投稿者: maple

  • 禁煙推進=ゆっくり救命

    私は池田市禁煙推進ネットワークで長年活動を続けてきています。

    今年は、5月31日の世界禁煙デーにちなんで、5月27日に石橋禁煙デーを企画しました。happy01.gif

    皆さん、是非、石橋に足を運んでくださいね。

    最近は、高級レストランでは禁煙が当たり前になりましたが、まだまだ居酒屋さんでは喫煙が当たり前、冷たい生ビールに美味しい枝豆とぶりかまと、、、happy01.gifと思っているところへタバコの煙が、、、”やっぱりダメ、早々に帰ろう”happy02.gifってなっちゃうのですが、5月27日の禁煙協力店では、きれいな空気の居酒屋さんで、思う存分美味しいビールとお料理が楽しめるんですnote.gif

    先日、海外から学会に参加してくださっている先生とお食事をしているときに、

    「日本料理は本当に美味しいし、大好きなんだけど、食事中に煙たいのが残念だわ。なぜなの?」

    と聞かれました。

    なぜか?

    確かに、今回、禁煙協力店を募集していても、「すみません。ご協力したいのはやまやまなのですが、私たちもその方がうれしいのですが、、」と言って断れられてしまうこともしばしばでした。みんなとても素敵な大将とおかみさんなのに、、

    いろいろと考えるうちに、日本で禁煙推進が進まないのは、日本人の3つの特徴も原因してるかも?と思うようになりました。(他に、もっと政治経済的なこともありますが、、、、)

    1:日本人は、嫌なことを嫌と言わない。

    私達は小さい時から、「もし他人に嫌なことをされても、すぐに怒ってはいけません。よく考えてから、相手を傷付けないように話しなさい。」と習ってきたように思います。

    きっと、狭い島国で、みんな仲良く暮らしていくための大切な教えなのだと思います。

    2:日本人は我慢強い

    私は転校生だったせいか、異文化にとても興味があり、いろいろな国の人たちと接してきました。そうすると、自ずと客観的に日本人をみつめることもできるようになります。日本人ほどまじめで我慢強い国民はいないのではないかと思うほど、まじめで我慢強いと思うのです。

    それは素晴らしいことなのですが、、、

    ”食事中にタバコの煙で不快な思いをしても、その人を悪く思ってはいけない。自分が我慢をすればいい。”と思ってしまうところがあるように思うのです。

    3:日本人は”判官びいき”

    日本人は、弱者にやさしい、義経を応援したくなる気持ちが強いような気がします。

    それも素晴らしいことだと思うのですが、、、

    今、”禁煙が正しい”ということは、”ひるむことのない正義”となっていて、喫煙者は肩身の狭い思いをさせられる状況になってきています。

    そうすると、喫煙者の人たちを「禁煙、禁煙」と言って追い詰めることは、かわいそうではないか!追い詰める人は鬼ではないか!という雰囲気があるような気もします。

    私も禁煙防止教育をする際には、「喫煙者は悪くない、タバコが悪い、社会が悪いのです。」と子どもたちに伝えることから始めます。

    禁煙推進ネットワークは、「正論を掲げて、弱い喫煙者をいじめる頼朝」みたいなイメージもあるのかも?なんて、思いすぎだとは思うのですが、、、、

    そこで、ようやくタイトルになるのですが、

    禁煙推進=救命

    というイメージをもっと自分でも意識しよう!みんなにも意識してもらおう!と思ったのです。

    ”禁煙推進は、救える命を救うこと”なのです。

    タバコを吸っている人の半数は、タバコが原因で死亡します。寝たきりにもなりやすくなります。

    タバコを吸わなければ、死ななかったかもしれない、寝たきりにならなかったかもしれない人が、おられるのですweep.gif

    だから、禁煙推進=救命なのです!

    友達に”救急救命医”がいますが、深夜でも救急車で運び込まれた人の命を救う大切なお仕事をしています。

    と同じように、禁煙推進することは、”ゆっくり救命”になるのです。

    ”自分が我慢すればいい”とか、”弱い者いじめはかわいそう”ではなく、”私はゆっくり救命医”というイメージで、禁煙推進の意識を持ちましょう。

    みんなで、”ゆっくり救命医”になりましょうsign03.gif

    最後まで、読んでくださった方、ありがとうございます!heart04.gif

    大阪のおばちゃんの長話は疲れますね!

