イノウエ矯正歯科には、患者さんに喜んでいただけるような楽しいグッズがたくさんあります。その中の一つが、マグネット付きのおサルさんです
。黄色の鉄の丸柱のくっつけてあるのですが、患者さんが思い思いに、形を変えてくださいます。写真は、Yちゃんが作ってくれた傑作です
。すごいでしょ。思わず、写真を撮っちゃいました
。他にも、もう少し大きいサルが、階段のロープにぶら下がっていたり。小さな歯が積み木になったり。。娘に”ママの診療所は歯医者さんらしくなくて、いいでしょ。”というと、”幼稚園みたい。”と言われてしまいました。成人の患者さんには、ごめんなさい。でも、たまには、幼稚園の雰囲気も癒しの効果があるような。。。楽しい診療所で、楽しく矯正治療を受けていただきたい。それがイノウエ矯正歯科の願いです
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タグ: 治療
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診療室の人気者
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医療界の広告規制緩和
少し前に、医療界における広告規制緩和がなされたということをご存知ですか?確か、患者さんがもっと多くの情報を自由に得て、医師を選べることを可能にする。ということを目的をしていたのではなかったかと思うのです。私もその当時は、あまり感心もなく、ふーーん。ぐらいのものでした殮。
でも、最近、その弊害が目立ってきています。以前から何度も書いていますが、広告規制緩和により、ビジネスの波が医療界に押し寄せ、まるで、医療が商品のように広告宣伝されるようになっているのです
。矯正も例外ではありません。ネットをフル活用し、HPでは、最先端の治療法を採用しているので、早く、痛みもなく、目立たず、簡単に治してあげられますよ。というようなきらびやかな文言がめだつようになりました
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私たち専門家は、新しい装置や技術が次々と紹介されているのは知っていますが、それぞれに限界はあり、欠点もあり、そんな夢のような装置など開発されていないことは知っていますし、きちんとした診断力と技術力、経験がないと、きちんとした矯正治療はできないし、新しい装置も使いこなせないことは、わかっているのですが、素人の方には、素晴らしい!と目に映ると思います。
誇大広告に近いと思うのですが、医療界には消費者センターは関与できないそうです。私は、広告規制緩和をしたなら、消費者センターも関与できるようにするべきだと思うのですが。。。。
今のところは、患者さんが賢くなるしかないのです。きらびやかな文言に惑わされることなく、しっかり先生を選んでください。矯正治療は、そんなに底の浅いものではありません。結果が出るのに、時間がかかりますので、気が付くのが遅くなる可能性があります。費用も戻らない可能性もあります。何よりも、大切な歯の健康を損なうことだってあるのです
。このままだと被害者が、そのうちどんどん出てくるのではないかと心配しています
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きらびやかなHPや、にぎわっている診療所の雰囲気や、やさしいスタッフの応対に惑わされることなく、きちっとした治療を受けられる先生かどうかを自分の目で耳で、しっかり判断してください
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矯正治療と心臓手術の共通点と相違点
一昨日のブログを書いてから、矯正治療と心臓手術のどこがいっしょでどこが違うんだろう。。。令と自分で言い出しながら気になっていました。心臓手術のことはよくわかりませんが、(“ブラックジャックはどこにいる“という心臓外科の南淵先生の本は読んだことがありますが。。。)心臓外科はメス一本で勝負!みたいな感じがしますが、矯正はなんとなく装置がいろいろとあるので、患者さんもドクターでさえも、装置をつけさえすれば、治るような気がする。という点が違うかも?と思いました。この装置こそ万能であるかのような講習会が開かれて、広告宣伝合戦のような感じになるのかもしれません。いつも言うように、装置はもちろん大切ですが、それはごく一部でしかありません。骨格の成長発育のコントロールのために、どの装置をどのタイミングで選択するのか、どの装置をどう使って、どう歯を移動すべきなのか。それを考えるドクターの診断力
とそれを扱う技術力
の方がずっと大きなウェイトを占めるのです。そういう意味では、心臓外科と同じだと思います。
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手作りHPにこだわるぞ!
