治療期間(複雑な矯正装置がついている期間)はどれくらいですか令とよく質問されます。一言では答えられないのですが、平均的に、非抜歯で約1年、抜歯で約2年と答えることができると思います。
でも、いろいろオプションがついた場合、たとえば、上の奥歯を先に後ろへ移動しておかないといけない。とか、奥歯の上下のすれ違い咬合を治しておかないといけないとか。そうすると、3ヶ月ないし6ヶ月延長します。
デーモンなどのフリクションフリーのブラケットが出てますので、7割から8割、従来のものよりも期間短縮できますが、最も効果的に抜歯後のスペースに犬歯を移動できるのは、セクショナルワイヤーと言って、ダイレクトに犬歯だけを牽引する方法です。
長くなりそうなので、続きはまた明日。
タグ: 矯正
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治療期間はどれくらい?
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抜歯して治療してよかったのでしょうか?
昨日、アメリカで娘さんの矯正治療を済ませた後のフォローをしてほしいというお電話がありました。
その時に、お母さんからこんな質問を受けました。
「アメリカだったので、なんのためらいもなく、抜歯して治療を受けたのですが、抜歯してもよかったのでしょうか?井上先生は歯を抜いて治療を受けたとHPで読みましたが、今も大丈夫ですか?」
私はお答えしました。
「抜歯してきちんとした治療を受けることができれば、何の問題もありません。もちろん、抜かない治療を第一に考えますし、強く非抜歯をご希望される場合はできるだけご希望に添うようにしますが、むしろ抜歯した方が良い治療成績が得られると判断した時は、抜歯をお勧めしています。自分の娘も抜歯して治療しました。」
ネット上では、抜歯がよくない。という情報もあったりしますが、11歳で抜歯して治療を受けた私は、その後約40年、15歳で治療した娘は、その後約6年、笑顔自慢(というか、笑ってブチャイクさをごまかしてる?)の母娘は、かたーーいフランスパンを喜んでかじってます
。
でも、実際に、他の医院で歯を抜いて治療を受けた人が、上の前歯の角度のコントロールが不十分だったり、奥歯と前歯しか当たらないようなかみ合わせだったりして、顎が痛くなって来院され、再治療をさせていただいたこともあります。
大切なのは、抜く抜かない。ではなくて、ドクターの診断力と技術力なのです。
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子供の矯正治療の続き
お久しぶりです。パソコンの調子が悪く
、ちょっとご無沙汰でした。
娘にママのブログは読みにくいと言われた殮ので、もう少し読みやすく、短くしますね。
一つ前のブログの子供の矯正治療の続きです。
以前、二人のお嬢さんのお父様から、
「この子たちは、出っぱが治ったということだけでなく、
”がんばれば、成功する。努力すれば、願いはかなえられる。”ということを、矯正治療を通じて学ぶことができました。」
って、言っていただいたことがあります。
とてもうれしいお言葉でした。子供の矯正治療は常にこうありたい。と思っています。
矯正治療という体験が、単なる歯並びの治療だけでなく、子供たちの成功体験となって、将来、こぼれるような笑顔で思い切り活躍してくれますように
という願いを込めて毎日の診療にあたりたいと思っています。
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子どもの矯正治療
12月に一般歯科の先生向けの講演の依頼を受け、先ほどその事前抄録を書き上げました
。
「子どもたちの矯正治療は、子どもたちの毎日の生活に、そして将来に大きな影響を与える。できるだけ子どもたちの負担が少なく、子どもたちに最大の幸福を与えて上げられるような、そんな矯正治療を子どもたちに提供したい。」
その通りなんです。私も小さい時に矯正治療を受けました。出っ歯&ガタガタだったようです。その当時にすれば良い結果で、笑顔がご自慢の私になれました。主人も矯正治療をしていましたが、不幸にも失敗症例で
、ずっと暗い経験を引きずっていたようです。42歳になって再治療をし、今の明るい笑顔
になりました。
子どもたちにとって、矯正治療が成功体験となって、健康な歯だけでなく、それ以上のものとなっていくのか、ただただ苦痛として残るのか
、その差は大きいと思います。
放置するのもいけないけれど、安易に開始することも同じくらい危険であることを知って、たくさんの情報を集めたり、終了した人からの意見を聞いたりして開始すると安心ですね。
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Aさんの装置がはずれて、感慨もひとしお!
