イノウエ矯正歯科では、矯正治療と同じくらい虫歯予防に力を入れています。
まず、検査の際には、唾液検査といって、虫歯菌の数や唾液の量や性質を調べる検査をします。その後、ドクターと衛生士全員で、毎週火曜の午前におこなっている新患症例検討会で、そのデータとお口の中の状態、そして、歯のレントゲン写真の3つから、現在の虫歯の状況と虫歯になりやすさがどれくらいかを審査します。
ぱっと見ただけでは、虫歯が1本もないように見える場合でも、レントゲン写真から、歯と歯の間の虫歯がみつかったり、唾液検査の結果が悪かったりする場合には、要注意です。装置をつけて、ちょっと油断をするとあっという間に虫歯ができてしまうからです。
リスクの高い患者さんには、5段階評価の5をつけて、私たちは特別なプログラムを用意します。
そして、ブラッシングやフロスやフッ素を強化して、リスクを下げるお手伝いをします。矯正治療前の予防歯科教室ではお話と実践練習、そして毎回の来院時には、衛生士のチェックと衛生士によるブラッシング、これらによって、矯正治療前に、虫歯のリスクが高かった患者さんも、新しい虫歯ができることなく、むしろ歯質が強化され、虫歯のリスクが下がった状態で、矯正治療を終了することができます。
せっかく矯正治療をがんばったのに、虫歯や歯周病で歯を失ってはがっかり!80歳、90歳まで健康な歯で過ごしていただくために、イノウエ矯正歯科では、予防歯科にも力を入れています。これがイノウエ矯正歯科の特徴その3でした。
この予防のプログラムに関しては、2003年の日本矯正歯科学会大会の教育講演を初め、いろいろなところで、依頼を受けて講演してきました。イノウエ矯正歯科では、虫歯や歯周病の予防が、毎日当たり前のことのように行われていますが、実は日本でもトップクラスの予防体制を組んでいる診療所なんです
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イノウエ矯正歯科の特徴(その3:日本でもトップクラスの予防体制を持つ診療所です!)
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イノウエ矯正歯科の特徴(その2):裕子Dr.が石橋で18年間、すべての患者さんを治療してきました。
石橋クリニックは、平成2年4月に開業して18年と3ヶ月あまりになります。その間、裕子DRが、すべての患者さんをずっと責任をもって治療に当たってきました。その数も3000人を超えました。ありがたいことだと思っています。
大阪大学歯学部矯正科での在籍は10年でしたので、矯正治療に携わって、合計28年になります。アルバイト先での症例数も加えると数え切れません。
しかし、やはり、私は同じ場所で、同じ患者さんをずっと診続けて初めて、本物の矯正治療が見えてくると思っています。
複雑なブラケットという装置をつけて治療するのは約2年間ですが、2年で終わりではなく、その後の安定を確認していかなければいけません。同じように見えている症例も、装置をはずした後に、差が出てくることもあります。当院では10年以上の患者さんもずいぶん増えました。
49歳で歯周病でぐらぐらの歯の矯正治療をした患者さんは、今は60歳になっておられますが、今も若々しい歯と歯茎を保っておられます
治療の終わった患者さんが、今度はお子さんを矯正治療に連れてこられています。
小学校1年生で来られた反対咬合患者さんの下顎の伸びや顎関節に心配がなくなるのは、17,18歳ごろですから、その間もずっと責任をもって診続けてきました。
かわいらしい小学生だった患者さんが、反抗期の中学生になり、また、素敵な高校生に戻っていかれる子供たちの姿を、2000人近く診させていただきました。
私が若い頃、舌や口唇の癖のことにあまり注意を払っていなかったために、癖が原因で後戻りをしてしまい、今度は口腔筋機能療法(MFT)を併用しながら再治療を行ったこともあります。
大学やアルバイト先では引継ぎが多く、じっくり診てあげられなかったなぁ。。あの頃はわかってなかったなぁ。。と今では、申し訳なく思いますが、今だからこそ気づくのであって、その当時はやむをえなかったのだと思います。
イノウエ矯正歯科にも後継者が育ちつつあります。今度は、この私の経験の上にスタートできますので、きっと私以上の矯正歯科医に育ってくれるものと期待しています。
イノウエ矯正歯科の特徴その2は、裕子DRの責任のもとに積み重ねられた長い経験と実績でした
待合室には、笑顔のアルバムが、本棚にいっぱいです。私の宝物です。HPにアップさせていただいている患者さんも増えました。
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イノウエ矯正歯科の特徴(その1-2:スタッフ全員が当院で矯正治療を受けています!)
