投稿者: maple

  • SAPA協力アンケートからの感動のメッセージ

    イノウエ矯正歯科では、毎年末には、SAPA協力アンケートを実施しています。

    友達が西アフリカの援助活動をしているので、それに協力するために、毎年カレンダーを購入し患者のみなさんにお配りしています。

    その際、アンケートをお願いしているのですが、その中にとてもうれしい答えがありましたhappy01.gif

    「知り合いから聞いた話ですが、イノウエ矯正歯科は世界レベルのクオリティだと。。。先生も厳しいですが、それだけ結果もクオリティが高いのだと感じます。今は自分の歯に大満足です!」

    というメッセージを読ませていただいたとき、涙が出そうになるほどうれしかったですweep.gif

    「イノウエ矯正歯科で治療を受けてくださった方に、イノウエ矯正歯科で矯正治療を受けて本当によかった。」と思ってもらえるようになりたい。

    とずっと思い続けて24年。

    ようやく夢が叶いつつある感じがして、うれし涙が出てきたのです。

    (なでしこジャパンの澤選手は、「夢は叶えるもの、努力すれば必ず叶う。。」と言っておられるそうですね。私も以前、「願い続ければ全部でなくても、少しずつでも叶うもの。」って何かに書いたことがあります。)

    矯正治療は奥が深く、まだまだ解明しないといけないことがいっぱい。

    不正咬合の原因についても、今、エビデンスを出すことに挑戦しようとして悪戦苦闘しています。

    原因がわかれば、予防につなげられるからです。

    書いてくださった方、本当にありがとうございましたheart04.gif

    このメッセージを宝物にして、これからもがんばっていきたいと思いますhappy01.gif

     

     

     

     

     

  • 禁煙推進ネットワークの活動

    作晩、10年ほど前から続けている池田市禁煙推進ネットワークの新しい活動のために、新聞社関係の方、HP制作会社の方と、禁煙ネットの一部のメンバーが集まりました。

    これまでは、医歯薬と保健所と市役所、教育委員会のメンバーだけで活動してきたのですが、新たな動きが始められそうです。

    まだまだ、案の段階なので、公表することはできませんが、来年の5月31日の世界禁煙デーに、ビッグイベントができるかもしれませんsign03.gif

    今からワクワクしています。

    皆さんも楽しみにしていてください。

    それから、もう進行中の活動として、12月と1月に、禁煙の飲食店募集キャンペーンをします。

    図書カードももらえますよpresent.gif

    医科歯科の診療所、薬局、公共施設にちらしをおきますので、それを読んでご応募ください。

    スタンバイよろしくhappy01.gif

  • 矯正治療トラブル

    矯正治療を他の医院で受けたのに、その治療結果が思わしくなくて、迷い込んでこられたり、一般歯科の先生から相談されたりすることが増えていますweep.gif

    とんでもなく拡大されて、出っ歯・開咬になっている方、歯茎が薄くなったことを心配されている方、逆に抜歯して治しているのに出っ歯のままの方などなど、、、、

    さまざまな状態の方がおられるのですが、みな、かなり難しい状況になっていて、手術が必要になったり、どう対応しよいのかわからなかったり、、、sad.gif

    矯正治療を簡単に考えすぎていませんか?

    エステと同じ感覚で始めていませんか?

    HPを信じすぎていませんか?

    生涯にわたる歯の健康、ひいては全身の健康を左右する大切な歯並びなんです。

    矯正治療は、ドクターも患者さんも、本当に真剣に取り組んで、それでも100点を取れるかどうか、、という難しい医療です。

    以前は、近くだったから、、あるいは、知らなかったから、、という方が多かったのですが、最近はホームページを調べて、ちゃんと選んだつもりたっだのに、、という方が多いのが気になりますthink.gif

    安易な気持ちで始めないように、HPの華美な言葉に惑わされないように、ううーーんんと気をつけて、慎重に開始してほしいと思っています。

     

     

     

  • 雑用片付けの連休

    お久しぶりですnote.gif
    秋晴れの2連休、私は一人診療所に籠って雑用片付けをしていますsun.gif
    本当はテニス仲間の合宿に、旦那ちゃんといっしょに参加予定だったのですが、どうしても雑用で首が回らなくなりそうになって、欠席させてもらいました。
    来月、講演が二つ重なっていること、症例展示もすること、遅めの夏休みと、奈良での講演、日本矯正歯科学会と続いたので、日々の雑用がたまりすぎていたことが理由です。