○○○○研究所というコンサルタント会社から、ダイレクトメールが来ました。”ホームページ・広告によって年間250件以上の相談者を確保する手法””検査移行率80%を達成するための初診カウンセリング手法”などなど、経営の仕方を教えてくれるそうです
。うううんんん。でも、矯正治療はそんなモンじゃないでしょ。最後は、矯正歯科医の診断力と技術力と倫理観(使命感)+衛生士としての診断力と技術力と倫理観でしょ。最後は、人間対人間の信頼関係でしょ。医療にも経営のセンスは必要だけど、経営手法だけでそんなに変わるようなものではないでしょ。開始する患者さんが多くても、その後はどうするの令などなど疑問がいっぱい令。矯正治療という領域だからでしょうか?心臓手術はそうはならないでしょうに。。。私は、矯正治療も心臓手術と同じ医療だと思っているけれど。。。なんとなく魅力的に聞こえるお話ですが、私は、よけいに手作りHPにこだわりたくなりました。2001年に私がHPビルダーの使い方を勉強し、(その前にダンナちゃんが、トライアルでミニHPを作ってくれました
。)壁紙の色やバナーを選んで作りました
。リンクやその後の追加の作業は、助っ人さんに頼んでいますが、私の愛情こもったHPです
。子育てみたいな感覚です。私が皆さんにお伝えしたいことを次々と増やしてきました。ちょっとダサイ感じがするとは思いますが、私の愛すべきHPをよろしく
!いつまでこのこだわりHPを続けられるんだろう???がんばるどぉ
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イノウエ矯正歯科の改善(その5:力強い助っ人)
久しぶりに改善シリーズに戻ります。今日は、力強い助っ人のお話です。今、イノウエ矯正歯科には、レントゲン撮影と小さな虫歯の治療などのために、週1回、後輩がお手伝いに来てくれています
。それまでは、診療室が2階、レントゲン室が3階で、私はその都度、階段を上らなければいけなかったのですが、(腰痛の時は、悲惨でした。。
)助っ人さんは、軽やかなフットワークでこなしてくれています。というのも、阪大歯学部テニス部
の後輩なのです。初代権田先生とは去年の歯科の女子ダブルスに出場して、全日本3位になりました
!(7つしか出てないけど。。
)今はご主人のお仕事の都合でカナダにおられます。次の絹田先生もテニスとスキーバッチシのスポーツウーマン
。二人とも一般歯科のドクターとして、活躍してきておられますので、レジン充填と言って、白い樹脂を詰める技には、ビックリ!私は矯正歯科してないので、”歯医者さんてスゴイなぁ。。”なんて、思っちゃいました
小さい子どもさんの相手も上手いので、乳歯の抜歯なんかもバッチシ
力強い助っ人に私は大助かりです
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イノウエ矯正歯科の禁煙の成功率
先日、禁煙推進の集まりで、イノウエ矯正歯科での禁煙成功率は9割を超えています。と言うと、びっくり
されることにびっくり
しました。かなり良いところでも3割、アメリカなどはもっと低そうです獵
今まで、当たり前と思っていたのに、どうしてだろう令と考えてみたら、1)矯正治療の初診相談の時、気がついたら、時間延長して矯正治療よりも禁煙のお話をしている自分がいます。がんばって矯正治療したのに、50歳で歯周病で歯がボロボロになったら、どうすんの!もったいないじゃん!タバコやめれば、矯正治療費なんてすぐに貯まるよ!タバコはねぇ。。殺虫剤とか殺鼠剤とか入ってるの知ってる?などなど。。延々お話してしまいます。2)その後、歯科衛生士が、歯磨き指導のときに、”応援してるからねぇ。”とさらにたたみかけます。3)矯正治療はその後、少なくとも動的治療1年半は毎月通院されますから、その際に、スタッフみんなで、”どう?どう?続いてる?すごいねぇ!”って褒め続けます
。そうすれば、みんな禁煙成功されるのです。忘年会は気をつけろぉ
ってしきりに言ってて、無事クリアしたのに、新年会のこと言い忘れて、再喫煙始めてしまった阪大生のM君。診療室に入るなり”今日はまた、タバコくさいじゃん!どうしたん!”みんなすぐわかっちゃうんです。”わかりますか?実は新年会で。。”って照れくさそうなM君
。でも、大丈夫獵また、すぐに禁煙を始めればいいのです。M君も、その後は大丈夫みたいです。以前はパッチを使った人もおられましたが、最近は、パッチもなしで成功されています。ご家族がやめてくださった例もいっぱい。
でも、ミュージッシャンのT君と高校生のI君は、私からの語りかけにも、全くその気なし。いつの日から気が変わってくれることを願いつつ、忘れた頃に、”まだ、気持ち変わんないの?待ってるからねぇ”と声かけを続けています。
チャンピックスという経口の禁煙補助剤も出たようです。大切なのは、本人の意志と周りからのあたたかい応援だと思います。
タバコを吸っている人が悪いんじゃない。みんなで助け合って、タバコの害から健康を守っていきましょう。禁煙と矯正治療は、意外と素敵な組み合わせ。是非、きれいな歯並びときれいな空気をいっしょにゲットしましょう
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アメリカの矯正治療の続き
お母さんが厳しかったMちゃんとHちゃんは、お二人ともアメリカに帰られた際には、ホームデンティストのところへ行って、チェックを受けられたそうです獵。お二人のそれぞれの主治医の先生から、”very good”のお答えをいただいたとのこと。ホッ
こういう厳しい環境で、正しい矯正治療は育っていくんだろうなぁ。。って、日本も早くこうなるといいなぁ、、って思いました。