昨日の続きです。
正確に言うと、イノウエ矯正歯科で矯正治療を受けて、当院の衛生士になってくれた者が2名、衛生士として働き始めてから矯正治療をした者が2名、現在治療中が1名、もうすぐ装置をつける者が1名です。
S衛生士は、高校生の時にイノウエ矯正歯科の患者さんでした。当院で働いていた衛生士を見て、衛生士になりたいと思ったそうです。
O衛生士もイノウエ矯正歯科で治療を受けた後、当院の衛生士になってくれました。2本の前歯が飛び出している出っ歯さんでしたが、今では、その面影もありません。
そういえば、うちの患者さんには、歯学部へ行ったり、衛生士になったりする患者さんがたくさんおられます。
M衛生士は、顎関節症がひどくて、新しく入ってきた顎運動解析装置で、顎の動きや雑音を調べたら、針が振り切れるほどだったんです。そこで、顎関節症の治療から開始し、その後矯正治療をして、今では、そんな恐ろしい顎のひっかかりや雑音は消えました。
T衛生士は、かみ合わせの深い症例でした。下の前歯が上の前歯の裏側にすっぽり隠れていたのですが、矯正治療後には、お日様の光があたるようになりました。
K衛生士は、今奮闘中です。そろそろ終盤にさしかかってきました。はずれた時の笑顔が楽しみです。
最後のO衛生士は、これからです。歯の根っこに問題があった下の7番目(一番奥の歯)を抜歯して、その奥の8番目(親しらず)が、もう少し萌出してきたら、矯正治療を開始する予定です。
HPでご紹介しているように、博之DRも私も小さい頃、矯正治療を受けましたが、40歳ぐらいのときに、お互いの再治療をしました。
娘も、第一期治療を行った後、中学3年生の時に、4本の歯を抜歯して矯正治療をしました。息子は、先天性欠如の歯が、下に3本もあったので、大先輩に上の歯1本を、下に移植していただきました。矯正治療も、そのうちスタートする予定です。
私には、自分の子供の歯を抜かれる辛さ、子供の歯の移植が成功するかどうか不安な気持ち、子供の歯が足りないと言われたときの驚き、そんなお母さん方の気持ちも、手に取るようにわかります。
経験がある人からのアドバイスや応援メッセージは、心強いですよね。患者の皆さんの強い味方になってあげられると思います。
患者さんの気持ちが手にとるようにわかる!お互い強い信頼で結ばれている!これがイノウエ矯正歯科のご自慢です。
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イノウエ矯正歯科の特徴(その1:スタッフ全員が当院で矯正治療を受けています!)
日本では昔から、”能ある鷹はつめを隠す”と言って、”自分の優秀な部分をひけらかすことは良くない。”として育てられてきました獵。
でも、最近では、校外学習でイノウエ矯正歯科に来られる中学生さんたちも、自己ピーアールということで、自分の長所をたくさん書いて来られます。まして、企業は自分の商品が優れている部分を競ってピーアールするのですから、ちょっと考え方を変えて、イノウエ矯正歯科の長所、ご自慢の部分を、皆さんにお伝えしていいんだよなぁ。。むしろ、お伝えしないといけないんだよなぁ。。。って思い始めました。
ということで、イノウエ矯正歯科らしいところや私のこだわりの部分を、思いつくままに書いていくことにしました。よろしくおつきあいくださいね。
その1:スタッフ全員(必要のない1名を除き)が、イノウエ矯正歯科で矯正治療を受けています。
スタッフは、診療所で毎日行われている治療を、最も近くで見ているわけですから、その治療のレベル、院長の診療に対する姿勢、消毒の状況などなど、裏方のことも含めてすべて知っているわけです。
最近、料亭の不祥事や産地偽装、器具の使いまわしなど、発端は内部告発と聞いています。外側からは見えない部分でも、内側からは見えますよね。
内側から見ているスタッフ全員が、イノウエ矯正歯科で矯正治療を受けているということは、診療内容が、安心で安全なものであるという証拠のひとつになるとうれしく思っています。
イノウエ矯正歯科には、治療前と装置撤去時、そしてその後の安定を2年確認した時点での患者さんの写真や模型、レントゲンといった膨大な資料が、すべて保管されています。その資料の整理をしたり、患者さんにお渡しするメッセージ付きのポートレートの作成をしたりながら、いつも私の治療のレベルを見てくれているのでしょう。私が、休診の日に診療所にこもって、資料を見ながら診断の準備をし、治療を終了した患者さんの治療結果の評価をし、今後のアドバイスをカルテに記入していることを知ってくれているのでしょう。
また、治療経験のあるスタッフは、矯正治療の喜びと同時に、不快感なども、手に取るようにわかるので、このことは、患者さんとのコミュニケーションの質として、これ以上はないと思っています。マクドナルドのスタッフような受け答えのトレーニングはしていないので、うわべの部分で多少至らない点もあるかもしれませんが、コミュニケーションの中身の部分は、最高だと思っています。院長として、とてもありがたいことだと思っています。
その1だけでも長くなりそうなのです嶺。その1の続きは明日にしますね
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俳優になるわけじゃないので、完璧でなくっていいんです?
