昨年の秋ぐらいにアンチエイジングを歯科の観点から捉えるという内容の講演会に参加してから、興味がどんどんわいてきて、抗加齢医学会にも入会してしまいました
特に唾液の量とアンチエイジング、咬合力とアンチエイジングあたりが、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)としても気付く点がいろいろとあります
もともと、中高年の方の矯正治療は、アンチエイジングそのものと思っていましたので、そのあたりの裏づけがしっかりできるような気がしてきました
そんなこんなで、あちこちから送られてくる書籍案内の中に、アンチエイジングに関する本が紹介されていると、すぐに発注してしまうので、最近やけに本がとどくなぁ。。と思いながら開けてみると、自分が注文したアンチエイジングの本
参考書や問題集をいっぱい買い込んで、買ったら賢くなった気分になっていた昔を思い出しました
アンチエイジングの本でいっぱいになるだけで、アンチエイジングできたらいいのにな
いろいろと勉強したら、また、そのエッセンスをご紹介しますね
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アンチエイジング
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雑誌nico3月号に私のインタビューの内容が!
クインテッセンス社から発刊されている待合室の患者さま向けの雑誌、nico3月号の特集に、”知りたい子どもの矯正”というタイトルで、私がインタビューを受けた内容が掲載されました
とても充実した楽しい仕上がりになっています
子どもさんの矯正を考えておられる方、是非、ご一読いただけるとうれしいです
そのために歯医者さんに行くわけにも行かず。。。というときは、
クインテッセンス社
http://www.quint-j.co.jp/web/magazine/
から購入できると思うので、アクセスしてみてください。
(今はまだ2月号までなので、もう少ししてからお願いしますね!)
考え方から、装置や治験例の紹介、子どもたちのお母様のお話などなど、盛りだくさんの内容になっています
子どもたちが、本物の矯正治療を受けることにより、健康な歯並びとかわいい笑顔、さらに、成功体験から得られる自信、そして、自分の歯をいとおしく思う気持ちを獲得してくれることが、私の願いです
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神戸で講演してきました
日曜日、神戸で講演してきました
大学生の頃は、三宮や元町によくお買い物に出かけたのですが、最近はたまに会合に行く程度で、特に昼間は本当に久しぶりだったので、行き帰りは、とてもなつかしく昔を思い出していました
テーマは、学校健診や毎日の診療で、発見してほしい子どもの不正咬合について、
100人ほどの先生方が、熱心に聞いてくださいました
同級生や矯正専門開業の先生もいらしてくれて、討論も盛り上がり、とても有意義な1日でした
まずは、不正咬合の原因となっている悪習癖に対し、適切なアドバイスしてあげられること、問題を的確に発見してあげること、その後の対応を間違えないようにすること、
より小さい負担で、より大きな利益をもたらす医療を、子ども達に提供してあげるための知識が、どんどん広がっていってほしいと思っています
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ためしてがってん
先日、ためしてがってんのディレクター北折さんの話を聞いてきた。ってお伝えしましたが、その時に、北折さんのご著書も買ってきました
それをぱらぱらめくっていると、白菜は内側から食べた方がいい。とか、一度使ったてんぷら油は、ちっとも悪くない。とか、私の常識がひっくり返るようなことがいっぱい
でも、実験でちゃーーんと証明されているみたいで、またまた、びっくり
世の中、信じ込んでいたり、信じ込まされたりしていることが、案外、ただの迷信だったりすることって、いっぱいあるんだなぁ。。って、改めて感じました。
矯正歯科の世界でも結構あるんですよ。
尊敬するアンドルーヤンという女性科学者は、人が幸せになるためには、科学的思考と愛とか、車の両輪のように大切なのです。と言っておられます
鵜呑みにしない。という科学的思考の大切さを唱えておられます
どんな小さなことでも、科学的思考のスタンスを忘れないでいよう。って、改めて思いました -
ぱちもん!
”ぱちもん”とか、”ぱっちもん”とか、”ばっちもん”とか、これっておそらく大阪弁ですよね
偽物という意味で、いかがわしいとか信用できないというときにも使います
以前に、睡眠障害の専門のドクターをお呼びして、歯科医師会でご講演いただいたのですが、雑談時に、「最近、”ぱちもん”の睡眠医療が出てきて困る。」と言われたので、なるほど、”ぱちもん”って表現って、結構わかりやすいな、と思っていました
中国産のうなぎを日本産と偽ったのも、”ぱちもん”
最近、サプリメントがおおはやりですが、”ぱちもん”もあるそうです
医療の分野の”ぱちもん”には、ホント気をつけたいものです。
矯正治療の分野でも、”ぱちもん”と呼びたくなるような治療が、出てきているようですので、注意していただきたいと思います
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ためしてがってん流を学んできました!
今日、矯正歯科医会の例会で、なんとあの”ためしてがってん”のディレクター、北折さんのお話を聞くことができました
人に行動変容をおこしてもらいたいときの、アプローチのしかたをしっかり学んできました
今日のご講演がすべて、”がってん!がってん!がってん!”の世界でした
1例をあげると、”永遠(とわ)の別れ”と称して、
”。。。とは、”で始まるのは、お説教モードなので、×××!!!
