イノウエ矯正歯科では、矯正治療の初診相談の際に、禁煙もお勧めしています
だって、せっかく矯正治療したのに、歯周病で歯が抜けちゃったら、何のために矯正治療したのか、わからなくなりますものね。
今も、Sさんの矯正治療前と後のお口の写真を見て、びっくり
もちろん、歯並びがよくなっているのは、他の皆さんと同じなのですが、歯茎の色もとてもよくなっておられるのです
初診時は、タバコを2箱ぐらい吸っておられたので、歯茎もずいぶん黒ずんでいたのですが、治療開始と同時にやめられたので、きれいなピンク色になっているのです
治療期間は、1年4か月ほどだったのに。。。
よかったですね。きれいな歯並びと歯茎、おめでとうございます
禁煙のすばらしさが、他のみんなにも伝わっていきますように
タグ: 相談
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矯正治療と禁煙と
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歯を動かすことが矯正治療じゃない!
昨日、新患相談におみえになったのは30代後半のHさん。
矯正治療をしてもらったけど、咬みあわせがおかしくなったので、元に戻してほしいと言って相談にこられました
お話を伺っていると、なんとなく、”歯を動かせば矯正治療”と思っておられたようでした殮
治療をされた先生もそんなイメージなんだろうな。。って感じました殮
前にも書きましたが、本物の矯正治療ってそんなものではありません
限りなく完璧に近い歯並びと咬みあわせを手に入れて、80歳になっても90歳になっても、自分の歯できちんと食べていけるように治療をすることが、矯正治療だと私は考えています
矯正治療には、その力があります
だから、治療開始前には、きちんとした顔の形の分析や、顎の動きのずれがないか、舌や唇の癖がないか、きちんと調べて、治療方針をたてます。
目標は正常咬合の確立なのです
確立のために、患者さんがすべきこと、ドクターがすべきことをしっかり確認してからスタートします
自分の歯の健康のために、どんな治療が必要なのか、よーーく考えてからスタートして、元に戻してほしいなんてことがよいように気をつけてくださいね
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前歯のゆがみよりもっとたいへんな問題が!
土曜日に初診の8歳のMちゃん。上の前歯の2本がハの字になっていることを心配して、お母さんがお連れになりました。
でも、診せていただくと、もっと大きな問題が
上の歯の真ん中と下の歯の真ん中がずれていて、全体に下の歯列が左にずれているのです。
よく見ると、お顔も左にゆがみ始めていました
このまま放置して、思春期成長期を終えると、ゆがみは驚くほど大きくなるのです殮
前歯が噛んでいません
開咬といいますが、舌と下口唇を歯と歯の間にはさまないと飲み込めないという癖が原因です
これも放置すると、だんだんひどくなっていきます
だって、毎日、飲み込んでいるんですものね。
ハの字は、おまけでいつでも治せるよ
お母さんはびっくり
早速、一期治療を開始されることになりました
不正咬合の問題点は、お母さんはもちろん、一般歯科の先生方にも見極めが難しいことがあります。
是非、早めにご相談くださいね -
本当の矯正治療ってどんなもの?その1:初診相談
最近、ネット上に矯正治療の情報がいっぱいすぎて、わけがわからなくなりました。という初診の患者さんが増えてきているように思います。
そこで、本当の矯正治療って、どんなもの?ということを、順番にアップしていこうと思います
まず、初診相談です
通常、最低30分は、相談の時間をとります。
相談の前に、問診表の記載を依頼されるはずです。家族の歯並びや、小さい頃の習癖、鼻咽喉疾患の有無、成長の具合、顎関節の自覚症状などからの情報は、診断、治療方針の決定に大きな情報を与えてくれるからです。
その後、診察となります。
咬合の状態、骨格のアンバランス、虫歯、歯周病の状態、習癖や鼻咽喉疾患の有無、顎関節の状態などを診察します。
問題点をリストアップし、ご本人やご家族に、どういう点が問題なのか、その原因などについて、チェアーサイドでご説明します。
イノウエ矯正歯科では、想定される治療方針や装置などについては、別のお部屋でゆっくりご説明するようにしています。
このときには、矯正治療がなぜ必要なのか、しなければ、どういうことが想定されるのか、治療中の注意事項などもご説明します。
小さいお子さんの場合には、子どもさんなりに理解していただけるよう、お子さんにも直接お話しています
その後、ご家庭でゆっくり相談いただいて、ご確認いただいてから、検査の申し込みをお願いしています。
おそらく、このスタイルが、矯正治療の常識だと思われます。
一番大切なのは、ドクターが診察で、問題点を見抜いているかどうかです。
そのあたり、注意深く聞き取るようにしましょう。
肝心な点に物足りなさを感じたら、安易に開始せずに、セカンドオピニオンを求めましょう。
矯正治療は、専門性の高い医療です。
誰が診察しても同じではありませんし、治療成績も同じではありませんので、開始前の見極めが重要です
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インビザラインって?
