上下にかけるゴムをしっかりかけるように言われていたのに、サボりがちだったMちゃんは、今月は、とってもがんばってきてくれて、その結果、歯並びの状態がとても良くなっていました
”今回は、とても良くなってるわね。ゴムをがんばってくれたのね”とお話しすると、
Mちゃんが、
”そんなのわかるんですか令”って、不思議そうなMちゃん。
そうなんです。わかるんです。
矯正歯科医は、”前回の歯並びの状態が、頭脳のどこかの記憶領域にちゃーーんとカメラの画像のごとく、残っているのです
それで、自分の調整の1ヵ月後の予測の画像も持っていて、それとぴったりだったら、患者さんの協力も良く、順調に治療が進んでいることがわかり、それと異なっていれば、何か問題があることを察知するのです
自分でもすごい能力だと思うのですが、長年、矯正治療ばかりしていると、そういう能力が異常に発達するようです
昔、矯正の医局に残ったばかりの時に、先輩のカメラ機能に驚いていたのを思い出しました
人間ってすごいよね!プロフェッショナルってそういうもんなんだよね!って改めて思いました
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矯正歯科医には、高性能のカメラ機能が搭載!
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”歯”というとみんなが反応する学校
昨日、大阪府学校歯科医会の会議に出席してきました
平成21・22年度大阪府「生活習慣病予防を目指した歯・口の健康つくり調査研究事業」連絡協議会です。なっがーーぁ
今回の指定校に、お隣の豊野町の吉川小学校が選ばれました。
養護の先生いわく、「選ばれてからは、教職員のみんなが、”歯”という言葉に、反応してくれるんです!」
うれしいことです
これを機に、歯の健康、歯並びや咬みあわせが、子ども達の成長発育にいかに重要か、そして、成人した後の健康の維持にいかに大切かに、気付いただけるとうれしいな。と思いました -
学校健診の紙をもらってこなくなりました!
受け口で、乳歯が虫歯だらけだったM君。
近くの歯医者さんで、「こんなにひどい状態では、永久歯もどうなるかわからない。とても危険だ。」と言われたそうで、お母さんもオロオロされていました
受け口を治したくても、虫歯や治療した歯がボロボロで、装置の装着もままならない状況でしたが、なんとか受け口も治すことができました
その後、Mくんは一生懸命、虫歯予防を続けてくれました
月日が経つうちに、きたない乳歯は、次々ときれいな永久歯に生え変わり、ついに、虫歯の全くないお口になりました
先日、お母さんが、
「毎年、学校から健診の紙をもらってきていたのに、今年はなかったんです!」とうれしそうにお話してくださいました
Mくん。おめでとうがんばってよかったね
これからもがんばっていこうね -
ホタル
我が家の近くの箕面川の橋のたもとには、毎年この頃になると、ホタル見物の人が集まってきます
帰宅途中、私も見たい!と思うのですが、家に帰るとすぐに夕食で、いつも忘れてしまっていました
でも、昨晩、ついに、ホタルを見ました
車をガレージに泊めてから、パタパタと走ること20m。
川沿い出ると、神秘的なホタルの光の点滅が見えました
いっしょにガマガエルの声も
伊丹空港まで12,3分のこの距離に、この自然が残っている箕面に思わず感謝
いつまでも大切にしなきゃ -
顎変形症学会に出席してきました!
