昨日の晩、石橋の焼肉屋さんで、おいしくいただいていたところ、隣のテーブルの3人ずれの男の人たちの会話が聞こえてきました。
「タバコと酒とどっちか?って言われたら、どっちをやめる?」という会話。「どっちかというと酒かなぁ。。。タバコはやめる気ないなぁ。。」
思わず、私はそこで、「そうじゃなくて。。。タバコは、ニコチン依存症だから、、、お酒とはいっしょにしないで。。。禁煙治療を受ければ、タバコは簡単にやめられるから。。。タバコ関連病になる前に、早くやめようね。」
って、お話を始めたかったのですが、、、、できませんでした。。。
残念無念。。。
タバコの害について、タバコの依存性について、知らない人がまだまだいらっしゃるのだと思います。
こんな会話をしているお友達がいたら、是非、教えてあげてくださいね。
タグ: 治療
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タバコと酒、どっちをやめる?
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自分の子供だったら、、、
サンディ先生の講演会が東京でありましたので、出席してきました
。彼とは、もう15年ものおつきあいになります。
効果的な新しい治療法に関する講演だったのですが、やはり、一番心に残ったのは、自分の子供にその治療法を選択できるか令ということでした。
彼のやり方にすべて賛同しているわけでもないのですが、彼には4人の子供がいて、とてもかわいがっていますし、彼の治療法の根底には、常に、患者さんが自分の子供だったら、どうするか。という考えが流れていることに共感しています。
その前提のもとに、より効果的、効率的な治療を追求している彼の姿勢からは、学ぶものが多いと感じています。
久しぶりに彼のパワフルな講演を聞いて、元気が出ました。私もがんばらなくちゃ
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患者さんが希望すれば。。。?
今日の初診相談の方は、セカンドオピニオンを求めにこられた方でした。
”それで、そちらの先生はどう言っておられるのですか令”とお尋ねしたところ、”ご本人が希望するなら下の歯にもつけます。嫌がるならこのままです。”とのこと。。。
以前に、”NBM:Narative Based Medecine”といって、患者さんの物語に耳を傾ける医療が大切だと、このブログでも紹介しましたが、それとこれとはちょっと違うぞ。と思いました。
患者さんは素人さんなので、本物の矯正とはどんなものか、どういうゴールを目指すべきなのかが、わからなくて当然ですが、以前にもお話しましたように、アメリカのお母さん方は、矯正のことをよく知っておられます。日本のお母さんも、がんばって、矯正治療ってどんなもの。ということをよくわかっていただきたいな。と思いました。そして、そのためには、私たち専門家が、お母さん方に、わかっていただきやすい環境を作っていかないといけないんだな。とあらためて思いました
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イノウエ矯正歯科で治療すると囲碁が強くなる?
イノウエ矯正歯科で矯正治療を受けると、囲碁が強くなる。。。
というエビデンスは。。。ありませんが。。
でも、なんと獵患者さんの亀川くんは高校生の部で、大槻くんは小学生の部で、全国大会に出るそうです。大槻くんのお母さんが、教えてくださいました。
すごいですよね
がんばってくださいね。応援しています
イノウエ矯正歯科の患者の皆さん獵こんなうれしいニュース廬があったら、どんどん教えてくださいね。
私には子供が二人いますが、患者のみなさんのことも自分の子供のようにうれしいです。この前、I君が赤ちゃんを連れてきてくれた時は、孫のような気分でした。
イノウエ矯正歯科を巣立ったみんなが、いろんなところで活躍してくれることを、祈っています。もしよかったら、MAPLEお母さんにも、その活躍ぶりを教えてくださいね。楽しみにしています
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アドバイスだけで治る?
アドバイスだけで不正咬合が治るというのは、最小限の介入の最良の治療だと思っています
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人間の歯は、通常はちゃーーんと並ぶようにできているのです。未開の地に住む原住民に不正咬合は、ほとんどないそうです。文明の影響を受けると、虫歯や不正咬合が出現する。ということは、アメリカのプライスという先生が、世界じゅうを回って調査されて、報告されています。
ヒトは元来動物なのですから、自然に近い食生活をすることが、体の発育には良いのは当然ですね。特に、成長発育期の子供達には、原住民のような食生活させてあげてほしいと思います。具体的にどうするの?となると難しいのですが、柔らかい加工食品ばかりではなくて、噛み応えのある栄養に富んだ食品を選びたいですね。
HPにも掲載していますが、両方の歯でしっかりかんで食べる。口を閉じて、鼻で息をする。姿勢、舌の位置に気をつける。といったアドバイスと簡単な練習だけで、小さなお子さんなら、不正咬合が治ってしまう場合もあります。
アドバイスだけで治る。ということは、ちょっと気をつけるだけで防ぐことができる不正咬合がある。ということです。子供の健全な発育を引き出してあげられるよう、気をつけていきましょう。
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永久歯がはえ揃ってから?
