昨日の初診患者さんは、受け口(反対咬合)の年長さんの女の子
近くの歯医者さんで矯正治療を始めようとしていたが、難しい症例なので、大学病院へ行くように言われたとのこと。
でも、あまり遠くまでは行きたくないということで、お友達の紹介でイノウエ矯正歯科に来て下さいました。
同じような難しい反対咬合の患者さんを、小さい頃から高校生になるまでどのように治療していったかをご説明して、治療内容を御理解いただきました。
相談の最後に、「ムーシールドってどんな装置なのですか?」という質問をいただきましたので、ここで、ご説明した内容を御紹介しますね。
ムーシールドは、小児歯科の先生が、乳歯の反対咬合の治療のために開発された装置です。
とてもよく考案された良い装置だと思います。
ただ、乳歯の反対咬合は、装置を入れなくても自然治癒する症例から、逆に、かなり大掛かりな装置でも治すのが難しい症例まで、さまざまなのですが、それをムーシールドですべて対応しようとすると無理があります。
その判断を間違わなければ良いのですが、危険なのは、ムーシールドでの治療を長引かせすぎて、治療のタイミングを逸してしまうことです。
上顎の骨に対する装置の効果は、小さい頃の方が良いことが報告されています。
劣成長のである上顎の骨そのものアプローチして、小さい間に、上顎の骨の成長を促すことが、肝心なのです。
ムーシールドはお子さんの負担が比較的少ない点は良いのですが、上顎の劣成長に積極的に対応できる装置ではないので、そういう対応が必要な症例には適応できないのです。
というお話をさせていただきました。御参考までに。
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ムーシールド
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門真市からの患者さま
先日の初診の患者さまは、20代のOLの方。門真市から来てくださっていました
当院にいらしたきっかけは?という問診表の欄には、”評判で”というお答えが
門真まで????令
”診療所の前の176号線の高架下に住んでいる鳩が飛んで行ったのね!”って思わず顔を見合わせて、にっこり
開業して20年になるイノウエ矯正歯科の新患さんは、今やほとんどが、卒業した患者さんのお友達、御兄弟、御親戚です
「アルバイト先の店長から聞いてきました。」なんて聞くと、”かわいらしかった彼も、店長さんでがんばってるんだなぁ。。”って、昔を思い出して、にっこりしています
門真まで知らせてくれた鳩さんは、誰だったのかな令
ありがとね 元気でね
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第5回青空塾
11月末から12月始め、2泊3日の第5回の青空塾を無事終えることができました
私たち青空SIXがボランティアで、国内外を問わず若い矯正歯科の先生の成長を願って開いているものです。
http://www.aozora-nakanuki.com/
今年も、台湾、タイ、イタリアの先生方を含む40人が、大阪に集まりました。
国際矯正歯科学会のアジア地域代表のソムチャイ先生をお招きして、特別講演もお願いしました。
5回目ともなると、毎年出てきてくれる若い先生や、海外から来てくれる若い先生は、もう、自分の息子や娘のようにかわいくて、彼らの成長がうれしくて。。。
私はもうすっかりお母さん気分です。
こうして、私が青空SIXの先輩から学ばせていただき、さらに私の経験が若い先生方に受け継がれていく。。。
青空塾って、いつもものすごくエネルギーを消耗するけれど、充実感がいっぱいなんです。
来年の第6回は台湾で開催予定です。今から楽しみです
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子育て支援
14日(土)、助産婦の柏葉先生のお話を伺いました(その後の学会で忙しくて、遅くなってしまいました)
最近、不正咬合の原因を追求したくて、乳幼児の発育にとても興味があるのです
その後、先生や歯科衛生士さんたちと懇親会にも行きました
自分たちのお産の様子を披露したり(超安産の人、超難産の人)令
母乳の悩みを打ち明けたり(出すぎてたいへんだった人、出なくてたいへんだった人)令
それから、嫁として母としての苦労話などなど、、、、
それはそれは盛り上がりました
結論は、やはり女性だけにしか理解し合えない出産、授乳、育児について、それぞれの専門知識を生かして、今のお母さん方を支援してあげれるといいね。ということでした
ステキな女性先輩に、また一人、めぐり合うことができました
少しずつ子育て支援の輪を広げていきたいと思います
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元気の出るあたたかい診療室
今日の新患相談の方は、関東方面からの転医のNさんでした
遠方だったり、事情があったりで、よく御検討いただくようお話したのですが、Nさんは、
