クインテッセンス社から発刊されている待合室の患者さま向けの雑誌、nico3月号の特集に、”知りたい子どもの矯正”というタイトルで、私がインタビューを受けた内容が掲載されました
とても充実した楽しい仕上がりになっています
子どもさんの矯正を考えておられる方、是非、ご一読いただけるとうれしいです
そのために歯医者さんに行くわけにも行かず。。。というときは、
クインテッセンス社
http://www.quint-j.co.jp/web/magazine/
から購入できると思うので、アクセスしてみてください。
(今はまだ2月号までなので、もう少ししてからお願いしますね!)
考え方から、装置や治験例の紹介、子どもたちのお母様のお話などなど、盛りだくさんの内容になっています
子どもたちが、本物の矯正治療を受けることにより、健康な歯並びとかわいい笑顔、さらに、成功体験から得られる自信、そして、自分の歯をいとおしく思う気持ちを獲得してくれることが、私の願いです
タグ: 治療
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雑誌nico3月号に私のインタビューの内容が!
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ぱちもん!
”ぱちもん”とか、”ぱっちもん”とか、”ばっちもん”とか、これっておそらく大阪弁ですよね
偽物という意味で、いかがわしいとか信用できないというときにも使います
以前に、睡眠障害の専門のドクターをお呼びして、歯科医師会でご講演いただいたのですが、雑談時に、「最近、”ぱちもん”の睡眠医療が出てきて困る。」と言われたので、なるほど、”ぱちもん”って表現って、結構わかりやすいな、と思っていました
中国産のうなぎを日本産と偽ったのも、”ぱちもん”
最近、サプリメントがおおはやりですが、”ぱちもん”もあるそうです
医療の分野の”ぱちもん”には、ホント気をつけたいものです。
矯正治療の分野でも、”ぱちもん”と呼びたくなるような治療が、出てきているようですので、注意していただきたいと思います
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矯正挫折組?
昨日の診断で家族歴のお話になったとき、S君のお母さんが、
「私は、いわゆる矯正挫折組なんです。」とおっしゃったんです
見ると、がたがたが残ったまま
”矯正挫折組”って言うんだぁ。。って、ずしんとくるものがありました
小さいときに、矯正が嫌になって、自分からやめた。という人が結構いるんだなぁ。。ってひしひしと感じました
そういえば、うちのダンナちゃんもそうでした殮
(でも、43歳で再治療して、今はニコニコ)
元々、子どもは矯正治療はきらいなはずです。
そこをいかに楽しく、自分から進んで治療に取り組めるようにするか。
学校の先生が、九九や漢字を教えるのといっしょ。と思っています。
子どものときの矯正治療が、成功体験となるか、苦い経験となるかが、子どもにとっても、ずいぶん違うと思います。
成功体験となれば、健康な歯、自信のなる笑顔で育つすばらしさに加え、がんばれば夢は叶うということを体験することができます
お母さん。矯正の診療所をしっかり選んであげてください
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吟味して
毎日のように不況の話題が、ニュースで取り上げられていますね
先日も、お店の方が「お客様は、以前に比べると、品物をよく吟味されているようです。」と言っておられました。
本当に必要なものか、良い品かどうか。よーーく見極めて、購入されているのですね。
この精神を是非、矯正治療にも生かしていただけたら。って思うのです
前回と前々回のブログで、安易に矯正治療を開始することの危険性をお話しましたが、矯正治療に消極的になるのではなく、不況のときのお客様のように、どの診療所で治療を受けるべきか、よーーく吟味して開始してほしいと思っています -
インビザラインって?
インビザラインというのは、よく見かけるワイヤーとブラケットを使わないで、透明のマウスピースのような装置を、何個も作り、それを順番に歯にはめて、矯正治療をしていく装置です。
若い女性にとっては、装置が見えないという理由で、結構人気が出ているようなのですが、どうなんですか?と 今日、一般歯科をしている後輩から相談を受けました。
矯正治療の知識や技術がそれほどなくても、歯型をとって、会社に送れば、装置が出来上がってくるため、一般の歯科医でも、安易に手がけることができるようで、心配しているとのことです。
インビザラインもきちんと診断して、適応症かどうか判断して、正しく使えば、悪い装置ではないのかもしれませんが、それでも治療の確実性はと言えば、ワイヤーに勝ることはないと思います。
かぶせ物やつめ物の作製のために、歯型をとって技工所へ送り、出来上がってきたものを患者さんのお口の中に装着する。それと同じ感覚で、インビザラインを行っているとするととても危険です。
矯正治療は、症例を分析し、形態的な問題点、原因となっている舌や口唇の問題、顎関節の状態など、すべて把握したうえで、正確な診断を行い、治療方針をたてて初めて開始できるのです。
治療中にも起こりうるリスクをできるだけ回避するために、細心の注意を払い、最も成功率の高い方法を選択しなくてはならないと思っています。
そんなに安易にスタートして、患者さんもドクターも泣くことにならないか心配です。
歯は、ルックスのためだけにあるのではありません。
消化器官の第一番目として、全身の健康の源として、重要な役割を担っているのです。
皆さんが、賢い患者さんでいてくださることを願うばかりです。
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小さい頃に矯正したのに
昨日の新患のAさんは、高校3年生の出っ歯の女の子
なんと小学3年生から4年間も矯正治療に通っていたとのこと
Aちゃんは先生が好きになれず、矯正治療が嫌になり、やめてしまったそうです
患者さんの希望でやめるのだからと、費用も戻ってこなかったそうです
そういう話を聞くと、本当に悲しく、気の毒に思います
費用の面だけでなく、治療のタイミングを逸してしまったことが残念です
でも、子どものせいなのか、先生のせいなのか、線引きが難しいというのが、矯正治療の宿命なのです。
だから矯正治療をしない殮ではなくて、慎重に開始してください
特に子どもの矯正治療は、子育てと同じだと思っています
同じ装置でも楽しんでつけるのと、嫌々つけるのでは、子どもの負担は大きく異なります。
より少ない負担で、より大きい利益を医療の基本です -
slow expantion とrapid expansion
今日は、微笑ましい、ちょっとうれしい発見のお話
一年生のJくんは、上あごを拡げないといけないので、rapid expantion という装置を入れることになりました。
上あご全体に入る大きな装置なので、ちょっと神経質なJくんは、ウルウルモード、お母さんから、”お母さんもがんばってるんだから!”と励まされて、なんとか、がんばって装着することができました!えらい!