木曜日と金曜日、仙台で開かれた顎変形症学会に出席してきました
一番の目的は、Bell先生の講演でした
Bell & White先生の教科書は、私が若い頃から、聖書のように読まれていたのですが、その先生の講演が聞けるなんて。。。ということで、出かけていきました。
82歳のBell先生のご講演は、当然のことながら、過去の振り返りから始まったので、ちょっと期待はずれかと心配したのですが、途中からは、迫力有る素晴らしい症例の紹介、最後は、未来に向けて、患者さんの利益のために、分野の異なる人たちが協力し、最新のテクノロジーを利用して、より良質の医療をより効率よく提供していくことの重要性を熱く語られて、圧倒されました
やはり期待通りの有能な先生でした
私もがんばらなくっちゃ!って、意気揚々と帰ってきたら、伊丹空港で、携帯のカメラには入りきらない程、とびきり大きな虹が私を迎えてくれました
私もがんばろうっと
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5月31日は世界禁煙デー
5月31日は、世界禁煙デー
池田市禁煙推進ネットワークでは、市役所内のロビーにポスターを貼りました
ひときわ、目を引くのが、厚生労働省が作った美輪明宏さんがモデルのポスター
「鏡をみてごらんなさい。」と、タバコがお肌の大敵であることを伝えています
歯茎にも悪いことが書かれています
必見の価値アリ
是非、市役所へ行ってみてください -
自閉症の患者さん
今日の診断でのお話
お母様が、突然、
「この子の下の子が、自閉症なんですが、診てもらえるんでしょうか令」
「もちろん、診させて頂きます。」って即答しました
私は、自閉症の治療に熱心な衛生士さんの講演を、聞かせていただいたことがありますし、イノウエ矯正歯科のスタッフはみんな講習会に参加しています
先日も、自閉症のUちゃんが、とても良い成績で治療を終了されました
びっくりするほどまじめに、ゴムも使ってくれました
微力で、至らない部分もあるかもしれないけれど、私たちの力の及ぶ限り、がんばって診療させていただきますね
何か障害のある人ほど、予防が大切だと考えています。
いっしょにがんばっていこうね
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10ヶ月で抜歯ケースを終了できました!
2009年3月末で山口に帰るけど、どうしても矯正治療が始めたいと言って、2008年6月に初診相談されたUさん。間に合わなければ、山口から通いますと言っておられたのですが、10ヶ月めの今日、装置が外れました
上あごの4番目の歯を2本抜歯して、治療しました。
骨に切り目を入れたりといった特別なことはせず、ただ、最新の摩擦を減らしたブラケットを使って、無駄な歯の動きを極力減らすよう力学的に最も有効な作戦を考えました
こんなに早く、こんなに良い成績で終了できるなんて、Uさんも私もびっくりやればやれるもんだなぁ。。
症例にもよるけれど、ドクターと患者さんが、それこそ思い切り気合を入れて取り組めば、良い成績で早く終われるんだよなぁ。。。ということを、あらためて実感しました
みなさん。がんばりましょうね!OH -
未開種族のまねをして、矯正治療の必要のない子に育てよう
食生活と身体の退化 =未開人の食事と近代食 その影響の比較研究= 片山恒夫訳
(NUTRITION AND PHYSICAL DEGENERATION WESTON A. PRICE著)
この本は、W.A.プライス博士が1939年に出版された本を、片山恒夫先生が、1978年に翻訳、自費出版されたものです
プライス博士は、近代の食生活には何らかの有害な要因が存在しているのではないかと考え、その証拠を追及するために、世界じゅうの未開種族を訪ねて回り、孤立した集団では健康な顔と口の発育が維持されているのに対し、文明に触れてしまった種族では、驚くほど早くその健康が損なわれているという事実を見出されました
子ども達の食事をもっと、未開種族のようにしてあげるといいのかなぁ。。って思います
洗練されたフランス料理や懐石料理は大人になってからのお楽しみにして、子どもの間は、固いお肉や生野菜をしっかりかじって食べるようなたくましい子どもに育てると、矯正治療をしないでいい子に育つかも?って思ってしまいます
そうすると、私のお仕事はなくなるけど、それでもいいよ
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カルチャーショック&目からうろこ
昨日、受け口の5年生の男の子が初診相談におみえになりました
3歳から6歳まで矯正治療をしたけれど、治らなくて、どうしようかと、あちらこちらに相談に行かれたそうです。
イノウエ矯正歯科のホームページを見て、遠いところから来てくださいました
一期治療の方法、観察時期のあり方、二期治療時の判断、舌や口唇との関連、子ども達とのかかわり方などなど、お話しましたら、お母さんが、目を赤くしておられました。
”カルチャーショック、目からうろこ”とおっしゃるのです。
1000人を超える子ども達を、私一人で、20年間、この石橋でずーっと診療させていただいて、自分の子育てもふまえながら、ときどき苦い経験もしながら、子どもたちにとって一番良い方法を、知らず知らすの間に、作り上げてきたんだろうなぁ。。って、つくづく思いました。
がんばろうね
いっしょにがんばってくれれば、必ず、健康な歯並びを手に入れることができるからね!