    昨日は、診断準備、治療が終わった方の資料確認(スタッフが資料をそろえて置いておく場所があるのですが、そこが富士山のようになっていましたbearing.gif ) 私は、いつも”山崩し”と呼んでいますが、ついに、山を崩しきりましたhappy01.gif
    病院への紹介状、紹介のお礼状、移植や転医をお願いする先生方へのメール、禁煙推進ネットワークの新しい活動報告、日本矯正歯科学会でのラウンドテーブルディスカッションの事後抄録、症例報告用の症例の選択、などなど、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)は、診療時間外のお仕事がいっぱいなんですsweat01.gif

    でも、私一人しかいないし、診療が始まる、、って、あわてなくていいし、、、、
    ホント、青空のもとでテニスができなかったのは残念でしたが、たまった雑用がどんどんなくなっていくのは、それなりに青空の気分sun.gif

    こうして、ブログを書いてみようというゆとりもできました。

    残りの時間で、来月の講演準備を進めていかなくちゃ。。。がんばりますhappy01.gif

  • 口唇口蓋裂患者さんの治療の勉強会

    先週の木曜日、Japan Cleftの勉強会が東京で開かれましたので、参加してきました。

    いろんな大学から老若男女が集い、よりよい治療を提供するにはどうすればよいかを、意見交換する会でした。

    少しずつ方法が違って、それぞれにメリットデメリットがあって、ひとつには決まりきっていない治療法なのですが、みんな、よりよい治療ゴールを獲得するためにどうすればよいかを常に考え、常に学び、常に行動している先生方の集まりなので、とても居心地がいい勉強会でした。

    私自身も、私とは違った考えややり方の先生方と意見交換することができ、いろいろと勉強になりました。

    日本は医療界は、ついつい縦割りになりがちなのですが、大学間の垣根を越えて、よりよい医療体制を作るためにみんなが集うということは、口唇口蓋裂患者さんの治療にかぎらず、とても重要なことだと、あらためて思いました。

  • 口唇口蓋裂の患者さんの治療のゴールイン

    イノウエ矯正歯科では、開業直後には口唇口蓋裂の患者さんは少なかったのですが、ある時期から、たくさん来てくださるようになりました。

    その時期の初めの世代の患者さんたちが、矯正治療のゴールインを迎えています。

    口唇口蓋裂の患者さんは、小さいころから手術を何度か受ける必要があったり、

    治療がいろいろとたいへんだったりなので、喜びもひとしおです。

    先日、Y君の治療が終了し、Happy Smile Boardに笑顔デビューしてくれましたscissors.gif

    とっても素敵な感動的な笑顔でしたhappy01.gif

    Y君おめでとうsign03.gif

    これからも健康な歯とステキな笑顔を大切にしていってくださいねheart04.gif

     

     

     

  • 容易な症例はひとつもない

    「容易な症例は、ひとつもない。」

    「There is no simple case in the world」って、おっしゃってたかなぁ???

    これは、アメリカの有名な矯正歯科医の一人Alexandar先生の言葉です。

    開業したばかりの頃に出た講習会で聞きました。

    母校の大阪大学矯正科で10年間矯正治療に従事してきて、それなりの自信を持っていた若い私には、

    「ふーーん。それほど改めて言う言葉かしら?」

    ぐらいにしか聞こえてきませんでした。

    でも、あれから20年以上が経過し、特に、他院で治療した方からセカンドオピニオンを求められる機会が多くなってきて、

    「なるほど。」

    と、Alexander先生の言葉がしっかり理解できるようになりました。

    矯正は、本当に専門性が高く、奥が深いのです。

    長い年月、それも毎日、膨大な患者さんに携わらせていただいて初めてわかることなのです。

    経験の浅い先生には、その症例の難しさを、治療開始前に察知することができないのです。

    そういう私も、医局にに残って2,3年の頃、鼻高々の気分だったような記憶があります。

    しばらく前に、「東京では、安易に矯正を初めて、患者さんも歯科医師も泣いている例がいっぱいある。」

    というのを聞いたことがありました。

    今、それが、大阪に押し寄せてきている感がします。

    一般歯科医の先生方も、患者さんも

    「容易な症例は、ひとつもない」

    というAlexsander先生の言葉を、かみしめていただきたいと思う今日この頃です。

     

  • カナダからのニュース

    Patient Disappointed with Orthodontic Treatment by a General Dentist
    Global News of Canada recently aired a television segment featuring a young woman who received orthodontic treatment from a general dentist and feels that her teeth look worse than they did before treatment.

