・・同じように見える症例でも、骨格の形態などで選択を変えます。より多くの選択肢の中から、その症例に合ったものを選び出すことができる能力が必要。
原因となっている悪習癖の除去・・・舌や口唇の癖が、不正咬合の原因の大きな部分を占めている場合も多いので、原因への対策が重要。
子どものやる気を引き出す・・・学校の勉強やピアノのおけいこ、テニス
のレッスンと同じ。算数でも、先生が変わると好きになったりきらいになったり、、、すばらしいピアニストやテニスプレーヤーが、教え上手とは限らない。。。
と
は、開業したころの私には、見えていなかった部分ですが、多くの子どもたちを診てきた今、とても重要であることを痛感しています。
”うちの子がダメだから。。。”って、お母さんが子どもさんを責めないでいいように、3つのポイントを押さえていくことが大切だと思っています。
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今日も、向井先生のお話を拝聴してきました。
”食べ方から進める食育”というタイトルで、今日は豊中市民向けに、向井先生がお話をされました。
市民向けにはどんなお話をされるのだろう。って、今日も拝聴してきました。
消化器官は、食物が入って出て行く過程において、前から後ろへ、順番に信号を送っている。だから、胃に直接入れる方法では、食道に逆流するという問題が生じやすい。。。なるほど。。。
まずは、口唇。それから口腔内。離乳食をあげる時も、初めは口唇の動きを大切に。。。なるほど。。。
他にも、昨日に引き続き、なるほど。。の連続。
私たちが学生の頃の授業では、あまり取り上げられなかったし、その後の研修でも、あまり触れる機会が少なかったので、口唇や舌の動きの問題に取り組んでいる私には、とても勉強になった2日間のご講演でした。
そして、このお話をもっとお母さん方にも伝えてあげたい。。と思いました。がんばるぞぉ。。。