”子どもが心の風邪をひいてしまったら”は、心理カウンセラーの布柴先生が、今度の学会で予定されているご講演のタイトルです。
布柴先生は子どもの心の問題を家族の視点から捉えて、解決していこうと努力されている心理カウンセラーの先生です。
私の大好きな先生で、もう10年ぐらいのおつきあいになると思います。
仙台の成育シンポジウムなどで、何度もご講演を拝聴し、個人的にもいろいろとお話させていただいて、子どもの心に寄り添い、子どもが自分で立ち直っていく、その手助けをされている先生の姿から、たくさんを学ばせていただきました。
昨日、A君のお母さんから、
”うちの子は今登校拒否で、親とも話さず、社会とつながりを持っているのは、イノウエ矯正歯科さんだけなんです。”
というお電話をいただき、布柴先生から教えていただいたことが、知らないうちに、役にたっていたのかも。。。って、A君が難しい状況の中、矯正治療に通ってくれていることを、とても有難く思いました撚。
以前から何度も言っていますが、年々、子どもたちがすくすくと成長するのが難しい環境になっているように思います。心の風邪をひきやすい環境なってきていると思うのです。
でも、ちょっとぐらい風邪をひいても、ちゃーーんと元気になれるからね。応援してるからね。みんなでがんばっていきましょうね。
タグ: 治療
-
子どもが心の風邪をひいてしまったら
-
中高年の矯正治療はアンチエイジングの切り札
昨日、中高年の矯正治療はアンチエイジングの切り札という言葉で、ブログを終えたかと思います。
偶然というか、今日のお二人の初診の方と、子どもさんをお連れになったお母様の3人の方が、この言葉にぴったりだったのです。
”年々、歯が動くようだ。””だんだん出てきた。””若い頃はこれほどでもなかった。”というのが、皆様に共通です。
そして、みなさん、かかりつけの一般歯科の先生からは、”年だからしかたがない。”とか、”差し歯でなんとかしましょう。”とご説明を受けたとのことです殮。
”少し前から気付いてはいたが、子育てで忙しくて、それどころじゃなかった。””気にはなっていたが、迷っている間に月日が経ってしまった。”ということもおっしゃいます。
どうか、歯が動いてきたな。前よりも少しずつ歯並びが悪くなってきたみたい。と感じたら、すぐに、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)のところを受診して、ご相談ください。
昔は、矯正治療は子どものもの、という感じでしたが、イノウエ矯正歯科では、40代50代の方も、大勢治療に励んでくださっています。たいていの方が、お子様の治療をきっかけに開始されるのですが、一般歯科からご紹介の方や、ご自分で気付いて開始される方も、もっと気軽にいらしてほしいな。と思っています。
健康な美しい歯で、お食事とおしゃべりを末永く楽しむために、矯正治療を是非、お考えください。 -
歯が動き出したら。。の続き
中高年になって、歯が少し動き出したら、それは歯周病になっているサインと思ってください。
できれば、早めに歯周病の知識も持ち合わせた矯正専門の歯科医院に相談してください。
イノウエ矯正歯科でも治療が可能です。早く対応できるかどうかで、その後、いつまでもおいしく食事ができるかどうかが左右されます。
以前、”歯周病にかかっているから治療は無理”とあちこちの矯正専門の歯科医院で断られた患者さんが、奈良からおみえになったことがあります。
中等度までの歯周病なら、当院でも対応しますが、かなり歯周病が進んでいる場合には、いつもお願いしている歯周病専門の先生に治療をお願いし、歯周病の状況を観察しながら、当院で矯正治療を続けていただきます。奈良からがんばって通院していただき、無事、良好なかみ合わせを獲得されました。
歯並びと咬みあわせがよくなると、お食事もおいしくなるし、会話も楽しくなるので、中高年の方は、みなさん若返られます。
あきらめないで、相談してくださいね。
中高年の矯正治療は、アンチエイジングの切り札です