    今朝、私が所属しているアメリカ矯正歯科医会から上記のようなメールが届いていました。

    一般歯科の先生による矯正治療にがっかりした患者さんのお話です。

    開始前よりも悪くなったというビデオが添付されていました。

    カナダでも同じなんだ。。。ついに、こういうニュースとして報道されたんだ。。。と驚きました。

    矯正専門開業医の中にも、信用できないところもあるかもしれません。

    一般歯科の先生の中にも、すばらしい先生がおられるかもしれません。

    でも、何年も矯正専門のトレーニングを受け、毎日矯正患者さんだけを治療している日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)と、短い講習会に参加しただけで、虫歯や歯周病の治療の合間に矯正治療患者さんを治療している先生が、同じであると考えるのは難しいのではないでしょうか。

    専門開業医であれば、すべて安心というわけでもないですが、やはり、矯正は専門性が高い領域なので、是非、専門医の診察を受けていただきたいと思います。

    治療技術はもちろんのこと、それよりも前に、”診る目”が大切なのです。

    問題を見抜ける力が、矯正歯科のドクターには不可欠なのです。

    症例が難しいことにすら気付いていない例もあるのです。

    矯正治療は開始前が肝心!矯正治療も!でした。(先日のブログでがん患者さんのお話をしました!)

    がん治療でも矯正治療でも、賢い患者さんになることが、何よりなのですhappy01.gif

     

     

  • お母さんがんばれっ!

    今日「ダーウィンが行く」で、アゴヒゲアザラシのお母さんの子育てが取り上げられていました。

    なんと、出産後、おっぱいも飲ませないうちから、まず、水に慣れるトレーニングをさせるそうです。

    陸に上がろうとすると、引っ張って水の中に戻したり、それはそれはスパルタ教育のようでした。

    上手に泳げるようになって初めて、おっぱいのご褒美をあげていました。

    次は潜水の練習だそうです。

    大きな体で赤ちゃんの上に覆いかぶさって、無理やりもぐらせて、潜水を教えていました。

    それは、北極グマから身を守り、そして、自分で生きていくために必要だからだそうです。

    うまくなった後には、「よしよし」という感じで、頭をなぜてあげているような様子が見られましたhappy01.gif

    先日は、ペンギンのお母さんが、どんどん岩場を登っていって、子どもの足を鍛えるというお話を聞きました。

    動物のお母さんって、すごいなgood.gif

    人間も動物!

    逃げないと食べられるなんてことはないけれど、一人で生きていくために、時には厳しい子育ても大切なんだと思います。

    いつもお話しているように、体作りは動物の基本なので、しっかり体を鍛えてあげてくださいheart04.gif

     

     

  • ガンの手術も矯正治療も、1回目が肝心

    今朝のNHKのニュースで、「ガンの発生状況とその治療法のデータを蓄積する動きがある」という報道がありました。

    その中で、ある患者さんが、

    「ガンの手術をよくわからないままに受けて、後の機能障害に苦しんでいる。もっと他の治療法を行っている病院はなかったのか、自分の受けた治療がベストの方法だったのかを、他の患者さんのためにも、調べたいと思っている。そのためにも情報が必要だ。」と言っておられました。

    どの病気でも同じなんだと思いました。

    先日来より、ブログに書いていますが、矯正治療も同じなんです。

    1回目の治療を安易に始めてしまって、おかしいと思ってから、周りの人に聞いたり、調べたりして、そんな簡単なものではなかったことを知って、セカンドオピニオンを聞きに来られる患者さんの数がどんどん増えているのです。

    矯正治療が流行ることはうれしいことなのですが、そういう気の毒な患者さんが増えないように、がん治療と同じく、矯正治療もしっかり検討してから、開始して欲しいと思いました。

    それから、私たちの方も、もっと正しい情報、患者さんに信頼していただける客観的な情報を発信しないといけないのだと感じましたが、残念ながら、なかなか難しい現状があるのです。

    しばらくは、患者さんご自身の賢明な判断力に任されるのだと思います。