カテゴリー: 日記

  • 「難しい、通常の方法では出来ない」という見極め

    先日、「他院で5年ほど装置を続けて治療を続けてもらっているが、いっこうに治らない」という方が、おみえになりましたweep.gif

    初診相談で拝見させていただいて、私は、

    「お気の毒ですが、このままの方針では治りません。外科的矯正治療(骨を切るという手術を併用する矯正治療)がベストで、どうしても手術が嫌なら歯をもう1本抜歯すれば、なんとかできますが、ゴールの高さがかなり落ちます。」

    とお答えしました。

    その方は、結局、外科的矯正治療を選択されましたが、治療が進み始めてから、その方が、

    「イノウエ矯正歯科に行きつくまでに、いろいろ回って意見を聞いてみた。歯を抜けば治るという先生もいれば、抜かないでも治るという先生もおられた。でも、違うな。と思った。」

    とおっしゃるのです。

    「矯正治療の特殊性は、ここにある。」と最近つくづく思います。

    大切なのは、見極める能力なのです。

    私にも、若い頃には「できる」と思って開始して、治療が長期にわたってしまい、申し訳ないと思った患者さんがおられました。

    申し訳ない症例を少しでも減らせるよう、私たち専門医は、勉強し経験を積んでいきます。

    「難しい」「通常の方法ではできない」を見抜けるのが、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)なのだと思っています。

    いつもお話しするように、インフルエンザのように決まった検査キットがあって、、タミフルかイナベルという決まりきったお薬があるのとは異なります。

    矯正治療は、本当に奥が深い治療なのです。そして、見た目をよくするだけのものではなく、一生健康で暮らすための大切な歯を守る医療であることをよく認識して、治療をスタートしてほしいと思っていますnote.gif

     

     

  • 専門医制度がついに世界ワースト1?

    日本臨床矯正歯科医会大会出席のため、成田に来ています。

    国際渉外委員会の委員長をしているので、昨晩は懇親会に参加しました。

    そこでの席で判明したこと!

    以前から、アジアの主な国の中で、国が認める専門医制度がうまく機能していない国は、韓国と日本だったのですが、ついに、韓国も昨年から国が認める日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)制度が開始されたそうです。

    フィリピンもちゃんと国が認める4ステップの資格が決まっているそうです。

    日本は、”べべ”=ワーストワンということになりましたweep.gif

    韓国の先生もうなづいておられました。

    日本では、とても難しい日本矯正歯科学会の専門医制度がありますが、政府に認められておらず、というのも、他にも専門医制度を主張する学会があるからなのですが、公式には認めらておりません。

    医科の分野でも、遅れているそうです。

    その結果、一番お困りになるのが、患者さんなのです。

    こういうことは、一般の方からの声が一番政府を動かします。

    日本政府は、なんでも遅いのです。

    血液製剤のときもそうでした。禁煙対策も遅れています。

    皆さんの健康を守るために、安全安心な医療を受けられるようになるために、一日も早い専門医制度が立ち上がることを願っています。

    皆さん、がんばりましょうhappy01.gif

  • うれしい訪問

    なんと、先ほど、診察券番号103番の元患者さんが、突然訪問してくださいました。

    開業して、3番目の患者さんsign03.gif

    「今は八尾の方に住んでいるけど、珍しくこちらの方に来ることがあったので、、、」と、

    すっかり青年になった彼は、ステキな笑顔で挨拶してくれましたsign03.gif

    朝から、いろいろとうまくいかないことが多くて(もちろん、診療以外のことですが、、、)、ちょっとblueだった気分が、

    いっぺんに明るくなりましたhappy01.gif

    うれしいなheart04.gif

    「覚えていてくれて、ありがとう!立ち寄ってくれて、ありがとう!」

    一生懸命、ずっと石橋でがんばって診療し続けてきてよかった。って、

    あらためて思いました。

    最近、お子さんの矯正のために来てくださる卒業生の方が増えてきたけれど、

    卒業生のみなさん!用事がなくても、彼のように顔を見せに来てくださいねhappy01.gif

     

