ちょっと飽きてきた感もありますが。。がんばって続けるぞぉ玲
今日は予約システムとお母さんへのご説明のお話獵、イノウエ矯正歯科にはITの助っ人さんがときどき来てくれています。10年ほど前から、コンピュータで予約管理を始めて、今では、お待たせすることがほとんどなくなりました。(たまに失敗してますが。。)また、コンピュータで予約管理をするようになって、どういう処置にどれくらいの時間を要するのかをチェックするようになり、治療もよりスムーズにななって、その分、私から患者さんやお母さんへの説明の時間がとれるようになりました。じゅうぶんな時間を取れないこともありますが、毎回、お母さんへのご説明は欠かさないようにしています。年末のアンケートでは、多くの方が、説明が毎回あることを良い点としてあげて下さっています。それも、予約システムがうまく起動して、時間的な無駄を省けるようになったからだと思います。ITの助っ人さんに感謝そして、昔の患者さんには、お待たせしすぎたことをお詫び申し上げます。
タグ: 治療
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イノウエ矯正歯科の改善(その4:予約システムとお母さんへの説明)
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イノウエ矯正歯科の改善(その2:口腔周囲筋機能療法)
今日はその2!口腔周囲筋機能療法ってなんだ令英語でMyofunctional therapy獵、略してMFT舌癖や口唇癖が不正咬合の原因になっている場合に、それらの癖を治す練習のことを言います。
阪大矯正科の医局に在籍した頃から、MFTの存在は知っていましたが、医局で取り上げられることもなく、開業したときもそれほど気にしていませんでした。でも、長年、臨床を続けていくと、どうして、この患者さんは他の患者さんと同じようにちゃんと治療しているのに、私が目指しているゴールに終了してあげられないのかしら?ちゃんと治してあげたつもりなのに、後戻りをしてくるのはどうして?と悩んでいるとき、それは、舌や口唇の機能に問題がある患者さんなのだ。ということに気付いたのです。
そこで、1998年に私は、アメリカの筋機能療法士の先生のオフィスで勉強させてもらい、その前後から衛生士を東京で開かれている講習会に参加させ、うまく治らない患者さんにMFTをお願いしてみたのです。手ごたえを感じ始めてからは、予防歯科と同様にMFTのシステムを作り、衛生士といっしょに検査時の評価、症例検討会、ビデオ撮影、オリエンテーション、MFTというフローチャートに沿って、治療に取り組んでいます。
今では、5人の衛生士たちは、ずいぶん経験を積み、優秀なトレーナーとして育ってくれています。
単純な評価が難しいので、エビデンスというところまでは、なかなかいかないのですが、現在、形態と機能の関係、MFTの有効性を少しでも明らかにしようと奮闘中です。海外の先生にも、その大切さを評価していただきました。
なかなか舌癖や口唇癖を取りきるのは難しいことなのですが、イノウエ矯正歯科では多くの患者さんが、マスターしてくれています。今も悪戦苦闘をしいられている患者のみなさん。がんばってくださいね。
80歳90歳まで大丈夫な咬合、後戻りをしない矯正治療には、MFTが欠かせません。今の患者さんは、イノウエ矯正歯科にMFTがあってよかったですね。(練習はたいへんだけど。。)昔の患者さん。ごめんなさいね。 -
イノウエ矯正歯科の改善(その1:予防歯科システム)
イノウエ矯正歯科の”開業の頃にはなく、改善した結果、今は普通に行われていること”を少しずつ紹介していきます。今の患者さんは当たり前と思っておられることも、昔の患者さんはその恩恵にあずかってなかったのです。ごめんなさいその頃も一生懸命ではあったのですが、経験が浅すぎたのですね。
まずは、虫歯予防の体制作りについて大阪大学歯学部附属病院矯正科には、衛生士さんがいないこともあり、(看護師さんしか勤務できないシステムなのです。)あまり、歯磨きについて気にしていませんでした。しかし、開業して間もない頃、熊谷先生の講演で北欧のカリオロジーについて知り、”早期発見、早期治療ではなく、お口の中の環境を変えることが大切、初期の虫歯は再石灰化する獵”というお話に”目からうろこ”でした。そんなカリオロジーを皆さんにも伝えたくて、診療室では紙芝居を作って説明していましたが、娘の学校の絵本サークルで絵本を作り、それが岩崎書店に認められて、”どうしてむしばになるの!”(HPで紹介しています)を出版できました。現在、小さい患者さんには、絵本を読み聞かせさせていただいた後、差し上げています。子どもなりに”なぜ”を知ることで、”自分から磨こう、食べ方に気をつけよう。”って思ってもらいたいのです。小さなお子様以外には、PPTを使ってカリオロジーの説明を聞いていただいています。
また、虫歯になりやすい人となりにくい人がおられますので、リスク判定を行っています。衛生士と一緒に毎週検討会を開き、口腔内診査所見、レントゲン所見、そしてサリバテストと言って、唾液の量、唾液の質、ミュータンス菌とラクトバシラス菌の量を測定するというテストの結果から、虫歯になりやすさを判定しています。
衛生士は、診断時にその結果の説明を行い、個人レッスンでは、そのリスクに応じた歯の管理の仕方、歯の磨き方だけでなく、フロスの仕方、フッ素の使い方などをお教えします。この瞬間から患者のみなさんの歯は、見違えるようになってきます
矯正治療が始まると、毎回衛生士が歯磨きをチェックし、クリーニングしますから、古い歯垢が残ることがなく、新しい虫歯ができることはほとんどなくなりました。
歯磨きがちゃんとできていない患者さんには、イエローカードやレッドカードをお出しして、がんばっていただくようにしています。○○くん!がんばってるかなぁ?
