カテゴリー: 日記

  • 不正咬合への対応は、ばらつきが大きい

    今日の初診相談の患者さんは、東京から転宅してこられた方でした。

    東京でも、あちらこちらで相談を受けてこられて、

    当院には、東京の矯正医からの紹介で来院されました。

    「どうして、そんなに話の内容が違うのですか?」

    と聞かれて、

    「矯正治療の分野は、最もばらつきの大きい領域のひとつなのです。」

    とお答えしました。

    私一人を考えても、阪大の矯正科に10年在籍した後に開業したときには、

    いっぱしの矯正医だと思いこんでいたのですが、

    開業してみると、まだまだ未熟であることを認識し、

    それから、講習会に参加し、あちこちで勉強し、

    舌の口唇の癖についても、取り組み始めました。

    20年前の私と、今の私では、レベルの差はかなりあります。

    でも、20年前の私も、大学の矯正科の医局に10年間在籍してきたわけですから、

    そこそこのレベルはあったと思うのです。

    矯正は奥が深く、横にも広く、一筋縄ではいかない領域なのです。

    そういうものだということを、よく理解して、

    矯正治療というものを考えていただければと思います。

    インフルエンザへの対応はそれほど大きくは異ならないと思うのですが、

    不正咬合への対応は、先生によってさまざまです。

    専門医であっても、大きく異なることがあります。

    患者さんやご家族の方には、本当に大変な労力だと思うのですが、

    納得いくまで、お話を聞くことをお勧めします。

  • 子どもたちの姿勢

    昨日新患相談に来てくださった中に、小学校3年生の男の子が二人note.gif

    二人ともサッカー少年で、週に2回サッカーをしているとのことでした。

    でも、残念なことに、二人とも姿勢が悪くて、お口をポカンと開いていましたweep.gif

    私は、最近、矯正治療を始めるなら、まず姿勢!と強く思うようになりました。

    時代劇の中で見るような、「父上!」と言いながら父親の前に正座する男の子のように、

    みんな姿勢を正して、びしっとしてほしいな。って思うのです。

    私が年をとったからでしょうか?

    「サッカー選手は、体幹の筋肉がしっかりしているから、姿勢をくずさないで、ボールが蹴れるのよ。」

    「強いサッカー選手になりたかったら、まずは、姿勢!」

    「良い姿勢をキープすることで、筋力は鍛えられるから!」

    「「父上!」って、正座しているようなかっこいい日本男児になって!」

    なんて、お話したら、二人ともお話の間じゅう、ずっと、ぴんと背筋を伸ばして、

    とてもかっこいい日本男子になっていましたhappy01.gif

    正しい発育の基本は姿勢だと思います。

    男の子も女の子も、古き良き日本人の姿勢をよみがえらせましょうhappy01.gif

  • H君の笑顔のメッセージ

    イノウエ矯正歯科では、装置が外れたときに笑顔の写真を撮影し、

    メッセージを書いていただいています。

    待合室のHappy Smile Boardには、笑顔がいっぱいです。

    昨日、装置をはずしたH君。

    この春から、社会人になったさわやかな若者くんですが、

    彼のメッセージには、

    note.gif矯正をすすめてくれた母に感謝!note.gif

    とありました。

    先生やスタッフに感謝というのは、よくあるのですが、

    お母さんに感謝!と書いたH君の気持ちに、同じ母親として、

    なんとなくジーーンとくるものがありましたheart02.gif

    H君のお母さん。よかったですね。

    矯正治療を卒業したみんなnotes.gif

    矯正治療を、今がんばってるみんなnotes.gif

    矯正治療をさせてもらえる幸せを、感謝の気持ちを、忘れないでいこうねheart04.gif

    そして、そんな親子の気持ちに、これからもしっかり答えなきゃ!って、

    気持ちを新たにしましたhappy01.gif

  • 仙台の親友

    この度の未曾有の震災で、東北関東の被災者の方々には、

    心からお見舞い申し上げますweep.gif

    仙台に親友がいて、ときどき、お見舞いのメールを送っているのですが、

    今日も感動する返事が返ってきました。

    診療所近くの自宅マンションに住めなくなり、

    実家から2時間歩いて通勤し、

    救急患者さんに対応していると聞いていたのですが、

    明日から、家や主治医を失ってしまった矯正治療患者さんが、

    安心して継続治療が受けられるようにするにはどうすればよいか、

    その調査を始めるというのです。

    自分自身の生活も大変なのに、すごいなぁ。。って、感心しました。

    応援のメールを送ったのに、ちっぽけなことで悩んでいる私は、

    逆に励まされました。

    それで、私は、彼女からの出動要請があれば、

    すぐに対応できるようにスタンバイしておくことに!