そういえば、私の口腔筋機能療法の説明会のパワーポイントって、まさしく、。。。。とは、。。。。ということです。で始まっているのです
反省。。。怜
もっと、聞き手が、わかりたい。わかるまで立ち去れない。という視聴率を伸ばす発想で、伝えたいことを伝えることの大切さを、勉強してきました
今度、池田タクシーさんで、禁煙の話をしますが、少しでも、行動変容を起こしていただけるような、がってん流お話ができるように、いまから作戦を練ってます
何よりも大切なことは、楽しいこと!だそうです
これは、私のお家芸なので、一層楽しくなるようにしようと、今からワクワクしています -
矯正挫折組?
昨日の診断で家族歴のお話になったとき、S君のお母さんが、
「私は、いわゆる矯正挫折組なんです。」とおっしゃったんです
見ると、がたがたが残ったまま
”矯正挫折組”って言うんだぁ。。って、ずしんとくるものがありました
小さいときに、矯正が嫌になって、自分からやめた。という人が結構いるんだなぁ。。ってひしひしと感じました
そういえば、うちのダンナちゃんもそうでした殮
(でも、43歳で再治療して、今はニコニコ)
元々、子どもは矯正治療はきらいなはずです。
そこをいかに楽しく、自分から進んで治療に取り組めるようにするか。
学校の先生が、九九や漢字を教えるのといっしょ。と思っています。
子どものときの矯正治療が、成功体験となるか、苦い経験となるかが、子どもにとっても、ずいぶん違うと思います。
成功体験となれば、健康な歯、自信のなる笑顔で育つすばらしさに加え、がんばれば夢は叶うということを体験することができます
お母さん。矯正の診療所をしっかり選んであげてください
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吟味して
毎日のように不況の話題が、ニュースで取り上げられていますね
先日も、お店の方が「お客様は、以前に比べると、品物をよく吟味されているようです。」と言っておられました。
本当に必要なものか、良い品かどうか。よーーく見極めて、購入されているのですね。
この精神を是非、矯正治療にも生かしていただけたら。って思うのです
前回と前々回のブログで、安易に矯正治療を開始することの危険性をお話しましたが、矯正治療に消極的になるのではなく、不況のときのお客様のように、どの診療所で治療を受けるべきか、よーーく吟味して開始してほしいと思っています -
インビザラインって?
インビザラインというのは、よく見かけるワイヤーとブラケットを使わないで、透明のマウスピースのような装置を、何個も作り、それを順番に歯にはめて、矯正治療をしていく装置です。
若い女性にとっては、装置が見えないという理由で、結構人気が出ているようなのですが、どうなんですか?と 今日、一般歯科をしている後輩から相談を受けました。
矯正治療の知識や技術がそれほどなくても、歯型をとって、会社に送れば、装置が出来上がってくるため、一般の歯科医でも、安易に手がけることができるようで、心配しているとのことです。
インビザラインもきちんと診断して、適応症かどうか判断して、正しく使えば、悪い装置ではないのかもしれませんが、それでも治療の確実性はと言えば、ワイヤーに勝ることはないと思います。
かぶせ物やつめ物の作製のために、歯型をとって技工所へ送り、出来上がってきたものを患者さんのお口の中に装着する。それと同じ感覚で、インビザラインを行っているとするととても危険です。
矯正治療は、症例を分析し、形態的な問題点、原因となっている舌や口唇の問題、顎関節の状態など、すべて把握したうえで、正確な診断を行い、治療方針をたてて初めて開始できるのです。
治療中にも起こりうるリスクをできるだけ回避するために、細心の注意を払い、最も成功率の高い方法を選択しなくてはならないと思っています。
そんなに安易にスタートして、患者さんもドクターも泣くことにならないか心配です。
歯は、ルックスのためだけにあるのではありません。
消化器官の第一番目として、全身の健康の源として、重要な役割を担っているのです。
皆さんが、賢い患者さんでいてくださることを願うばかりです。
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小さい頃に矯正したのに
昨日の新患のAさんは、高校3年生の出っ歯の女の子
なんと小学3年生から4年間も矯正治療に通っていたとのこと
Aちゃんは先生が好きになれず、矯正治療が嫌になり、やめてしまったそうです
患者さんの希望でやめるのだからと、費用も戻ってこなかったそうです
そういう話を聞くと、本当に悲しく、気の毒に思います
費用の面だけでなく、治療のタイミングを逸してしまったことが残念です
でも、子どものせいなのか、先生のせいなのか、線引きが難しいというのが、矯正治療の宿命なのです。
だから矯正治療をしない殮ではなくて、慎重に開始してください
特に子どもの矯正治療は、子育てと同じだと思っています
同じ装置でも楽しんでつけるのと、嫌々つけるのでは、子どもの負担は大きく異なります。
より少ない負担で、より大きい利益を医療の基本です