  • イノウエ矯正歯科のウリその7

    うりその7です。その6から、ずいぶん月日が経ちました。

    その7は、”小さいお子さんの将来を見据えて治療することができる。”ということでしょうか。

    院長は、子どもの歯の健康のための書籍を3冊発行しております。

    どうしてむしばになるの?(岩崎書店)・・・これは虫歯予防学(カリオロジー)を絵本にしたもので、別刷11刷まで行きました。

    歯育て支援Q&A-お母さんたちからの194の質問に答えて-(クインテッセンス出版)・・・クインテッセンスの2000年上半期1位になりました。

    子どもの不正咬合 -一般歯科医に伝えたい考え方と早期発見のポイント39-(クインテッセンス出版)

    2012年には、日本歯科医師会の生涯研修の講師として、全国で講演をしてきました。

    子どもの歯の健康のことは、勉強および経験を積んできたつもりです。

    一方で、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)として、成人の外科的矯正治療は大阪大学口腔外科の先生とチームを組み、多くの症例を手掛けています。

    おかげさまで、イノウエ矯正歯科は開業して、26年になります。

    今になって、同じ場所で矯正歯科医として、ずっと患者さんを診させていただけることの重要性をひしひしと感じています。

    特に子どもさんの矯正治療の場合、結果が出るのは、6歳の子が少なくとも16歳になる頃、すなわち10年後です。

    イノウエ矯正歯科では、10年以上経過した患者さんの治療結果を今振り返っています。

    反対咬合の子どもさんの場合、小さい頃に治してそのままずっと何もしないで終われた子どもさんがたくさんおられる反面、外科的矯正治療といって手術をしないといけなくなる子どもさんもおられます。

    このような患者さんは、世界一の先生に治療をお願いしても、外科的矯正治療が必要となる患者さんなのです。

    そのため、臨床研究論文が各国から出ています。

    論文を読むにも、自分の経験があるのかないのかでは違う、と感じています。

    矯正治療は、「目先だけでななく、長いスパンで診ていかないといけない。」

    それができるのがイノウエ矯正歯科のウリです。

     

     

     

  • ”歯並びの良い子に育てよう”の講演してきました!

    昨日は、鹿児島で”歯並びの良い子に育てよう”というタイトルで講演をしてきましたhappy01.gif

    内容は、前回ご説明させていただいた通りですが、

    鹿児島のお母さんやおばあちゃん、衛生士さんたちが集まっってくださって、

    講演後も会場からたくさんの質問をいただきました。

    「恥ずかしくて、質問できなかったんですけど、、、」

    と、講演後に来てくださった方もいて、

    「来てよかったです。」と言っていただけて、うれしかったです。

    がんばって準備して、日帰りで忙しく走り回った疲れが吹き飛びましたsign03.gif

    私は、歯科医師向けに講演させていただくことも多いのですが、

    歯科医師、歯科衛生士、お母さん方の中で、お母さん方にお話を聞いていただくのが一番好きです。heart04.gif

    昨日お話しした内容が、鹿児島のお母さん方に広まって、

    「もう少し早く知っていれば、こんな歯並びにならなかったのに、、、」

    ということが、少しでも減ってくれるとうれしいなと思っていますhappy01.gif

     

     

  • 鹿児島で講演してきます

    ”イノウエ矯正歯科のウリ”シリーズは、今日はお休みです。

    今度の日曜日、鹿児島で講演しますnote.gif

    タイトルは”歯並びの良い子に育てよう”

    ちょっとした注意で予防できる不正咬合ってあるんです!

    もちろん、遺伝的原因のために予防できない不正咬合も多いのですが、最近は、気を付けていれば矯正治療しなくて済んだのでは?と思われる症例が増えているよね。というのが、私たち矯正歯科医共通の印象です。

    どうすれば、不正咬合を予防できるのか?

    もし歯並びが悪くなってしまったら、どうやって治すのか?

    矯正治療を始める前に気を付けておきたいことは何か?

    をお話しする予定です。

    たくさんのお母さんにお伝えしたい内容です。

    がんばってきますねhappy01.gif

    2016-市民公開講座-A4-初校-2

     

     

  • イノウエ矯正歯科のウリ:その6かな?

