タグ: 矯正

  • 今日も重ーーいお話

    この間からちょっと重い話ばかりですが、専門医制度準備委員会の委員をしていた2001年にアンケート調査をしたことを思い出しました。その頃は、認定医の存在を知らない人が多くて、うちに他院での治療中や治療後に相談に来られる患者さんの多くは、矯正治療はどこで受けてもいっしょ。と思っておられる患者さんが多かったように思います。ちょうど、当院のHPを立ち上げた頃で、標榜だけではだめだよ。って、HPにも掲載しています。しかし、7年たった今、インターネットの普及も手伝って、認定医や指導医、そして専門医などの資格を調べたり、治療についてもいろいろと調べて、知識がずいぶん豊富になっておられるようになったと思います。そして、今度心配になってきたのが、きらびやかなHPの存在です。いろいろな資格をかかげ、入会学会などのリストをあげ、夢のような治療を受けられるような感じのするHPを見て、患者さんは選ばれるのですが、現実とのギャップの大きさにがっかりして、残念な結果になっておられる患者さんがおられるようです。きっと、矯正治療だけでなく、インプラントや美容外科など、自費で行われている医療については、この傾向がどこにでも出てきているのではないかと思われます。認定委員をしていますので、学会規定の諸事情もわかるのですが、認定医の資格がなくても、患者サイドにたった素晴らしい矯正治療を行われている先生も存じ上げています。今こそ、しっかりした目で、診療所を選ぶ必要があるなぁ。。と感じています。

  • 専門医資格証が届きました

    先日、やっと専門医資格証が届きました。これで、晴れて、日本矯正歯科学会認定専門医を名乗れるようになりました。2002年にはMorthという英国エジンバラ大学の専門医資格も取っていました。これまでの指導医資格とは違って、これらは、より臨床能力を評価できる試験です。指導医はどちらかというと、大学の医局に長く在籍して、若手を長く指導してきた先生なら取れるような資格でしたが、今回の専門医試験は、さまざまな条件に合う10症例を提出して、評価を受けるので、実際にどのような診療成績を残しているのかが問われます。私が2000年に、専門医制度検討委員会の委員をしていた頃から、7年目にしてやっと実現しました。これだけ時間がかかったのには、いろいろと難しい背景があります。現在も存在します。さまざまな学会がそれぞれに専門医だの認証医だのと作っていますので、一般の方からすれば、ややこしいと思います。また、医療倫理の観点からも、しっかりとした医師選びが肝心だと思います。矯正は費用のこともありますが、幼い子どもや若い方々のメンタル面にも大きな差ができると思います。矯正治療は、装置をつけさえすれば、治るものではありません。ドクターの目指す治療ゴールにもばらつきが大きいのが現状です。健康な体と心に大きく貢献することのできる矯正治療が、もっと安心して受けられる社会に早くなってほしいと願うばかりです。

  • 態癖

    今日は、日本臨床矯正歯科医会の例会に出席して、いろいろと勉強してきました。一番印象的だったのは、広島でご開業の小川先生の態癖に関するご発表でした。以前から私も、寝るときの癖、頬杖などが歯列や顔の歪みを引き起こすことをお伝えしてきましたが、小川先生は、態癖を治すだけで、かみ合わせが良くなったきた例を報告されていました。いかに、態癖に気付き、治すことが大切かを、あらためて共感させられた発表でした。うつ伏せ寝、横向き寝、頬杖などなど、癖のチェックをしてみましょう。まずは気付くことが大切です。

  • 舌癖

    最近、舌癖の質問をよく受けます。以前からとても大切だと思っていましたので、一般のみなさんに知られるようになってきたことは、とてもうれしいことです。歯並びを悪くする原因のほとんどが、舌癖や口唇癖、口呼吸や姿勢に関与しているというのが、半世紀以上、一生懸命、矯正治療に携わってきた私の意見です。いくら装置による治療をしても、原因となっている舌癖や口唇癖を、そのままにしておいては、後戻りをしてあたりまえです。まだ、口腔周囲筋機能療法の効果について、疑問視する意見もありますが、イノウエ矯正歯科では、子どもたちも大人の方も、一生懸命練習に励んでくださっていて、どんどん治療成果が出ていることをうれしく思っています。幼い時の小さな癖に気をつけることは不正咬合の予防に繋がりますので、チェックしてもらいたいと思います。