昨日の新患さんのお母さんから、”矯正相談は、永久歯がはえ揃ってから。。と思っていたのですが、そうではなかったのですか令”と質問されました。
ときどき、そうおっしゃるお母さんに出会います。一般歯科の先生に言われたり、なんとなくお母さん方の間で、そんな話がふわふわ飛んでいたり、のようです。
そうではなくて、なんだかヘンだな?これでいいのかな?と思ったら、早めに、矯正のご相談を受けてみられることをお勧めします。過介入はマイナスですが、早い方が治しやすいことが多いのです。遅くなると骨格性のコントロールが難しくなったり、不正咬合によるマイナスが大きくなっていたりします。
開始の必要がなければ、過介入を避け、観察を続けます。少しでも自然治癒の可能性のある患者さんには、開始はお勧めしません。イノウエ矯正歯科には、観察のまま、あるいはアドバイスだけで順調に進み、矯正治療なしに無事成長されたお子さんもおられます。
永久歯がはえ揃うまで待つのではなく、早めに相談にいらしてくださいね。
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6万円と60万円
昨日来られた新患の患者さんのお母さんからのご質問でしたが、「矯正って、6万円だった。という人と、60万円だったという人と、なんで一桁も違うのですか令」
そうですよね。なんで令って思いますよね。きっと、費用体系が違うのでしょうね。どこまでの治療費か?ということをよく聞くことが大切ですよね。それから、同じ60万円でも内容が違うこともあるでしょうね。
これは、矯正だけでなく、どの業界にも言えることだと思いますが、特に、矯正はバラツキが大きいかもしれません。
きちんとした検査を行い、問題点をすべてリストアップし、レントゲン分析、模型分析などを行い、患者さんにわかりやすく説明し、最良の治療方針を患者さんといっしょに決定すること。
矯正だけでなく、予防歯科もきちっとしていて、虫歯ができないように管理してくれること。
ちゃんと責任を持って、大人になるまで診てくれること。
力子ども達の気持ちをひきつけておいてくれること。
曆後戻りがないように、舌や唇の癖についても指導してくれること。
などなど、矯正治療が本当に成功するためには、いろいろなファクターが揃うことが必要とされます。
”本当に成功する”ということは、見た目だけじゃなくて、大人になっても、年をとっても、大丈夫な歯並びを完成すること、患者さんご自身に予防の力をつけていただき、ご自身の歯をいとおしく思っていただけるようになることだと、私は思っています。
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月星先生のご講演
昨日、豊中市歯科医師会主催の研修会に参加してきました。以前から尊敬している阪大の先輩である月星先生のご講演を無料で拝聴できるなんて。。と、またまた、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)には直接は関係ないのですが、出かけてきました。”矯正以外のお話を聞くことも大切だ”と常々思っていますが、やっぱり収穫は大きかったです。
月星先生は、外傷歯の治療や歯の移植では世界的に有名な先生で、以前、ヨーロッパ矯正歯科学会の書籍展示スペースをのぞいてみた時には、英語に訳されたご著書だけでなく、他の言語の訳本もあったような。。
先生の治療の基本は、最小介入の最大効果。ヒトの持つ治癒能力を最大限に発揮できるような歯科治療を常に探求されておられます。時に、歯科の常識をくつがえすような治療でも、論理的に考え、実行されて成果をあげておられます。
私も医療の介入は最小であるべき、と常に考えていますので、月星先生のお考えがすんなり入ってきました。専門分野は異なるけれども、治療の考え方や進め方が、とても参考になりました。
理論に基づく医療、鵜呑みにしない医療を、最小の介入で行い、患者さんに最大の利益をもたらすべき獵という基本的考え方を、再確認できました。がんばらなくっちゃ
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寝ている間に済む手術
扁桃腺肥大がアゴの発育に大きな影響を及ぼしていることがあります
。Sちゃんもその一人で、あまりに扁桃腺が大きいので、市民病院に、扁桃腺摘出術の相談に行っていただくことになっていました。でも、Sちゃんは嫌そう
で、お母さんもそのSちゃんの様子を見て、かわいそうだから、、と消極的なので、ちょっと心配していました。
そのSちゃんが、昨日おみえになったのですが、お母さんもSちゃんもとても笑顔で、夏休みに手術をしていただくことに決まりました。ってお答えになるので、びっくりしていると、耳鼻咽喉科の先生から「寝ている間に終わってるから。。」と言われて、Sちゃんが笑顔で了解したそうです。
そうか。。寝ている間に終わる治療って、そう意味では、楽なのかも令とふと、矯正治療と比較していました。矯正治療は、患者さんと矯正歯科医とか、長期間、二人三脚で進めていく医療なので、簡単そうに見えますが、ある意味、とてもたいへんなのです。「子供が嫌がって行かなくなったので、昔、近くの医院で矯正をしたけれども治っていません。」と再治療の相談に来られるお母さんとお子さんがおられます。
矯正治療の開始は簡単ですが、結果を出すこと、その後、その結果を維持することがとても重要です。安易にスタートすることのないよう、治療が終わった人からの情報を集めて、この診療所でこのドクターといっしょなら、がんばっていけるぞぉ。。という気持ちをしっかり確認して、開始を決めることが大切ですね
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患者さんのお父さんの矯正の話
今日の診断の患者さんは大学院生のAさん。レントゲンを診ながら歯根吸収の説明をしている途中で、「父は、矯正をしたけど、歯周病で歯がほとんどないんですが。。。
」と心配そうに質問をされました。お父様は、50代後半とのことでした。それはそれは、お気の毒なのことですが、お父様が矯正治療を受けた頃は、矯正治療のレベルが全体的に低かったこと、矯正治療前にしておくべき歯周病に対する処置、矯正治療中の注意、治療後の対応が充分ではなかったことが理由として考えられるとご説明しました。歯周病のリスクは遺伝的な要素も強いので、Aさんも心配ですが、歯周病の処置を行ってから、歯周病に配慮した正しい矯正治療をして、メインテナンスを続ければ、そのまま放置するよりも歯周病で歯を失うリスクを大きく下げることができます
とご説明しました。でも、いい加減な矯正治療をすれば、それはかえってAさんのお父さんのように、リスクを高くすることもあるんだよなぁ。。。矯正治療もやり方ひとつで、凶器にもなりえるんだよなぁ。。って、実感させていただきました。
凶ではなく、吉となる矯正治療となるよう、慎重なスタートが大切ですね