Archive for the ‘日記’ Category
外遊びのすすめ
月曜日, 2月 7th, 2011幼い頃の外遊びがいかに大切かということを、
最近、特に思うようになりました
歯並び以前に、姿勢の悪い子が多いのを憂えています。
筋力がないのだと思うのです
うちの子どもたち、特に上の子が長く通った吹田市の保育園のことを
思い出しました。
保育園では、朝から、昼から、
近くの公園へ外遊びに連れ出して、
砂まみれになって遊ばせてくれていました。
私は、サンタクロースのような大きな袋に洗濯物を、
しぶしぶ、毎日持ち帰っていたのです。
その頃は、有難みがあまりわかっていませんでしたが、
今では、丈夫な子どもに育ってくれて、感謝しています。
最近の子どもたちは、テレビやゲーム、お受験や習い事で、
みんなで外で遊ぶことが少なくなっているような気がして、
とても心配しています。
大人は、なんとか遊び場もみつけてあげないといけませんね。
絵本”どうしてむしばになるの”が11刷に
土曜日, 2月 5th, 2011今日は1日山崩し
日曜日, 1月 30th, 2011山崩しって何のことだかわかりますか
何の山かというと、患者さんのファイルと模型箱の山なんです。
矯正治療というのは、いつもお話しするように、
治療開始前の診断、治療途中の経過のチェックとその後の方針確認、
治療後の評価、それらがとても重要なんです
そのために、歯型やさまざまなレントゲンとその分析結果などの資料を準備して、
それらをじっくり診て、判断していくのです。
診療時間外の時間に、行っているのですが、
忙しくしていると衛生士さんたちが準備してくれた資料が、
すぐに山のように積みあがってしまうんです
今日は、珍しく何もない日曜日だったので、1日診療所に篭りっきりで、
資料を診ては、治療方針を考えたり、治療成績を評価したりしていました。
それを”山崩し”と呼んでいるのです。
ようやく山がすっかりなくなりました
治療を終了した患者さんに、治療の前と後のお写真をお渡しできる状態になりました。
楽しみに待っていてくださいね
矯正治療を開始する前にしっかり見極めて
木曜日, 1月 27th, 2011最近、前の先生で矯正治療がうまくいかなくて。。。という方が、
立て続けに来院されて、悲しく思っています
その中のお一人は、その矯正治療で、歯を失わざるをえなくなっていました
世の中、矯正治療という名の元に、私とは全く異なったことが行われていることに
驚きを新たにしています。
インフルエンザにかかったら、どの医院でも、
インフルエンザの治療に大差はないかと思われます。
検査、診断も決められた方法があり、
薬の種類、量など決まったとおりに処方すれば、
そう大きな違いはでないのだと思われます。
でも、矯正治療という名の医療は、
あまりにも差が大きすぎる。と思うのです。
一般の皆さんもその差があることに早く気付いていただきたいと思います。
転医してこられた患者さんは、まず、検査の差に驚かれます。
次に、診断説明の内容の差に驚かれます。
そんな説明はなかった。とおっしゃるのです。
検査、診断が矯正治療の最も大きな部分を占めます。
舵取りを間違えれば、装置があっても、正しい方向へ向いません。
治療が進み始めて、おかしいなと思ってから調べるのではなく、
悲しい矯正治療を経験しないように、
開始前に、よく調べて、評判を聞いて、納得してから始めてくださいね
そのときには、素人さんが思わず飛びつきたくなるような方法を使われている
インターネット広告にも気をつけましょう
うれしいお話2つ
土曜日, 1月 15th, 2011新年初めてのブログです。
今年もよろしくお願いします
年末に何年ぶりかの風邪をひき、
”風邪はひかないもの、ひいてもすぐ治るもの”なんて、
なめていたら、かなりしんどい風邪でした
さて、今日のうれしいお話ですが、
イノウエ矯正歯科では、2期治療に入る前に、
御父兄とお子さんに来ていただいて、
現状の説明とこれからの治療の確認をします。
2期治療は、複雑な装置をつけて、歯並びを完成させるのですが、
「通院・歯磨き・ゴム・舌の練習など、たいへんなことがいっぱいだけど、
一生懸命取り組んで、できるだけ短期間にできるだけ良い成績で終わろう」
というお話をします。
そこでのお話です。
1組目のK君のお父さんのお話
*お父さんは、矯正装置をつけている人を見たときは、
「なーんだ、おかしな装置をつけて恥ずかしくないのか。。。」なんて、思わないぞ。
「自分の問題点を治そうと、努力している人なんだ。」と思っているんだ。*
2組目のYちゃんのお母さんのお話、
(Yちゃんのお母さんは、1,2年前にイノウエ矯正歯科で矯正治療を終了されています。)
*痛さ、めんどくささとの戦いやね。でも、きれいな歯並びは財産よ。
お母さんは矯正治療をして本当によかったと思っている。*
お二人のお話に感動して、ブログのことを思い出しました。