  • 教師たまご塾のお話

    金曜日の夕刊に教師たまご塾のニュースが載っていました。引退した先生が、卒業したばかりの若い先生の不安や悩みを聞きながら教える。という塾だそうです。私たちは若い矯正のドクターのための青空塾を始めて3年目になります。今年は大阪で開催します。経験を積んだシニアのドクターと若いドクターとが2泊3日の合宿をしながら、矯正の勉強をしたり、難しい症例について討論をしたりしています。若い先生や矯正のドクターが早く一人前になって、子ども達や患者さんといっしょに楽しい毎日を過ごせるようになってほしいな。と思いました。
    青空塾www.aozora-nakanuki.com/index.html

  • 合格通知が届きました

     日本矯正歯科学会専門医制度試験が、今年の春に初めて実施され、長い間の審査期間を経て、今日、私の元に合格通知が届きました。バンザーーイ!
     実は、4年ほど前は、専門医制度検討委員会の委員をしていました。制度を開始するにあたっては、いろいろと難しい背景もあったのですが、まずは、専門医の試験制度がスタートしたことをとてもうれしく思っています。試験はカテゴリー別(症例の分類)に、種々の条件がつけられていて、その条件にあてはまる10症例を審査する。という内容でした。審査の準備はかなりたいへんで、4月5月は、ほとんど寝る時間がありませんでしたが、がんばってよかったです。今後、この制度がより良いものに発展して、すべての患者さんが安心して矯正治療を受けていただける環境ができあがることを願っています。

  • ウォンバットのぬいぐるみ

    オーストラリア矯正歯科学会で発表してきた際に、ウォンバットのぬいぐるみを見つけました。ウォンバットは池田市のマスコットです。五月山に行くと本物に会えます。イノウエ矯正歯科へ行くと、ぬいぐるみに会えます。DSCF0035.JPG

  • もっこうバラが満開!

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    今年ももっこうバラが満開になりました。毎年この季節、イノウエ矯正歯科はミニバラに包まれて、とてもいい気分です。

  • 若い時が大切!

    あっという間に月日は流れます。井上裕子です。今日、歯科医師会の8020推進運動の大阪府の報告会に参加してきました。皆さんが80歳になった時も、20本以上の歯で、健康で楽しい毎日を送っていただけるようお手伝いをしよう。そんな活動です。いろいろな報告の後、一人の先生から、寝たきり老人になり痴呆も始まると、歯の管理ができなくなって、たくさんの虫歯ができ、それが痛くなっている状態をみると、いっそのこと全部抜いてしまって、総入れ歯にしてあげた方が楽なのではないか。と悩むことがある。とのお話がありました。いつも比較的元気な方とばかり接している矯正歯科医である私にも、難しい状況が想像でき、改めて、だからこそ若い頃からの予防が大切!と再認識しました。

  • 金賞!おめでとう!

    またまた、イノウエ矯正歯科の井上裕子です。衛生士のSSが、口腔周囲筋機能療法(MFT)の講習会で、お手本となる動作の審査で、金賞に輝きました!說舌を上あごに吸い付ける動作(ポッピング)や、水を口の奥に送り込む動作(サッキング)など、正しい嚥下(飲み込み)の基本動作が指導者としてきちんとできているかどうかのチェックがあったようです。SSが毎日、患者さんの口唇咽や舌の動きのレッスンに熱心に取り組んでいた結果だと思い、院長としてとてもうれしく思っています。さて、舌は、ぼーっとしている時、どこにあるのか知ってますか令 重力に反して、うわあごに吸い付いていればOK!です。知らんかった。。ってびっくりされる方もたくさんおられます。それから、口唇を閉じて鼻呼吸をすることも、お口の健康にはとても大切なんだということをお伝えして、今日は終わります。