このような当院の予防歯科のシステムについて、その頃は先駆的でしたので、講演を依頼されることがよくありました。日本矯正歯科学会大会のドクター&スタッフ教育講演や、その他のセミナーなど、講演内容がCDで販売もされています。この改善の結果、以前は、ブラケットの周りに虫歯ができてしまうことがときどきあったのですが、今ではほとんどなくなりました。
歯を健康に保つために、矯正治療をするのですから、歯の管理の仕方をいっしょに学んでいただくことは、当然のことだと今では思っています。そして、一生懸命取り組んでくれる衛生士のみんなに感謝しています。今の患者さんは、よかったね 昔の患者さんには、やむをえなかったことをご理解いただければ幸いです。
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お花見ジョギング
今朝、5:30に起きて、お花見ジョギングに行ってきました。バンコクでの発表準備やなんやらで忙しく、久しぶりだったので、走りはじめが重かったのですが、中央線の桜並木を眺めながら西へ走り、生協さんの横の川沿いの桜の小径を降りて、ぐるっと回って、桜井の五番どおりの桜のトンネルを抜けて、とてもいい気分で走ってきました。家の近くの桜は、枝の先の方があと一つだけつぼみ!という99%咲きの一番きれいな状態でした。お弁当を持ってお花見に行きたいところだけど、残念ながら診療日。でも、今夕は祝賀会なんと、1:イノウエ矯正歯科18歳のお誕生日、2:技工士野口君の結婚祝い、3:レントゲン撮影や小さな虫歯の治療のお手伝いに来てもらっている絹田先生歓迎会、4:スタッフ5kmマラソン完走記念、と4つのおめでたいことをまとめちゃっての宴会なのです。うれしいことがいっぱいなのはいいことです!今日は飲むぞぉ!!!(このために走ってる令)
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18歳のお誕生日
今日はイノウエ矯正歯科の18歳のお誕生日です。すごいなぁ!って思います。大阪大学歯学部矯正科の10年を加えると28年!今では、患者さんのお子さんが来てくださってます。有難いことです。
初診のお申し込みのお電話で、費用や治療法をいろいろと質問をされる方がおられますが、矯正ってそんなものじゃないんです。患者さんの中には、装置をつけさえすれば治ると思っている方がおられるのでしょう。矯正治療の経験の浅い先生の中にもおられるかもしれません。講習会では、業者はその装置の売上を伸ばすことが大切ですから、講師の先生もよく治った症例をお見せになるでしょう。受講生の先生は、その装置を使えば治る。って思い込みがちです。そういう私も、矯正を始めて2,3年目の頃に、もうなんでも治せるような気になっていました(反省。。。)28年の間に、いろいろな経験をさせていただいて、いろいろな改善を積み重ねてきて、今なお、矯正治療の奥は限りなく深い!と思っています。”すべての患者さんを、できるだけ負担少なく、80歳90歳まで大丈夫な歯に治してさしあげる。”という私の目標に向かって、日々努力を続けているのが現状です。古い患者さんには申し訳ないけど、明日からは、イノウエ矯正歯科の改善の歴史を少しずつお話していきますね。 -
うれしいお話
今日のミニ診断は、中学2年生のAちゃん。小さいときに矯正治療を始めて、出っ歯がとてもよく治ったので、これから仕上げに入りましょう。というお話をお母さんといっしょにしました。そのときにお母さんが、「この子は、イノウエ矯正歯科に来るようになって、井上先生の姿を見て、バレエをやめて勉強をする。って言い出したんです。先生を目標にがんばってるんです。」って言ってくださったんです。なんだか気恥ずかしいお話ですが、私の姿を見て、がんばろうと思ってくださっているなんて感激で、思わず「涙が出るほどうれしいわ。ブログに書くわ。」ってお返事してしまったので今、書いています。うちの衛生士の住友は、昔、患者としてイノウエ矯正歯科に通院していたときに、当院で働いていた衛生士の姿を見て、衛生士になったそうです。うれしいお話ですよね。Aちゃん!私なんかじゃなくて、もっともっと上を目指してがんばってくださいね。応援してるからね。
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最近の矯正装置
