前回のブログに海堂先生のことを書かせていただきましたが、私には、海堂先生のような文才はないので、ブログに書いちゃいます。
私が厚生労働省にお願いしたいことのひとつは、”標榜の自由ではなくて、患者さんがどの病院にいけばいいのか、わかりやすい方法にしてあげてください。”ということです。
標榜の自由とは、歯科医師国家試験にさえ通れば、口腔外科、矯正歯科、小児歯科、誰でも何でも自由に標榜できるということです。
医科でも同じです。開業したとたんに、”内科、小児科”と看板を掲げた先生に対し、”アイツ、子ども診たことあるんかぁ。。???”というのは、実際の会話です。
コンタクトレンズの先生が、内科だったということが問題になったこともありましたよね。
私は乳歯ぐらいしか抜いたことがないのに、届出さえすれば口腔外科の看板をあげることもできるのです。
矯正歯科の看板も、歯科医であれば、誰でも掲げることができるのです。
知らんかったぁ。。という人が、まだまだおられますよね。
患者さんが安心して治療を受けられるように、患者さんにわかりやすい制度に変えてほしいと思います。
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標榜の自由
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海堂 尊先生のAI
今では、ドラマ化もされている”チームバチスタの栄光”の著者である海堂尊先生の執筆の本来の目的は、AI(オートプシー・イメージング)を普及させることだそうです。
今年の日本矯正歯科学会でご講演を拝聴することができましたが、AIを普及に消極的な厚生労働省の政策への不満を話しておられました。
”普段はおとなしいのですが、正しいことが通らないと思うと、噛み付きたくなって、過激な発言をします。”と言っておられました。
真正面から正論を説いても国は動かない。ならば、小説で世論の方を動かそう。と書き始めたそうです。
実際、本を読んでみると、この部分が海堂先生の一番言いたいところなんだなぁ、、ご自分が訴えたいことを、登場人物に変わって言わせているんだよなぁ。。と、先生のお顔が目に浮かんできます。
海堂先生の本来の目的であるAIの普及のために、私たち一般人は、厚生労働省を動かさないといけないんですよね。
私も厚生労働省にいっぱい言いたいことがあるんだけど。。。海堂先生のお気持ち、とてもよくわかります
がんばってください。応援しています。
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お子さんが楽しく積極的に取り組める矯正治療を!
”ある歯科で矯正治療を勧められて、装置を入れてもらうことになったけれど、矯正専門の診療所にも行ってみたくなったので、相談にきました。”とおっしゃって、お母さんがお子さんをお連れになりました。
お母さんは、まず、初診相談での説明の差に驚かれ、検査内容の差に驚かれ、診療所の雰囲気の差に驚かれ、私のお子さんへの接し方の差に驚かれたので、その驚きぶりに私が驚きました
私たち矯正専門開業医は、すべてが矯正治療患者さんのために動いています。診療所もスタッフも、何よりも私自身が、28年間、矯正治療だけに取り組んできていますから、差があってしかるべきで、差がないと困るとも思っていましたが、目の前で驚かれている姿を拝見して、そんなに違うのかと再確認させていただきました。
患者さんと診療所は、お互いの相性もあるでしょうし、それぞれ納得した先生のところで診療を受けるのが一番です
特に、小さい子ども矯正治療は、塾やピアノのおけいこと似たところがあります。
どうか、お子さんが楽しんで通える、子どもなりに積極的に取り組める、そんな診療所を選んであげてください
お子さんの矯正治療が成功体験となって、歯並び以上のものを得ることができるのか、苦い思い出となるのか、その差は大きいと思います。
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MFTの研究会に行ってきました
今日、7人の衛生士といっしょに、東京の津田記念ホールで開催されたMFT(口腔周囲筋機能療法)研究会に出席してきました。
衛生士のみんなで作り上げた、イノウエ矯正歯科のMFTキッズコースについて、発表してきました。
詳しくは、おいおいご報告しますね。
スタッフ全員が、力を合わせてキッズコースの改善を重ね、研究会で発表できるようになるなんて、院長の私として、とてもうれしく思いました。
東京の友達からも、ほめてもらいましたよ
スタッフが東京で勉強しようとすると、地方からはどうしても交通費がかかるので、東京や横浜に比べ、大阪では、MFTが普及しているとはいえない状況ですが、イノウエ矯正歯科は、大阪でもちゃんとしたMFTを受けていただけるよう、これからもがんばっていきますね
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抜歯やインプラントの前に
最近、イノウエ矯正歯科には、”抜歯を勧められたんですけど。。。インプラントを勧められたんですけど。。。”とおっしゃって、相談にみえる大人の方が増えました
とても良いことだと思います
歯並びが悪いまま、ブリッジやインプラントをするよりも、歯並びを良くしてから、処置していただいた方が、良い結果が得られるでしょうし、抜歯スペースを利用して、歯をきれいに並べることができる場合もあります
今まであまり気にしていなかった歯が、なんとなく”軽くヤバイ?”という感じになってきたら、是非一度、矯正の相談にいらしてください
矯正治療を開始するかどうかは、後でゆっくりお考えいただいて結構ですから
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看護師さんのお仕事
義父がしばらく入院していましたので、交代で付き添いをしていましたが、そのときの看護師さんの働き振りを見て、本当に感動しました。
医療面の知識、テクニックはもちろん、身の回りのお世話、メンタル的なケア、それはそれは、頭の下がる思いで見ていました。
病気の人は、体調の変化はもちろんのこと、とかく落ち込んだり、いらだったり、メンタル的にも不安定になりがちですが、本当に、根気強く励まし、声をかけておられました。
学ばせていただくことがいっぱいありました。
ありがとうございました。感謝申し上げます。ご自分の体と心の健康に留意されて、患者さんのために、これからもがんばってください。
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転宅の可能性のある患者さんの矯正治療の注意点
昨日、転宅の可能性のある患者さんのお話をしましたが、転宅の可能性のある方が矯正治療を開始されるときの注意点について、お話してきます。
患者さんが考えておられるほど、転医は簡単ではない。
矯正治療のガイドラインが整備されていないため、治療方針や装置などばらつきが大きいという特徴があります。
引き継ぐ先生がたいへんということは、患者さんご本人がたいへんになるということです。
できれば、開始した先生が責任をもって治療を終了するのがベストです。
第一期第二期と何年間も続く治療期間でも、多くても2人で終わるべきだと思っています。
動的治療中(装置をつけて積極的に歯を移動している期間)での転医が難しい。
装置をつけた瞬間に転医。というのが最悪です。初診相談時に、よく事情を説明して、作戦を練ってもらいましょう。
転宅を待って、次の場所で開始が良いかもしれません。
アメリカからの転医患者さんで、装置をつけただけなのに、高額な費用を支払ったまま、返金がなかった例がありました。
矯正治療は、装置をつけるのは簡単です。安心な咬合状態に仕上げて、撤去するのが難しいのです。
続きはまた!拏