昨日、Aさんの装置がはずれました。装置をはずすときは、どなたの場合でもうれしいのですが、Aさんの場合は特別の感慨がありました
。
というのは、Aさんは、小さい頃から矯正治療を受けておられましたが、うまく治っていなくて、私のところへ相談に来られたのです。
「手術でしか治せないでしょう。。。」という私からの説明に、がっかりされ、また、医療への不信感から、開始をなかなか決心できずに、私に何度も質問のメールを送ってきておられました。
そんなAさんが、治療開始を決心されたときには、私にはいつもにも増して、重ーーい責任感のようなものを感じました。
術前矯正が終わって、外科の先生に手術をお願いするときも、どうかうまくいきますように。と祈るような気持ちでした。無事、手術も終わり、術後の矯正治療も順調に進み、安定もよく、手術後最短の6ヶ月で装置をはずすことができました。
午前中に装置をはずして、夕方、リテーナーの装着のために来られたときに、「お昼ごはん。美味しかったでしょう?」ってたずねたときに返してくださった笑顔が、最高でした。おめでとう!Aさん。がんばってよかったね。あなたの勇気と努力の結果です
Aさんの笑顔を見て、私も元気になりましたありがとう
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フロス
イノウエ矯正歯科では、開業後5年目ぐらいから、衛生士が来院の都度、全部の患者さんに、ブラッシングとフロス(糸で歯と歯の間をお掃除すること)をするようになりました
。ワイヤーをはずさない場合でも、ワイヤーが入っている下に糸を通して、フロスをします。すごーーく面倒なのですが、うちの衛生士は慣れているので、なんとすばやいこと
リトラックミラーと言って、うちにはデンタルチェアのライトの部分に、鏡がついているので、患者さんたちも、ずっとその様子を見ています。だから、ほとんど新しい虫歯はできないのです。
フロスは予防に欠かせません。歯ブラシよりも、大切ではないかと思うほどです。歯と歯の間から始まっている虫歯をみつけることが、矯正医はとても多いからです。歯を動かした時、乳歯が抜けたとき、矯正のために歯を抜いた時などに、しばしば遭遇します
。
まだまだ、日本ではフロスが浸透しているとは言えません。是非、ご自宅でもフロスを使ってみてください。
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イノウエ矯正歯科の特徴(その7-2:舌や口唇の機能の改善に力を入れています。)
今日は、おとといの続きです。ぼーっとしているとき、舌はどこにありますか令
重量に反して、上あごにひっついていれば○です。
ウソーッ!なんて言われる患者さんもおられます。
そんな患者さんに、舌を上あごにずーっと置いておく練習などをしてもらうのがMFTです。
S衛生士は、アドバンスコースに出席した際、いろいろな舌の動きのお手本がどれくらい正確にできるか?という審査で、見事、ゴールドメダルに輝いたんですよ
。いつかご紹介しなくちゃ!
普段の習慣を治すのは本当に難しいのですが、原因となっているものを取り除かなければ、治療後の安定は望めないのは、当然ですよね。
イノウエ矯正歯科では、みんなでいっしょになって、舌と口唇の機能の問題に取り組んでいます!特徴その7-2でした。
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イノウエ矯正歯科の特徴(その7:舌や口唇の機能の改善に力を入れています。)
イノウエ矯正歯科の特徴その7は、舌や口唇の機能の改善に力を入れています。というお話です。
皆さんは、ご自分の舌や口唇が、普段どういう状態になっているか?なんて考えたこともないと思います。でも、実はこれが、正常咬合の大敵だったりするんです”知らんかった。。。”って驚かれる
患者さんが、ほとんどです!