ときどき、初診の患者さんから、”俳優になるわけじゃないので、完璧でなくっていいんです。”って、言われます。
でも、俳優でも俳優じゃなくても、70歳80歳になっても、大丈夫な歯並びが大切だとは思いませんか令
上顎だけとか、前歯だけとか、あるいは仕上げが不完全な矯正治療では、将来にわたって安心な咬合を獲得することは難しいのです。ガタガタが少しでも残っていると、年数が経ってくると、少しずつひどくなっていきます。
また、舌癖や口唇癖を無視していると、その癖のために、後戻りをしてきます。”昔、矯正をしたけれど、戻っちゃった。。。”と言われる方をみかけませんか?それは、不正咬合の原因となっている癖に対して、対応ができていなかったからなのです。原因を断たなければ、再発して当然ですよね。
歯は、消化器官の第一番目として、重要な働きをもっています。お口に取り込んだ食べ物を、しっかり噛んで、のどにひっかからないように、胃で消化しやすいようにするために、歯があるのです。飾りではないのです。
だから、美容のためではなくて、生涯にわたる全身の健康のために、きちっとした咬合を得られるような矯正治療をしておくことが大切なのです。
そうすれば、素敵な笑顔も必然的についてきますよ。
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ご兄弟・ご姉妹のご紹介
いつも最高にうれしく思うのが、患者さんのご家族をご紹介いただけるときです。今日も初診相談の3人に2人の方が、妹さんと弟さんでした。
信頼していただいていることを実感できて、ありがたいことこの上ないと思うのです。
ご両親と子供さんお二人、ご家族みんな当院で治療を受けてくださったというご家族も、数家族いらっしゃいますし、3姉妹みんなとか、3兄弟みんなとか、お母さんとお嬢さんお二人とか、ほとんど家族のような感じになってしまいます。
それから、ご友人からのご紹介も、同じぐらいうれしいです。
イノウエ矯正歯科は石橋で開業して18年、最近はご紹介の方が、ほとんどで、とてもありがたいことだと思っています。
これからもご期待に応えられるよう、がんばっていきたいと思いますので、応援よろしくお願いいたしますネ。 -
イノウエ矯正歯科の虫歯予防
昨日、絵本のご紹介をさせていただいたついでに、今日は、イノウエ矯正歯科の虫歯予防システムのご紹介獵
イノウエ矯正歯科では、歯並びを治すのと同じぐらい、虫歯予防、歯周病予防に力を入れています。矯正した後、健康な歯を維持していただくためには、不可欠だからです。
毎週火曜日の午前中は、新患症例検討会。そこでは、口腔内診査の結果、唾液検査結果(唾液干渉能やミュータンス菌やラクトバシラス菌の数を調べて、虫歯になりやすさを判定する試験です。)レントゲン結果(歯と歯の間の虫歯の有無を調べます。)などから、その患者さんの虫歯になりやすさ=カリエスリスク判定をしています。衛生士と私とで、意見を出し合い、リスクに応じた虫歯予防プログラムを決定します。
そして、矯正治療が開始されれば、来院の都度、衛生士が歯磨きとフロスを行い、必要に応じてフッ素塗布も行います。
その結果、ほとんどと言っていいほど、虫歯はできません。乳歯の時に虫歯が多かった子供たちも、虫歯のないピカピカの永久歯に変わります。
このシステムについては、日本矯正歯科学会の教育講演でお話させていただきました。口腔成育シンポジウムや市民セミナーでも紹介してきました。
歯並びがよくなっても、自分の歯を大切にして、虫歯も歯周病もない健康な歯をキープできなければ、何にもならないですよね。
矯正治療によって、患者さんご自身が、自分の歯のことを大好きになり、自分で自分の歯を大切にする気持ちに目覚めていただけることが、私たちの究極の使命だと思っています。
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英語&グローバルスタンダード&伝統文化