    大切な石橋禁煙デーちらしです!みんなで禁煙のお店を応援しましょうnotes.gif

    フライヤー_0306_OL-01フライヤー_裏_0306_OL-01

     

     

  • 安心して矯正治療を受けられる環境を早く

    先日、政府が認める日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)制度のない国が、アジアの主だった国では韓国と日本だけだったのが、韓国も昨年制度が確立し、制度の無い国は日本だけになってしまったということをお伝えしました。

    海外では、日本人の歯並びが世界一悪いと言われているそうです。

    (ちなみに、「英会話の能力が最低だ」と、バングラデシュから来ていた留学生に言われたことがありますが、、もう一つ言えば、禁煙に対する意識もアジアで最低かもしれません。。。。)

    確かに、韓国、中国、タイ、シンガポール、マレーシアなど、この10年ほどの間に、矯正治療がどんどん普及しているようです。

    最近、イノウエ矯正歯科には、30代40代の女性が、

    「ずっと前から矯正治療したかったけれど、どこに行けばいいのかわからなかった。久しぶりに会った友達の歯並びが良くなっているのを見て、教えてもらった。」

    と言われて来院される方が続いたので、安心して矯正治療を受けられる環境が整っていないことがいけないんだとつくづく思いました。

    一般の方の、矯正治療への関心はどんどん高まってきているのすが、制度がしっかりしていないためもあって、安易な矯正治療、まがいものの矯正治療が流行っていて、「ちゃんと治らない。返金してもらえない。」というトラブルも増え、消費者庁への問い合わせが増えているそうです。

    ますます、患者さんの矯正治療に対する不信感が募っていくのではないかと心配していますweep.gif

    早く確かな専門医制度が確立して、正しい本物の矯正治療が安心して受けられる環境が日本にも整うことを、心から願っていますhappy01.gif

    制度が整わない間は、しっかりアンテナを張り巡らして、”本物の矯正治療”が受けられる診療所を探して受診するように気を付けていただきたいと思っています。

     

     

  • 「難しい、通常の方法では出来ない」という見極め

    先日、「他院で5年ほど装置を続けて治療を続けてもらっているが、いっこうに治らない」という方が、おみえになりましたweep.gif

    初診相談で拝見させていただいて、私は、

    「お気の毒ですが、このままの方針では治りません。外科的矯正治療(骨を切るという手術を併用する矯正治療)がベストで、どうしても手術が嫌なら歯をもう1本抜歯すれば、なんとかできますが、ゴールの高さがかなり落ちます。」

    とお答えしました。

    その方は、結局、外科的矯正治療を選択されましたが、治療が進み始めてから、その方が、

    「イノウエ矯正歯科に行きつくまでに、いろいろ回って意見を聞いてみた。歯を抜けば治るという先生もいれば、抜かないでも治るという先生もおられた。でも、違うな。と思った。」

    とおっしゃるのです。

    「矯正治療の特殊性は、ここにある。」と最近つくづく思います。

    大切なのは、見極める能力なのです。

    私にも、若い頃には「できる」と思って開始して、治療が長期にわたってしまい、申し訳ないと思った患者さんがおられました。

    申し訳ない症例を少しでも減らせるよう、私たち専門医は、勉強し経験を積んでいきます。

    「難しい」「通常の方法ではできない」を見抜けるのが、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)なのだと思っています。

    いつもお話しするように、インフルエンザのように決まった検査キットがあって、、タミフルかイナベルという決まりきったお薬があるのとは異なります。

    矯正治療は、本当に奥が深い治療なのです。そして、見た目をよくするだけのものではなく、一生健康で暮らすための大切な歯を守る医療であることをよく認識して、治療をスタートしてほしいと思っていますnote.gif

     

     

  • 専門医制度がついに世界ワースト1?

    日本臨床矯正歯科医会大会出席のため、成田に来ています。

    国際渉外委員会の委員長をしているので、昨晩は懇親会に参加しました。

    そこでの席で判明したこと!

    以前から、アジアの主な国の中で、国が認める専門医制度がうまく機能していない国は、韓国と日本だったのですが、ついに、韓国も昨年から国が認める日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)制度が開始されたそうです。

    フィリピンもちゃんと国が認める4ステップの資格が決まっているそうです。

    日本は、”べべ”=ワーストワンということになりましたweep.gif

    韓国の先生もうなづいておられました。

    日本では、とても難しい日本矯正歯科学会の専門医制度がありますが、政府に認められておらず、というのも、他にも専門医制度を主張する学会があるからなのですが、公式には認めらておりません。