    その6は、「院長は患者さんのお口の中を一目見ると、患者さんがんばってくれているか、さぼり気味かが、すぐにわかる。」ということでしょうかsign02.gif

    かな?とつけたのは、実習生の日誌の質問によって、気づかされたので、急きょご紹介させていただくことにしたからです。

    イノウエ矯正歯科には、衛生士学校の学生さんが、実習に来てくださっています。毎日、実習日誌を提出してもらうのですが、その中に、「裕子先生は、患者さんががんばっているか、さぼっているか、なぜわかるのですか?」という質問がありました。

    面白いところに気づいてくれたな。って思いましたhappy01.gif

    そうなんです。日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)は前回の患者さんの口の中の映像を記憶する脳の領域がかなり進化していると思っています。

    その状態からゴールに向かうために、ワイヤーを選択したり、曲げたり、患者さんにはゴムをかけていただくようお願いしたりするのですが、それと同時に、次回にはこれぐらいの状態になっているだろうという予測画像を描いています。

    1か月後、患者さんのお口の中を診せていただいたときに、その予測画像どおり、もしくはそれよりも良ければ、「すごくがんばってくださったんだな。」ということがすぐにわかりますし、それよりも悪ければ、「さぼってたかも?」ということになるのです。

    実習生さんは、患者さん毎に、私が褒めたり励ましたりする姿を見て、不思議に思ったのでしょう。

    先日のテレビで、「ロシアのシンクロナイズドスイミングの選手には、血液中の酸素が足りなくなると、脾臓から血液を出す能力が備わっていて、それは長年の進化の結果だ」と説明されていました。

    日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)も、”前回の口腔内状態と今回の状態を比較する。”という作業を毎日毎日、何十年も続けているので、その特殊能力が進化していて不思議はないと思っていますscissors.gif

     

  • イノウエ矯正歯科のウリ:その5

    イノウエ矯正歯科のウリ:その5として挙げたいのが、「お母さん方と子ども目線での矯正治療」ですnote.gif

    院長の私は、一男一女の母です。

    衛生士の2人も、それぞれ2回の産休育休を乗り越えて、今もお母さん衛生士を続けてくれていますhappy01.gif

    子育て経験があるかないかで、それも、毎日、間近にわが子と接したことがあるかどうかで、大きな違いがあると思っています。子どもはかわいい、子育ては楽しいというのは、みんなが納得することなのですが、経験して初めてわかる”未知の生物に向き合う難しさ”に悩み、葛藤した経験があるかどうかは、お子さんを診させていただくうえでとても重要だと考えています。

    男の先生の中にも、子育てに熱心な方もおられるでしょうし、子どもを持っておられない女医さんでも、お子さんの気持ちがよくわかる先生もおられると思います。

    いずれにしても、歯科矯正学の教科書や論文には書いていない子育ての要素を入れることが、子どもの矯正治療を成功させるのには不可欠だと思っています。

    かわいいかわいい学童期、やんちゃな小学校高学年、何を考えているのかわからないエイリアンの中学生、ちょっと物分かりがよくなってきたかなという高校生、院長の私は、2人の自分の子どもたちだけでなく、大勢の子どもさんの成長を見届けてきました。

    お母さんの気持ちにも寄り添ってきました。

    矯正治療のことを話しているつもりが、いつのまにか、反抗期のお子さんを持つお母さんの悩み相談になっていることもしばしばです。

    子どもに虫歯ができるのは、お母さんのせい!? 装置を使わないのはお母さんのせい!?

    ちゃんと矯正治療が進まないのは、お母さんのせい!? お子さんのせい!?

    (確かに、もうちょっとがんばってよ!という方もおられますが、、、)

    「矯正治療が良い成績で終了しないことを、できるだけ、お母さんやお子さんのせいにしたくない。」という気持ちがイノウエ矯正歯科にはあります。

    「子どもさんや養育者さんの気持ちに寄り添った矯正治療を心がけている。」それが、イノウエ矯正歯科のうり:その5でしたheart04.gif

     

     

     

     

  • イノウエ矯正歯科のウリ:その4

    「健康のための矯正治療を第一に考えている。」ということを、その4として挙げたいと思いますhappy01.gif

    「矯正治療は歯の健康ひいては全身の健康のためにある。ステキな笑顔、きれいな横顔は、健康のためにがんばったご褒美としてついてくるものnote.gifとイノウエ矯正歯科では考えていますし、患者さんにもそう考えていただきたいと思っています。