今、英語でプロシーディングを書いていますが、ホント四苦八苦しています。英語は単なるtool!とはいえ、toolだからこそ、湯水のように使いたいのに、日本語のようにはいかない。。。殮
そこそこのコミュニケーションができるほどの英語はできるので、英語しか話せない患者さんの治療もお引き受けすることはできるのですが、いざ、論文を書くとなると、”こういうときはnativeはどう表現するんだろう。。”といちいちひっかっかって、前に進みません。
ITも進んで、ますますグロバール化が進む現在、英語、そしていろいろな物事のグローバルスタンダードを知らなければ、世界から置いていかれます。
アジアでも、英語が通用するシンガポールやインド、香港の発展ぶりは、目覚しいものがあるように思います。
日本の若い人たちも、早くからグローバルスタンダードという意識を持ってもらいたいと思います。そして、日本の伝統文化をより大切にしてほしいと思うのです。 -
子供たちに好かれる先生の禁煙
昨日、大阪府学校歯科医会の会議に出席してきました。指定校として選ばれた大阪府の2校から、学校での歯と口の健康づくりの活動発表がありました。
素敵なアイデアがいっぱいの企画で、先生と子供たちが楽しく取り組んでおられる様子が報告されて、感激しました。
中でも、若い好青年の先生の活躍ぶりはすばらしく、子供たちから”歯の先生”って呼んでもらってます。って、うれしそうに報告してくださっている姿に、私は、思わず、
でも!その後のお食事の席で、その好青年の先生の手にタバコ!!!
子供たちに人気のある先生は、特にタバコを吸ってほしくないんだよなぁ、、って、がっかりしていたところ、同じ思いをされた友人たちにの応援も受け、禁煙のおすすめをしてきました。
いつもの依存症であること。殺鼠剤などの有毒物質がいっぱいであること。副流煙はさらに有害であること。病気なんだから、保険で禁煙治療が受けられること。などなどをお話しました。
みんなに禁煙してもらいたいけれど、特に子供たちから好かれる先生には、吸ってほしくないなぁ。。って、強く思いました。そういう現状があることを身近に感じ、わかっていてもやめられないという悲劇を作ってしまうタバコ打倒への思いが、さらにアップしました。
歯の先生がんばってね!自分だけのためでなく、吸い始めてしまう子供たちの数を少しでも減らすために応援してます
8月に池田市の学校の先生向けに、タバコのお話をするよう依頼されています。歯の先生のお顔も思い出しながら、吸っている人の心を動かせるようなお話にしよう。って、あらためて思いました。 -
医療界への対策の遅れ
早速、霞ヶ関へ?!ちょっと過激発言かもしれませんが。。。
下記は、NHKの今朝のニュース廬です。”眼科の世界、おまえもか。。”と悲しく思いました。
廬若い女性に人気があるカラーコンタクトレンズを使って目に異状を訴えるケースが2年半で160件以上に上り、このうち21件は角膜にかいようができるなど重症だったことがわかりました。カラーコンタクトレンズは薬事法で医療機器に指定されておらず、安全対策の遅れが被害の拡大を招いたとも言え、国の早急な対応が求められます。廬
前のブログでも書いたように、タバコ対策、薬害エイズ、薬害肝炎、ハンバーガーショップのポテトチップスの油などなど、諸外国では、危険とわかったらすぐに対応していることが、常に後手後手になりがちな日本。。。。
矯正歯科の世界でも、標榜の自由(何の資格試験もなく歯科医であれば、誰でも”矯正”と看板にかけること)に、最近では、医療広告規制緩和、ビジネスの歯科界への参入で、、矯正治療の安全性が脅かされている現状があるように思います。
何年か後に、
廬矯正治療による被害が続出して、、、、安全対策の遅れが被害の拡大を招いたとも言え、、、、廬
というニュースが出ないことを祈るばかりです。