開業した頃は、私もほとんど気にしていませんでした。でも、長年治療を続けていると、
「私はきちんといつもどおりに治療しているのに、、、他の皆さんとなんら変わりなく治療しているのに、、、なんで、この人はうまく治してあげられないんだろう???ちゃんと、治してあげたつもりなのに、なぜ、後戻りしてしまうんだろう???」
と悩んだとき、舌や口唇の位置や動きが問題なんだ!って気がついたんです。
それ以来、イノウエ矯正歯科では、口腔筋機能療法(Myofunctional Therapy)を取り入れてきました。舌や口唇のレッスンです。
アメリカでは、専門の療法士が専門で開業していますので、私は1998年、サクラメントのZickfoose先生のオフィスで、MFTのコースに参加してきました。毎年、東京で、その先生のコースが開かれますので、衛生士を毎年参加させ、診療室ぐるみで、MFTに取り組んで、10年が経過しました。卒業生もたくさん出ました。
続きはまた明日!
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イノウエ矯正歯科の特徴(その6:女医と女性スタッフだけの診療室です。)
イノウエ矯正歯科の特徴その6は、院長が女医で、もちろん衛生士も女性なので、女性だけの診療所ということでしょうか?男の先生がいい。という方にはごめんなさい。
でも、女性だけの診療室というのがいい。と言ってくださるOLの方がたくさんおられます。昨日は、子供たちとお母さんの気持ちがわかるというお話をしましたが、若い女性の気持ちも、女性同士、わかりあえます。
結婚式捻を控えたYさんは、出っ歯をとにかく結婚式までになんとかして、結婚式を終えた後、仕上げに入りました。妊娠したKさんは、9ヶ月めまで通院していただき、1ヵ月の半の出産休暇の後、赤ちゃんを胸の上に置いて治療再開です。小さなお子さんを連れてこられるお母さんの周りで、子供たちはゆっくり本を読んだり、お母さんに上に乗っかったり、託児所に預けていただかなくても、じゅうぶん治療は受けていただけます。応援団がいっぱいの光景は、微笑ましいな。って、子育てが終わってしまった私は、いつもうらやましく眺めています
。
中学生や高校生の娘さんの治療が成功したのを確認して、開始される40代、50代のお母さんは、私と同年齢。なんだ、かんだ言いながら、楽しく治療を進めます。私も43歳の時、再治療を経験しているので、うれしいこともつらいことも、自分のことのようにわかります。
そんなこんなで、女性どうし、楽しく治療を受けていただけるのが、イノウエ矯正歯科の特徴その6でした。
注:男性の患者さんももちろんおられますし、いつでもwelcomeです
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イノウエ矯正歯科の特徴(その5:愛と英知のメッセージを大切にしています。)
昨日の子育て矯正歯科と関係してきますが、今日は、”愛と英知”のお話をさせていただきます。
”愛と英知の子育て”というメッセージを送っておられるのは、精神科のお医者さんの服部祥子先生です。私が、出産を期に仕事をやめようかどうか迷っているときに、服部先生の”親と子”というご著書にめぐり合いました。私はこの本を読んで、仕事を続けようと決心し、その後も、迷ったときには何度も読み直していました。私が今日あるのは服部先生のおかげと言っても過言ではありません。
その服部先生のメッセージ”愛と英知の子育て”というのは、子育てには、子供に対するあふれるほどの愛といっしょに、正しい知識や冷静な判断力の両方が必要なのですよ。という意味です。
くしくも、有名な科学者カールセーガンの奥様であって、ご自分も科学者のアン・ドゥルーヤン先生が、”人が幸せになるためには、科学的思考と愛とが車の両輪のように必要なのです”と同じようなメッセージを唱えておられるのにも遭遇しました。
私は、このお二人のメッセージを、自分の子育てにも、そして診療所にも、大切なメッセージとして心に刻んでいます。講演依頼を受けたときには、いつも紹介しているくせに、患者の皆様やご家族にはご紹介できないことに気づきました。ごめんなさい。
子育てはなかなかうまくいかないことも多い(うまくいかないことばかりでした!)のですが、常に正しい知識と物事を鵜呑みにしない冷静な判断力、そして愛
とを、両方兼ね備えることが大切なのだと思います。毎日の診療も同じだと思っています。衛生士にもこの言葉は常に言い聞かせています。
子育てはほとんど終わりましたが、イノウエ矯正歯科での診療には、ずっとこのメッセージを大切にしながら、取り組んでいきたいと思っています。