子どもの皆さんは、ご両親の歯がおかしいな。と思ったら、アドバイスしてあげてくださいね
-
最近、歯が動き出したんですけど。。。
中高年になって歯周病が始まると、歯の位置が変わってきます。
舌や口唇の癖のある人は、若い頃から、毎日少しずつ動いていて、歯周病が始まると加速化します。
物は倒れだすと、より小さな力でも大きく倒れるようになるので、どんどん加速します。
”近くの歯医者さんに相談したんですけど、しかたがないって言われました。”とか、”前歯の隙間なんか、誰も気付いてないから気にしないようにって言われました。”とか、、、、
そんなことはありません。
:軽度であれば、正しいブラッシングで歯周病を改善するだけで、治ることもあります。
:矯正治療で歯並びを正しくして、咬む力によって、歯が倒されることのないようにできます。
:舌と口唇の位置、使い方を練習して、悪い方向へ歯が動くのを止めることができます。
気が付くのが早いほど治すのも簡単なので、おかしいな。と思ったら、悩んでいないでご相談くださいね。
アンチエイジングの矯正歯科版でした。 -
アンチエイジングとドライマウス
今日、大阪大学顎口腔機能治療顎教室の阪井教授のご講演を聞いてきました。
唾液がいかに重要な役割を担っているか、唾液の分泌が不十分でドライマウスになるとどんな問題が生じるか、どうすればよいかというお話に始まって、老化のメカニズムを解説いただき、抗加齢医学の最新の情報をお話をしていただきました。
細胞の酸化を抑えるための抗酸化物質の摂取、加齢により変化する遺伝子の変化を抑えるためのカロリー制限、マザーホルモンとも呼ばれるDHEAのコントロールについてご説明いただきました。アンチエイジングのポイントは、正しい食事と運動と生きがいだそうです。
ピンピンコロリをPPKと呼んで、平均寿命ではなく、健康寿命を伸ばすことを目指し、抗加齢医学は、病気ではない人をさらに健康にしていくためのプラスの医学と位置づけているそうです。
ある意味、矯正と同じだな。と思いました。
”華麗なる加齢”を目指して、みんないっしょに楽しくがんばりましょう
-
前歯の審美補綴の後に、矯正治療というのはとても残念!
以前にもブログで取り上げましたが、イノウエ矯正歯科には、20代に、いわゆる審美補綴(前歯を削って、かぶせ物で歯並びを良く見せる手法)をして、それに満足できなくて、30代、40代で、矯正治療でやり直すケースが少なからずあります。
20代の女性にとって、”矯正装置なしに、短期間にきれいな歯になれる。”という手法は、魅力的であるのはわかります。
しかし、虫歯や変色している歯をきれいにするのなら問題はないのですが、出っ歯やねじれている歯を、満足できる完璧なきれいな歯並びに治すことは、審美補綴では、ほぼ不可能といっていいでしょう。
将来、また、やり直すぐらいなら、削る前に、矯正治療で本物の歯並びを手に入れてほしいと思います。
目先のことだけでなく、大きな視野で判断してくださいね。
削った歯は元にはもどりません。人工の歯に優る天然歯はありません。
よーーく考えて、判断されることを、応援しています -
”試してがってん”で、虫歯の話
今晩のNHKの”試してがってん”で虫歯の話が取り上げられていました。
酸が歯を溶かすこと、唾液が再石灰化をすること、だらだら食べが最も悪いこと、などなど、これって、2000年に私が出版した絵本”どうしてむしばになるの”に全部書いてあることなんです。
ようやく、NHKでも取り上げてもらえるようになって感動しました。
私の絵本の原動力となった熊谷先生もテレビに出ておられましたが、熊谷先生はもっと以前から、早期発見、早期治療を否定し、観察、そして予防を唱えておられたのです。
人間の自己修復能力ってすごいなぁ。。っていつも思います。そして、私たちは、自己修復能力が発揮できるような環境を、自分の体に作ってあげればいいのです。
よかったら、絵本をのぞいてみてくださいね。
その一部はHPの”予防が一番”のところにもありますよ。 -
治療レベルを落とさず、早く終了する!