その一週間後、上顎はきれいに拡がって、あと3回だけネジを回したら、拡大は終わり。Jくん、すごい
実は、ゆっくり上あごを拡げるslow expantionの装置をずっと前から使って、今もゆっくり拡げていたお母さんは、びっくり!
ちょっと先輩の気分で、Jくんを励ましていたお母さんは、あっという間にJくんに追い越されて、がっかりするやら、うれしいやら
Jくんはお母さんを追い越して、得意顔!
親子で矯正治療って素敵だなぁ!と思う同時に、rapidとslowの違いを、矯正歴30年の中で一番感じた出来ごとでした
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本年もよろしくお願いします。
皆様、おそろいでよいお年をお迎えになったことと存じます。
旧年中はお世話になり、ありがとうございました
2009年はどんな年にしたいかな?
2010年はイノウエ矯正歯科開業20周年記念の年になるので、それに向けて、20年の症例を振り返ったり、データを整理したり、そんなことができたらいいな。って思っています。
矯正学というのは、同じ場所で同じ患者さまを、ずーっと診療させていただいて、長ーーい年月を経過して、初めて見えてくるものがたくさんあります。
それは、若い自分にはわからなかったことです。
そんなこんなをしっかりまとめて、青空塾の若い先生たちや自分の子どもたちに伝えることによって、より早くより良い治療を行っていけるようになるのだと思うのです。
本年もイノウエ矯正歯科をよろしくお願いいたします
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若い皆さんへ
昨日、文章を書くのを一手に引き受けているという私は文系令というお話をしましたが、その続き。
私は最近まで文章を書くのが得意とは思っていませんでした殮
高校生の時などは、文系の友達が、夏休みの読書感想文などで、表彰されているのを尻目に、私は、生まれながらに文系の才能ナシだから!ムリムリ!って、思ってました
中学生の時には、英作文のコンクールで賞を取ったことはあったけれど、英語のスピーチ大会では、”日本語といっしょでたどたどしい。”って担任の先生に言われて、二度と英語なんかしゃべらない。と思ってました
それが、いつのまにか、たいした文章ではないのですが、こうして、ブログを書くのが大好きになり、虫歯予防の本や、歯育て支援の本を出版できたのをはじめとして、いろいろな雑誌にエッセイを、いっぱい掲載していただけるようになりました
今もありがたいことに、宿題を抱えています
英語も、むちゃくちゃですが、そこそこは会話でき、英語しか話せない患者さんでも、治療をお引き受けできています
海外での英語での発表も、やはりむちゃくちゃですが、アドリブの方が好きです
若いみなさん! 学生のときの嫌な体験や、心無い先生からのお言葉なんか、あまり気にせず、どんどん自分の世界を広げてくださいね
自分の中に眠っているお宝を掘り出すのは、あなた自身です
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岩坪昤子先生のご講演
今日、大阪大学歯学部テニス部OGの集いに岩坪昤子先生をお招きし、ご講演いただきました。
岩坪昤子先生は、阪大歯学部の先輩で私たちの誇りです。
先生は、現在??歳でらっしゃるのですが、京都第一赤十字病院歯科で長くご勤務された後、9年前にご開業になり、今も患者さんの治療に忙しい毎日を送っておられます。
ご主人が登山家でいらっしゃるので、京都大学K12峰遠征隊などにも参加され、現地の人々の歯の検診などもされて、本も書いておられます。
その一部を今日ご紹介いただいたのですが、何歳になっても、若々しく、たくましく、患者さんの健康に尽くしておられる先生のお姿に感銘を受けました撚。
話しだすときりがないので、これぐらいにしますが、??歳の先生からたくさんの元気と勇気をいただきました。
岩坪先生、ありがとうございました。益々、お元気でご活躍ください。