最近、見えない矯正装置というのが、インターネットをにぎわしていますが、私はどちらかとういうとあまり賛成していません。矯正治療を美容院でヘアスタイルを変える延長線上ではなくて、胃がんの治療の手前と私は思って欲しいのです。大切な歯、今後何十年と毎日お世話になる歯の矯正なのですから。。胃がんの手術をする時、目立たないように切ってください。ってお願いするでしょうか?もちろん、できるだけの配慮は必要でしょうが、やはり治療成績が優先されると思うのです。矯正治療で100点満点をとるのは難しく、外側からワイヤーで治療しても全症例100点というのは、専門医でも難しいです。特に、舌や口唇の癖のある人、顎関節症を伴っている人の治療は、外からワイヤーを使っても苦戦をしいられます。裏側からだとどうでしょうか?歯の外側と裏側にシールを貼ってください。って言われたら、どちらが貼りやすいでしょうか?外ですよね。裏側からもできますが、きっと同じ治療を同じ先生がされた場合、外側の方が治療成績がいいはずですよね。さらに、インビザラインといって、透明なマウスピースを交換する方法などは、もっと治療成績が不確実になってきます。簡単な症例であれば問題はありませんが、何十万というお金を払って、これ以上は無理です。これ以上は治りません。とならないようにしたいものです。
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他院で一度治療した後の、再治療が増えてきたように思います
以前、東京の先生からよくこんな話を聞いていましたが、最近、イノウエ矯正歯科でも、”一度近くの医院で矯正したけれど、状態が良くないので、再治療を考えているのですが。。。”という相談が増えてきたように思います。日本でもだんだん矯正治療への関心も高まってきましたが、それだけに、簡単に始めてしまって、その結果が思わしくない。という例も増えてきています。お金も戻ってこないし、すでに歯を抜いた後で、もうこれ以上歯が抜けなくて治療が難しかったり、学童期の良いタイミングを逸してしまったり、、、残念なお話もあります。いつも言うように、矯正治療は奥が深く、簡単に治る症例もあれば、私たち日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)でも難しい症例もあります。その見極めがきちんとできること。ただ歯を並べるだけじゃなくて、機能面もきちんとコントロールして、外したあとの安定まで考えて治療すること。というあたりがしっかりしていないと、治療に費やした労力も費用も無駄になってしまいます。アメリカでは矯正の歴史は長いので、転医してこられた患者さんは、みんな矯正治療に対して、高い知識を持っておられます。(いつかエピソードをご紹介しますね。)日本の患者さんも早くアメリカのように賢い患者さんになってもらいたいと思います。
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幸せな瞬間
昨日の中学2年生のYちゃんのミニ診断(第二期治療に入る前の診断をイノウエ矯正歯科ではこう呼んでいます)で、初診時の歯型と現在のとを比べながら、”小さいときはすごい出っ歯だったよねぇ。。よく治ったよね。がんばったね。”ってお話していたら、同席していた担当衛生士が、”指しゃぶりがなかなかやめられなくて、カレンダーにシールを貼ってがんばったことを思い出しますね。”って言うもんだから、”あなた、そんなに昔からいたの?”ってびっくり。石橋で開業してもうすぐ18年、10年以上続けてくれている衛生士が4人もいます。もう一人ももうすぐ10年。イノウエ矯正歯科の宝物です。みんな、うちで矯正治療を受けました。顎関節の治療を受けた者もいます。自分の経験を生かして、トレーニングを積んで、毎日の経験を重ねて、患者さんに寄り添いながら日々の診療を手伝ってくれる彼女達に、あらためて感謝しました。Yちゃんのお母さんが”私たちみんな、年をとったんですよね!”って、みんなで笑いあいました。患者さんとそのご家族といっしょに、月日の流れを楽しく味わえる幸せを感じた瞬間でした。
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老後を楽しく過ごすために
昨日、歯科医師会の地域医療活動のひとつとして、地域のお年寄りに集まっていただいて、ワークショップをしました。老後を楽しく過ごすために、どうすれば良いか。ということをみんなで考えよう。という企画です。そのとき、うれしかったこと。となりの65歳の女性の若いご老人?(とても老人会所属とは思えない方)が、矯正が大切やわ。って言って下さったのです。今日の会で、お年寄りの参加者の中から、矯正の話が出るとは思ってもみなかったので、大感激!そのうえに、大阪府の保健関係の先生からも、あまり神経質にならなくても歯が健康な人は、食事内容が良くて、歯並びが良い人、というお話をしていただきました。そーなんだよ。。歯並びって、虫歯の予防、歯周病の予防、顎関節症の予防などなどにとても大切なんです。そして、明るい笑顔は、自分だけでなく周りの人達もハッピーな気分にしてくれます。華麗なる老後のために、子どもだけでなく、大人もみんな矯正治療に挑戦してみませんか。2年ぐらいはたいへんだけど、やはりなんでも投資は必要。その後は利子がいっぱいついた華麗な老後が待ってます。笑顔いっぱいの元気なお年寄りが増えてくれるといいな。って思いました。