”ここに来るまで、とても不安だったのですが、診療室がとても温かい雰囲気で、安心できました。”って言ってくださいました
年末恒例のアンケートにも、”ここに来ると元気をもらえます。”って書いてくださった方がいて、何よりもうれしく思いました
いつも、スタッフといっしょに目指している診療室像が、実現できてきているのかな?って、とてもうれしく思いました
これからもスタッフといっしょに、がんばっていきますので、よろしくお願いします
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歯科矯正学の進歩
昨日に続き、今回の福岡の日本矯正歯科学会で感じたこと。
矯正治療って、治療の技術面や装置はずいぶん開発されて、大きな変化をしているけれど、基本的な部分は、まだほとんどわかってないんだってこと
海外・国内の招待講演者の多くが、機能と形態の関係や骨格と咬合の関係、すなわち、どうして不正咬合が生じてくるのか?どう捉えれば良いのか?ということを取り上げておられました
これらは、18世紀中ごろの矯正歯科の巨匠、ブローべンド先生、サッスーニ先生、モス先生達が、いろいろと述べておられたことで、あの頃の先生はすごかったんだぁ。。って改めて思いなおしました
それが、未だに解明されていないのです少しだけ、遺伝子操作のお話もありましたが。。。
私が毎日取り組んでいるこれらの難問は、矯正治療の一番基本の部分、重要な部分だと思っています。
少しでも、核心にせまりたい。がんばるぞぉ
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はぎしりが、胃酸から食道を守っている
福岡で開催されていた日本矯正歯科学会から戻ってきました
いろいろと収穫はあったのですが、興味深かった講演のひとつが、鹿児島大学の宮脇教授の御講演
歯軋りをすることにより唾液が分泌されて、それが、胃食道逆流症による胃酸から食道を守っていて、つきつめていくと、矯正治療が、全身の健康、QOLの向上に役立っていくといったお話でした
このお話はNHKの”ためしてがってん”でも、紹介されました
そういう目ではぎしりを考えてみると、なるほど。。
前にも書きましたが、人間の体って、本当にすごい力を持っているんだなぁ。。って思います。
いつも思うのですが、ヒトは人間である前に、動物なんだ、生物なんだ。って思うと、いろんな謎が解けてくるような気がしています
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プロフェショナル
昨日、歯科医師会の理事会から帰ってきてから、NHKのプロフェショナルの最後の方を見ました
大久保さんという方のお話でした
その方は、プロフェショナルとは、「仕事に楽しく挑戦し、仕事を通して成長できる人、なおかつ、仕事に楽しく挑戦させ、仕事を楽しくさせられる人」
と言っておられました
「なるほど。。。。がんばろ!!!」
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自分の体を自分の力で守る環境を作ろう!
今日、いつも無口で、登校拒否がちなAちゃんが、話しかけてくれました
「先生はインフルエンザにかからないんですか令」
みんなマスクしているのに、私だけしてなかったからかな
「私の年代はかかりにくいらしい。。。それから、私は、季節性のインフルエンザにもかからないし、風邪もひきかけることはあっても、開業して20年の間、診療ができないほどになったのは、1日ぐらいしかないし。。。」
「へぇ????」って不思議そうなAちゃん。
「今、テレビなんかでよく言われている免疫力というのが強いのかもね!がん細胞に対しても、ウィルスに対しても、もちろん虫歯菌に対しても、人間は自分で対抗できるようにできてるのよ。その自分の力をじゅうぶんに引き出せるようにしてあげればいいと私は思ってるの」
「ふーーん。」とちょっとわかってくれたようなAちゃん。
そーなんです。長年、患者さんの歯を通して、私はヒトの回復力の素晴らしさにいつも感動しています
環境を少し変えてあげるお手伝いをするだけで、どんどん良くなっていかれるんです。
これって、全身そーなんだよね。って思ってます。
自分の体を守る自分の力を発揮できる環境を整えておく。それが大切!と思ってます -
矯正治療は美容整形じゃない!
昨日の初診相談は、地方出身の優秀な理科系女子大生さん。舌癖を伴う出っ歯さんで、益々出っ歯がひどくなることが心配されました
相談の最後に、お願いがあるのですが。。。とのこと、何かと思ったら、
「父が、美容整形みたいな矯正治療はするなと言っている。矯正治療が健康のために必要であることを、書いていただけますか?」
もちろんOKしました
私は、いつも、
”矯正治療は全身の健康のため、笑顔はがんばったことへのご褒美”と、お話しています。
エステの向こうじゃなくて、がん治療の手前と説明しています。
一生、全身の健康を支えてくれるしっかりとした正しい歯並びを、矯正治療で獲得していくのです。
機能的に正しい歯並びは、必ず美しい笑顔を保証してくれますよ