    被災者の人たちのがんばる姿に、本当に頭が下がります。

    がんばりすぎに気をつけて、がんばってくださいheart04.gif

     

     

     

     

     

  • 海外からのお見舞い

    一昨日の地震については、海外のニュースでも大きく取り上げられているようで、

    私のところには、各国のお友達から、お見舞いのメールや電話が。。。

    心配してくれてありがとうheart04.gif

    心配していた仙台のお友達からは、昨日、診療室はめちゃめちゃだけど、

    無事だからという連絡をもらって、ほっと一安心heart04.gif

    前の阪神淡路大震災のときには、古いマンションだったので、

    一瞬死ぬかも?と思ったことを、思い出しました。

    毎日が平和だとついつい忘れがちなのですが、

    生きていることに感謝してheart04.gif、家族や友人や周りの人たちに感謝してheart04.gif

    そんな思いをあらたにしましたnote.gif

     

     

     

     

     

  • 子どもたちが遊びに来ているような診療所

    今日、衛生士学校の先生がおみえになりました。

    診療の様子をごらんになっていて、その後少しお話したのですが、

    ”子どもたちが、楽しそうに、遊びに来ているような感じで、

    診療所に入ってきているのを見て驚いた。

    これまで見学に行った診療所では、見られなかった光景だ。”

    と驚きながら褒めてくださいましたheart01.gif

    とてもうれしく思いました。

    実はそんなみんなから、私たちは元気をもらっているのですhappy01.gif

    ありがとうね!イノウエ矯正歯科の子どものみなさんheart04.gif

  • 舌と口唇の問題

    イノウエ矯正歯科では、舌と口唇の位置や使い方が間違っている患者さまに対し、

    その機能を改善するために、MFT(口腔筋機能訓練)と言う練習に取り組んでいますhappy01.gif

    なぜか?

    歯並びが悪い人は、舌や口唇の問題を伴っていることがほとんどです。

    その原因となっている問題を放置したまま矯正治療を続けても、

    きちんとした治療結果が出せなかったり、

    なんとか治せたように見えても、すぐに後戻りをしてしまうことになるのです。

    その昔、開業したばかりの頃は、舌や口唇の問題のことなんか、

    あまり問題視していなかったので、

    その頃治療させていただいた患者さんが、

    今頃になって戻ってこられることがあるのです。

    MFTを開始して10年以上が経過した今では、

    見極めとしての私の目も、ずいぶんマシになってきたと思いますし、

    (それでも、機能を判断するのは難しい)

    トレーナーとしての衛生士も経験を積んできましたし、

    (それでも、患者さんが習慣化しきるのは難しい)

    ずいぶん充実してきました。

    原因を追求して、それに対して対応するのが、

    何事に対しても根本ですものね。

    教える方も教えられる方もたいへんなのですが、

    避けて通ろうとすると、本物の矯正治療は望めないと考えています。

    いっしょにがんばりましょうねnote.gif

     

     

  • 2,6,2の法則

    2,6,2の法則って御存知ですかsign02.gif

    以前、禁煙支援の勉強会の懇親会で教えていただいて、なるほどと思ったのですが、

    今日、弁護士が懲戒処分を受けた数が過去最高という記事を読んで思い出しました。

    弁護士でも医師でもレストランでも農家でも、

    どの業界にも、自分の職業を天職と思って、顧客の幸せを願って仕事をしている人2割happy01.gif

    いわゆる悪徳なんとか、と言われるように、無責任な仕事、高すぎる報酬など、

    とんでもない仕事をしている人2割sad.gif

    特別すばらしくもなく、悪くもなく、収入源として淡々と仕事をしている人6割。

    という意味だそうです。

    私には、歯科業界しかわかりませんが、

    診断力、技量だけでなく、

    患者さんの気持ちや生活背景まで考えておられる尊敬できる歯科医師は、

    ほんの1割のような気がしています。

    素人の私たちを守る仕事をするプロフェッショナルとして、

    初めの2に入る弁護士さんやお医者さんが増えるといいですよね。

     

  • 医療のビジネス化

    ビジネスの一手段として歯科医療を展開している診療所が流行っているらしいというお話と、

    同業者から見て優秀と思われる先生の診療所が流行らなくなっているというお話とを聞いて、

    ちょっと残念に思う私です。shock.gif

    昨日、初診相談におみえになったSさんによると、

    Sさんがむし歯の治療で通っている診療所は、

    インターネットで何をしていても、画面の片隅に出てくるそうなのです。

    HPは素晴らしいし、応対もいいし、設備もいいし、流行っているし。。とのことでした。

    私たち専門家が見れば、素人の方が誤解を招きやすいようなHPなのですが、

    一般の人たちにはわからないですよね。

    一方で、地方都市に行く機会を利用して、

    臨床の勉強も、スタッフ教育も熱心にされていて、

    学会でもよく発表されている先生に、見学に行かせてくださいとお願いしましたら、

    快くOKをいただいたのはよかったのですが、最近患者数が減っていて、、、というお話。

    医療レベルよりも、ビジネスセンスの方が優位になるのだろうか。そんなはずはない。と、

    2つのお話を重ね合わせて、複雑な気持ちになりました。

  • 子どものための勉強会で喫煙防止教育の講演をしてきました

    今週の木曜日、大阪府能勢町の田尻小学校で、

    「子どもをタバコの害から守るために」

    というタイトルでお話をしてきましたnote.gif

    愛車コペンで北西へひた走ること40分、

    思ったより早く着いたのですが、

    ここも大阪府?という感じのとてもステキな山間の学校でした。

    そこでは、能勢町の各小中学校から代表が出て、

    子どもを取り巻く環境の問題について話し合いがもたれていました。

    携帯電話、タバコ、ゲーム、食事などについての話し合いを

    私も横で聞かせてもらったのですが、

    私が子育てをしているときよりも一層難しくなっている様子が伺えました。

    そう言えば、私が禁煙の活動に目覚めたのも、

    子どもたちを取り巻く環境を少しでも良くしたいという思いからでした。

    喫煙防止教育のお話は、先生方から好評をいただきうれしかったのですが、

    私のお話が能勢町の子どもたちのお役に少しでもたてたとしたら幸いですheart04.gif