インビザラインというのは、よく見かけるワイヤーとブラケットを使わないで、透明のマウスピースのような装置を、何個も作り、それを順番に歯にはめて、矯正治療をしていく装置です。
若い女性にとっては、装置が見えないという理由で、結構人気が出ているようなのですが、どうなんですか?と 今日、一般歯科をしている後輩から相談を受けました。
矯正治療の知識や技術がそれほどなくても、歯型をとって、会社に送れば、装置が出来上がってくるため、一般の歯科医でも、安易に手がけることができるようで、心配しているとのことです。
インビザラインもきちんと診断して、適応症かどうか判断して、正しく使えば、悪い装置ではないのかもしれませんが、それでも治療の確実性はと言えば、ワイヤーに勝ることはないと思います。
かぶせ物やつめ物の作製のために、歯型をとって技工所へ送り、出来上がってきたものを患者さんのお口の中に装着する。それと同じ感覚で、インビザラインを行っているとするととても危険です。
矯正治療は、症例を分析し、形態的な問題点、原因となっている舌や口唇の問題、顎関節の状態など、すべて把握したうえで、正確な診断を行い、治療方針をたてて初めて開始できるのです。
治療中にも起こりうるリスクをできるだけ回避するために、細心の注意を払い、最も成功率の高い方法を選択しなくてはならないと思っています。
そんなに安易にスタートして、患者さんもドクターも泣くことにならないか心配です。
歯は、ルックスのためだけにあるのではありません。
消化器官の第一番目として、全身の健康の源として、重要な役割を担っているのです。
皆さんが、賢い患者さんでいてくださることを願うばかりです。
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お子さんが楽しく積極的に取り組める矯正治療を!
”ある歯科で矯正治療を勧められて、装置を入れてもらうことになったけれど、矯正専門の診療所にも行ってみたくなったので、相談にきました。”とおっしゃって、お母さんがお子さんをお連れになりました。
お母さんは、まず、初診相談での説明の差に驚かれ、検査内容の差に驚かれ、診療所の雰囲気の差に驚かれ、私のお子さんへの接し方の差に驚かれたので、その驚きぶりに私が驚きました
私たち矯正専門開業医は、すべてが矯正治療患者さんのために動いています。診療所もスタッフも、何よりも私自身が、28年間、矯正治療だけに取り組んできていますから、差があってしかるべきで、差がないと困るとも思っていましたが、目の前で驚かれている姿を拝見して、そんなに違うのかと再確認させていただきました。
患者さんと診療所は、お互いの相性もあるでしょうし、それぞれ納得した先生のところで診療を受けるのが一番です
特に、小さい子ども矯正治療は、塾やピアノのおけいこと似たところがあります。
どうか、お子さんが楽しんで通える、子どもなりに積極的に取り組める、そんな診療所を選んであげてください
お子さんの矯正治療が成功体験となって、歯並び以上のものを得ることができるのか、苦い思い出となるのか
、その差は大きいと思います
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抜歯やインプラントの前に
最近、イノウエ矯正歯科には、”抜歯を勧められたんですけど。。。インプラントを勧められたんですけど。。。”とおっしゃって、相談にみえる大人の方が増えました
とても良いことだと思います
歯並びが悪いまま、ブリッジやインプラントをするよりも、歯並びを良くしてから、処置していただいた方が、良い結果が得られるでしょうし、抜歯スペースを利用して、歯をきれいに並べることができる場合もあります
今まであまり気にしていなかった歯が、なんとなく”軽くヤバイ?”という感じになってきたら、是非一度、矯正の相談にいらしてください
矯正治療を開始するかどうかは、後でゆっくりお考えいただいて結構ですから
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転宅の可能性のある患者さんの矯正治療の注意点
昨日、転宅の可能性のある患者さんのお話をしましたが、転宅の可能性のある方が矯正治療を開始されるときの注意点について、お話してきます。
患者さんが考えておられるほど、転医は簡単ではない。
矯正治療のガイドラインが整備されていないため、治療方針や装置などばらつきが大きいという特徴があります。
引き継ぐ先生がたいへんということは、患者さんご本人がたいへんになるということです。
できれば、開始した先生が責任をもって治療を終了するのがベストです。
第一期第二期と何年間も続く治療期間でも、多くても2人で終わるべきだと思っています。
動的治療中(装置をつけて積極的に歯を移動している期間)での転医が難しい。
装置をつけた瞬間に転医。というのが最悪です。初診相談時に、よく事情を説明して、作戦を練ってもらいましょう。
転宅を待って、次の場所で開始が良いかもしれません。
アメリカからの転医患者さんで、装置をつけただけなのに、高額な費用を支払ったまま、返金がなかった例がありました。
矯正治療は、装置をつけるのは簡単です。安心な咬合状態に仕上げて、撤去するのが難しいのです。
続きはまた!拏 -
未だに子どもたちから学ぶことがいっぱい!
土曜日の新患さんのH君。問診表に転勤の可能性有となっていたために、転勤の場合の注意点をご説明させていただいていたら、突然、涙が。。。
ごめんなさい。これまでもたくさん転勤の可能性有の方のご相談をさせていただいてきたけれど、H君のように涙を流した子どもさんは初めてでした。
大丈夫よ。先生は幼稚園2つ、小学校4つ、中学校3つ、高校2つ行っても大丈夫だったよ。って励ましたけれど、、、
聞くと今まで実は転校を経験したことがないとのこと。それじゃぁ心配になるよね。
これからの初診相談の時は、ううーーんと気をつけます。
こうして、矯正歯科医になって28年が経つ私は、今日も子どもさんから大切なことを学ばせていただきました。
H君。ごめんなさい。そして、ありがとう
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矯正歯科治療の普及
土曜日におみえになった初診相談のNちゃんが、
「私もMちゃんのような、カラーのゴムがいい。かわいいもーーん。」って言ってくれました。
もう一人のKくんのお母様は、ご自分が6年間も矯正治療をしていたという苦い経験をお話してくださいました。
ようやく大阪でも、患者さんの方から、こんなお話が聞けるほど、矯正歯科治療が普及してきたんだなぁ。。と、実感しました。
私が開業した頃は、矯正治療の普及度のアメリカとの差をずいぶん感じていたのですが、ようやく日本もアメリカに近づいてきたのだなぁ。。と感じます。
ずーっと心配してきたけれども、一般の方に、本物の矯正治療を見抜く力、選ぶ力が備わるのもそう遠くはないかも!と期待できるような気がしてきました。