でも、アメリカの矯正のすべてがいいか。というとそうでもなくて、留学期間が1年しかないのをわかっているのに、患者さんに装置をつけて、中途半端な状態で、日本の先生に後を任せるという無責任な先生もおられるので、気をつけてください。最近、また円が強くなってきて、アメリカの矯正治療費に割安感が出てくるので、(そう言えば、円安の間はほとんどなかったような。。)要注意ですね。
これは日本国内でも一緒です。転医は、治療法の違い(なんとかなることがほとんどですが、、)、費用の問題(これが難しい!)があって、患者さんが考えているほど、簡単ではありません。矯正治療は、装置をつけることよりも、一生安心な歯並びに仕上げることがたいへんなのです。治療途中で引越しの可能性がある場合は、今すぐ始める必要性と転医により生じるマイナスをよく比較してください。また、引越ししなくても、治療途中で先生をかわりたくなった場合も、同じマイナスが生じます。開始時の診療所選びは慎重に行いましょう。
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厳しい目を持ったアメリカからの転医患者さん(その2)
うっかり1日お休みしてしまいました。今日はアメリカからの患者さんのお話その2.Hちゃんは、装置が全部ついた状態で転医してこられました。ブラケットという歯に付ける小さな装置がはずれてしまうと同じブラケットがなく、当院のをつけて、ちょっとちぐはぐになりながらも、仕上げをがんばっていました。Hちゃんもそろそろはずしたい気分だし、状態もよくなってきたので、じゃ、次はずそうね。というお話をしたところ、子供は大喜びなのですが、お母さんがすっとんできて、下の前歯がそろってないのに!っとお怒りの言葉
。よく診ると、0.5mmぐらいずれているところがありました。ブラケットが同じならば起こらないようなずれが生じていたのです。そうするとお母さんは”子供には、もっとがんばるように私が言い聞かせます。先生は先生の仕事を完璧にしてください。”とおっしゃって、さらに治療を続けることになりました。今度外すときはちゃんとお母さんにOKをいただいてからでないと。と思っていましたので、お母さんを診療室にお呼びし、口腔内を見ていただいて、”どうでしょうか?外していいでしょうか?”とお聞きしたら、”並びはOKですが、顎の状態もいいのでしょうね。顎の機能も大切ですから、”とお聞きになりました。”大丈夫です。”とお答えして、ようやく装置を外し、ハッピーエンドとなった
。というお話です。このお母さんも、矯正の歴史あるアメリカのしっかりしたお母さんでした。日本のお母さん方も、正しい矯正治療の知識をもって、お子さんの歯を守ってあげてほしいと思いました。
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厳しい目を持ったアメリカからの転医患者さん
アメリカ人の患者さんのお話が出たので、今日はアメリカからの転医患者さんが、いかに厳しい目を持っていたかというお話。
アメリカの友人からの転医患者さんのMちゃん。お母様もきれいな方で、いつも”ドクターイノウエェ~~て、こぼれんばかりの笑顔で、おしゃべりをしてくだっていました
。でも、治療が無事終わって、歯並びを安定させるための装置を入れた次のチェックの時に、下の前歯のガタガタがすこーーしだけ戻っているのを指摘して、烈火のごとく怒られたのです
”こんな変な装置、アメリカでは見たことがないわ。この戻った歯をどうしてくれるのよ寧 なんとかなんとか。。。。”ってエライ剣幕
。横でMちゃんは、”そこまで言わんでも。。”という感じで、おどおどして見てました。めちゃくちゃ速い英語で、半分ぐらいしか聞き取れなかったのが幸いだったのですが、私は”大丈夫です。少し装置がゆるすぎたので、1ヶ月だけ待ってください。”とお話して、装置をちゃんと調節して、お帰りいただきました。翌月、無事元通りのきれいな歯並びになってましたので、また、お母さんも”ドクターイノウエェ~~
”のやさしい素敵な方に、戻ってくださいました
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矯正の歴史のあるアメリカのお母様方は、矯正治療に対する厳しい目を持っておられるなぁ。言うべきことは言うんだなぁ。。って実感した瞬間でした。
明日は、そのお友達のHちゃんとお母さんのお話をしますね。 -
I was having a brace put on my teeth.
昨日届いた日歯広報の裏面のお話にふと目がとまりました。”I was having a brace put on my teeth.”は、映画カサブランカの1シーンからの言葉
。braceとは、歯につける複雑な矯正器具のこと。”10年前は何してた?””矯正治療をしてたわ。あなたは?””仕事を探してたよ”という会話です撚。子ども野球のチームのお話がんばれベアーズの主人公の天才少女ピッチャーも、”アルバイトで貯めたお金は何に使うんだい?”と聞かれ、”矯正歯科医にかかるわ”と返事しているとのこと
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そう言えば、イノウエ矯正歯科のアメリカ人の患者さんとそのお母さんに装置の説明をしようとしたら、”説明はいらないわ。私も主人も使っていたから。”という返事が返ってきたことがあります。
アメリカの友人は、”二度目の第一印象はない。”と言って、第一印象をとても大切にします。アメリカに従う必要もないのですが、はやり第一印象は悪いより良い方がいいですよね。
ということで、年齢を重ねても大丈夫な美しい歯並びを、みなさんも手にいれていただきたいと思います。最近、日本でも矯正がようやく普及し始めていますが、歴史が浅いために、正しい知識の普及が遅れているように思います。正しい情報を元に、正しい治療を受けていただくことを願うばかりです。