Kくんのお父さん、Yちゃんのお母さん、ありがとうございました
安心していただけるよう、お子さんといっしょに、がんばります
歯医者さんがこわい
水曜日, 12月 22nd, 2010昨日初診でおみえになった主婦の40歳のKさん
最近歯並びが少しずつずれてきたことを心配して来院されました。
40歳を過ぎると、どうしても、若い頃の問題が少しずつ大きくなってくるので、
今後の歯の健康のために、矯正を開始されることになりました。
下の前歯に少し歯石がたまってきていたので、指摘させていただくと、
「わかっていたんですが、歯医者さんがこわくて行けなかったんです。
あの音を聞くだけでも怖い。子どもを連れて行くことさえ怖いんです。」
とお話してくださいました。
前にも患者さんのお母様で、同じようなことをおっしゃっていて、
長く問題を放置されていたケースのことをブログに書きました。
行きたいけど、歯医者さんに怖くて行けない。という方がもしおられましたら、
私でよろしかったら、矯正に関係なくお電話ください
アドバイスをさせていただいたり、必要に応じて、
御紹介させていただくこともできますので
子どもが進んで通院してくれる
木曜日, 12月 9th, 2010イノウエ矯正歯科では、今、年末恒例のアンケートを行っています
イノウエ矯正歯科はSAPAという西アフリカの緑化援助を行っている団体に協力していて、
毎年、そのカレンダーをアンケート御協力のお礼としてお配りしているのです。
イノウエ矯正歯科の良いところ、というところには、
スタッフの皆さんがやさしい。とか、説明がわかりやすい。とか、
書いて下さっている方が多いのですが、
その中に、「子どもが進んで通院してくれる。」というのをみつけて、
小躍りして喜んでしまいました
私が心から願っていることなのです。
よかった
それか書いてくださったお母様、ありがとうございます。
これからも、大切なお子さんの治療を、スタッフとともがんばらせていただきます
予防は治療に優る!をあらためて!
水曜日, 12月 1st, 2010先日、補綴(かぶせ物)専門の先生の講演会で勉強してきたとお話しましたが、
ふと、私が毎日診ている光景と、補綴の先生のスライドとは、
全く異なることに気付きました。
骨がなくなって、抜歯せざるを得ない歯、
かぶせ物がたくさん並んだ口腔内、
それをインプラントや補綴物できれいに治していかれるのです。
一方、イノウエ矯正歯科には、子どもたちや若い人たちが、
予防のために来られますので、
そういう光景はごく稀なのです。
大人の方も、矯正治療の後は、
ほとんど、その状態をずっとキープしていかれます。
乳歯にたくさんの詰め物が入っていても、
がんばって、予防すれば、虫歯のない永久歯列になれます。
先日、臨床実習に入ったばかりの娘が、見学したときも、
いつも大学病院と診ている光景と違う。。。
と、つくづく言っていました。
予防歯科を大切にする矯正歯科医になれて、本当によかったと思うのです。
最近は、不正咬合も予防したくなって、がんばっています。
予防は治療に優る!エラスムスの言葉を大切にしてきたいと、
あらためて思いました
広い視野で客観的に情報を取り入れよう
月曜日, 11月 22nd, 2010昨日、テニス日和の日曜日、テニスはせずに
1日じゅう真っ暗な講演会場で、勉強してきました
阪大同窓会主催の補綴(歯のかぶせ物)のお二人の専門医の咬合の講演会でした。
「矯正馬鹿になってはいけない。補綴の先生方はどういうお考えなのだろう。」と、
補綴の先生のお話が伺える良い機会だと思い、出席してきました。
以前、補綴の世界では、りっぱな咬合器や顎運動計測機器がもてはやされていましたが、
現在は、それは間違っていることに気付かれて、口腔内をしっかり診ることの重要性を
説いておられました。
このことに関しては同意見だったので、安心しました。
矯正の分野でも、いまだに、昔の方法に固執しておられる先生方がおられ、
それはそれは熱心にまじめに取り組んでおられるのですが、
その危険性に早く気付いていただけるといいな。と思っています
そして、改めて残念に思ったことは、
補綴の有名な先生も、矯正治療の目的は、審美的改善がメインと考えておられたことです。
私は、矯正治療は歯と顎の健康のため、審美的改善はご褒美としてついてくるもの、
と考えています。
それから、一人の先生の考えを補綴代表、矯正代表として、聞いてはいけないということです。
同じ補綴でも、顎関節症と咬合に関して違ったお話をされる先生もおられます。
矯正の分野においても同じことが言えるのでしょう。
若い先生方には、広い視野で、客観的に理論的に勉強を積み重ねて欲しいと思います。
「科学的思考とは、鵜呑みにしないこと」
カールセーガンの奥様でもあった女性科学者のアンドルーヤン先生がおっしゃっていた言葉です。
勉強になったこともいっぱいあったので、今日からの診療に生かしていきたいと思います
せっかくテニスをお休みして、勉強してきたんだから