    ほとんどの患者さんは、歯並びの見た目が悪いのを治したいという気持ちで矯正歯科に来院されるでしょう。一般的に、矯正治療はルックスを良くするためにするものと捉えられていて、どちらかというと日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)院は医療機関というよりも、美容院や美容外科と同じ範疇に入れられているような気がします。

    もちろん、イノウエ矯正歯科でも美しい仕上がりを追及していますが、それは健全な口腔環境と正しい口腔機能に裏打ちされてこそ本物と考えています。

    虫歯を防ぎ、歯周病を改善し、顎関節を管理し、口腔筋の正しい機能を獲得して始めて、本当に正しく美しい安定した歯並びが完成します。

    矯正装置をつければ、必ずカリエスリスク(虫歯になりやすさ)は上がります。ですから、イノウエ矯正歯科では古くから虫歯予防に取り組んできました。院長は、開業当初北欧から入ってきたカリオロジー(虫歯予防学)をもとに、絵本を出版しています(どうしてむしばになるの/岩崎書店)。再版は確か13刷までいきました。初診患者さんには唾液検査を行ってカリエスリスクをチェックし、虫歯予防教室で理論と実践を学んでいただいています。矯正歯科医院での虫歯予防についての講演は、数え切れないほどさせていただきました。

    歯周病に関しては、歯周病専門医の先生の講習会に参加して勉強してきました。重度の歯周病の矯正治療や、歯茎の手術を必要とする症例のために、全国的にも有名な歯周病専門医にパートナーとなっていただいています。

    顎関節に関しても、歯型はすべて咬合器というあごの動きをチェックする器械に装着ししていますし、古くから断層撮影用の機械を入れ、現在は、CBCTという3次元で顎関節の状態をとらえることができるX線装置を備えて診査しています。

    口腔筋機能不全に関しても、1998年にアメリカの口腔筋機能療法士のオフィスで研修してきました。不正咬合は間違った口腔筋機能が原因となっていることが多いため、その問題を解決せずに矯正治療を行うと、見かけは美しく並んでも正しく咬合させることができません。パッと見は良くても次第に崩れてきます。ですから、その3でご紹介した筋機能療法を1999年ごろより取り入れ、ずっと機能の改善に取り組んできました。たまに、「うちの子は女優じゃないので、そこそこの仕上がりでいいんです。」とおっしゃる方がおられるのですが、女優でなくても100点を目指さなければなりません。限りなく100点に近い歯並びは、装置をはずした後もすばらしい安定を見せてくれますが、そこそこのしあがりですと、1年後、2年後と少しずつ崩れていきます。その安定のためには、患者さんにも口腔筋機能改善にがんばって取り組んでいただく必要があるのです。

    より良い結果をすべての患者さんに!というのが、イノウエ矯正歯科の願いですheart04.gif

    そのために、より安心安全な矯正治療を!というのが、イノウエ矯正歯科の方針ですheart04.gif

     

     

     

     

     

  • イノウエ矯正歯科のウリ:その3

    口腔筋機能療法に取り組んで20年近くになるsign03.gifことです。

    口腔筋機能療法って何?→口の機能を正しくするためのレッスンです。

    お口がぽかんと開いたままになっていたり、つばや食べ物の飲み込みかたが間違っていると、歯並び、かみ合わせに悪影響を与えるということをご存じない方も多いのですが、歯並びの悪い患者さんのほとんどが、お口の機能の問題点を持っておられます。

    ただ、歯を並べるだけの矯正治療ならそう難しくはないのですが、ちゃんと噛めなかったり、安定しないですぐに後戻りしたり、という問題をともないます。

    お口の機能の問題が、悪い歯並びの原因になっているのであれば、その原因をたたかなければ本当の治療とは言えませんsign03.gif

    イノウエ矯正歯科では、この問題に対し、もう20年近く取り組んできました。前回のウリ2でも触れましたが、経験のあるスタッフがトレーナーとなり、ずっと取り組んできています。

    院長は日本口腔筋機能療法(MFT)研究会が学会へと発展するという記念すべき年に、教育講演を依頼され、お口の機能と矯正治療との関係、当院での取り組みなどを講演させていただきましたhappy01.gif

    イノウエ矯正歯科のウリ:その3は、本物の矯正治療を保証するための口腔筋機能療法への取り組みでしたscissors.gif