8月16日に、治療期間のお話をして、続きはまた、と終わりながら、ずいぶん日にちが経過してしまいました。
治療を早く終わる方法に、ゴールのレベルを落とすというのがあるかもしれません 要するに、いい加減な成績でよければ、ざっと排列が終わり、素人さんの目から見て、並んだように見えた時点ではずせば、早く終われるのかもしれません。
でも、それでは、生涯安定した歯並びを保証することはできません。
私は、昨年まで日本矯正学会の認定審査委員をさせていただいてましたが、審査の一つとして、歯型とレントゲンから歯の排列状況をチェックするというのがあります。
歯のラインが揃っているかどうか?、
外側から見ても内側から見てもしっかり咬んでいるか?
奥歯の前後関係は正しいか?
力犬歯の関係は正しいか?
曆前歯の重なり具合は正しいか?
(上下の前歯の間に隙間が残っていると、
年齢を重ねるにつれさらに隙間は拡がってきてしまいます。)
歷上の歯列の中央と下の中央が合っているか?
轢レントゲンで、歯根が平行に並んでいるか?
(安定にも歯周病の抵抗性にも影響が出ます。)
などの審査項目があります。
すべてに満点を取るのは、カンナリ難しいのです
前にも、「芸能人ではないので、そこそこでいいんです。」とおっしゃる患者さんがおられるとお話しましたが、フツーの人こそ、生涯にわたる健康のためのきちんとした歯並びが大切です
治療のレベルを落とさず、できるだけ早く治療を終了する
私たち日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)の使命だと思っています。がんばるぞぉ
そうそう、それには患者さんの力も欠かせないのです。だから、いっしょに、がんばろう おー。 また、体育会系。。。
-
お母さんからのお葉書
先日、患者さんのTちゃんが、矯正治療を終了後、2年間の安定の確認も終えて、イノウエ矯正歯科を卒業されました。
Tちゃんは、奥歯しか噛んでいない歯並びで、八重歯もありました。矯正をする前から、初期の虫歯がいっぱいで、たいへんな状態でした。
でも、Tちゃんのがんばりで、きれいな歯並びと健康な歯を獲得できたのです。
お母さんからお葉書をいただきました。
”てんぷらを食べたら、すぐに下痢をしていた娘が、丈夫になりました。歯並びもきれいになり、喜んでおります。”
とありました。
へーー。。そーーだったんだぁ。。しっかり噛めなかったから、おなかもこわしやすかったんだね。Tちゃん、おめでとう!よかったね。
これからも健康な歯と素敵な笑顔で楽しい毎日を送ってくださいね。
とてもうれしいお葉書のご紹介でした。私の宝物になりました。
-
歯並びの悪い人が中高年になると。。。
HPの新しい項目”矯正治療とは?パート2”にも掲載していますが、歯並びが悪いと、若い間はなんとか持ちこたえられても、中年を過ぎた頃から、弊害が大きく出てきます。といつもお話しています。
昨日の初診相談におみえになった中学一年生のRちゃんのお母様が、私が常日頃お話していることを、裏付けてくださるようなお話をしてくださいました。
「父親やおばが同じような歯並びなんです。50歳を超えて、急にいろいろと問題が出てきて、たいへんそうです。この子も、少しずつ出っ歯がひどくなってきている気がします。」
舌や口唇の癖が原因となっている出っ歯なので、昨日より今日、去年より今年とだんだん悪くなって、その悪化の速度は歯周病が始まりだすと、加速度がついてきてしまうのです。
舌癖や口唇癖を治しながら矯正治療をして、生涯にわたるお口の健康を獲得するために、Rちゃんもがんばってくれることになりました。