    医科の分野でも、遅れているそうです。

    その結果、一番お困りになるのが、患者さんなのです。

    こういうことは、一般の方からの声が一番政府を動かします。

    日本政府は、なんでも遅いのです。

    血液製剤のときもそうでした。禁煙対策も遅れています。

    皆さんの健康を守るために、安全安心な医療を受けられるようになるために、一日も早い専門医制度が立ち上がることを願っています。

    皆さん、がんばりましょうhappy01.gif

  • うれしい訪問

    なんと、先ほど、診察券番号103番の元患者さんが、突然訪問してくださいました。

    開業して、3番目の患者さんsign03.gif

    「今は八尾の方に住んでいるけど、珍しくこちらの方に来ることがあったので、、、」と、

    すっかり青年になった彼は、ステキな笑顔で挨拶してくれましたsign03.gif

    朝から、いろいろとうまくいかないことが多くて(もちろん、診療以外のことですが、、、)、ちょっとblueだった気分が、

    いっぺんに明るくなりましたhappy01.gif

    うれしいなheart04.gif

    「覚えていてくれて、ありがとう!立ち寄ってくれて、ありがとう!」

    一生懸命、ずっと石橋でがんばって診療し続けてきてよかった。って、

    あらためて思いました。

    最近、お子さんの矯正のために来てくださる卒業生の方が増えてきたけれど、

    卒業生のみなさん!用事がなくても、彼のように顔を見せに来てくださいねhappy01.gif

     

  • イノウエ矯正歯科のウリその7

    うりその7です。その6から、ずいぶん月日が経ちました。

    その7は、”小さいお子さんの将来を見据えて治療することができる。”ということでしょうか。

    院長は、子どもの歯の健康のための書籍を3冊発行しております。

    どうしてむしばになるの?(岩崎書店)・・・これは虫歯予防学(カリオロジー)を絵本にしたもので、別刷11刷まで行きました。

    歯育て支援Q&A-お母さんたちからの194の質問に答えて-(クインテッセンス出版)・・・クインテッセンスの2000年上半期1位になりました。

    子どもの不正咬合 -一般歯科医に伝えたい考え方と早期発見のポイント39-(クインテッセンス出版)

    2012年には、日本歯科医師会の生涯研修の講師として、全国で講演をしてきました。

    子どもの歯の健康のことは、勉強および経験を積んできたつもりです。

    一方で、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)として、成人の外科的矯正治療は大阪大学口腔外科の先生とチームを組み、多くの症例を手掛けています。

    おかげさまで、イノウエ矯正歯科は開業して、26年になります。

    今になって、同じ場所で矯正歯科医として、ずっと患者さんを診させていただけることの重要性をひしひしと感じています。

    特に子どもさんの矯正治療の場合、結果が出るのは、6歳の子が少なくとも16歳になる頃、すなわち10年後です。

    イノウエ矯正歯科では、10年以上経過した患者さんの治療結果を今振り返っています。

    反対咬合の子どもさんの場合、小さい頃に治してそのままずっと何もしないで終われた子どもさんがたくさんおられる反面、外科的矯正治療といって手術をしないといけなくなる子どもさんもおられます。

    このような患者さんは、世界一の先生に治療をお願いしても、外科的矯正治療が必要となる患者さんなのです。

    そのため、臨床研究論文が各国から出ています。

    論文を読むにも、自分の経験があるのかないのかでは違う、と感じています。

    矯正治療は、「目先だけでななく、長いスパンで診ていかないといけない。」

    それができるのがイノウエ矯正歯科のウリです。

     

     

     

  • 禁煙のお店イシバシテラスに行ってきました!

    イノウエ矯正歯科のある阪急宝塚線石橋は、北摂地域でも珍しいB級グルメの宝庫scissors.gif

    安くておいしいお店がいっぱいhappy01.gif石橋で開業してよかったheart04.gifって、いつも思ってます。

    ただ難点は、禁煙のお店が少なくて、美味しいお料理やお酒を楽しんでいるところに、タバコの煙が漂ってきてがっかり。。。shock.gif

    でも昨日は、禁煙のお店”イシバシテラス”で最初から最後までおいしいお料理を、スタッフといっしょに存分に楽しめましたhappy01.gif

    きっかけは、池田市禁煙推進ネットワークが企画している、来年の世界禁煙デーのプロジェクトに参加してくださるお店を市の広報で募集したところ、第一号希望店として申し込んでくださったこと!

    ありがとうございますheart01.gif

    みなさんsign01.gif2017年5月27日18:00~21:00、石橋の全面禁煙のお店でのお食事を今から是非計画しておいてください。

    参加店舗のリストは、3月末ぐらいには、池田市禁煙推進ネットワークのHPに掲載されますsign03.gif

    尚、イシバシテラスは年中禁煙ですので、きれいな空気の中で美味しいお食事を楽しみたい方は、是非イシバシテラスへrun.gif

    みんなで、禁煙のお店応援しましょうhappy01.gif

  • ”歯並びの良い子に育てよう”の講演してきました!

    昨日は、鹿児島で”歯並びの良い子に育てよう”というタイトルで講演をしてきましたhappy01.gif

    内容は、前回ご説明させていただいた通りですが、

    鹿児島のお母さんやおばあちゃん、衛生士さんたちが集まっってくださって、

    講演後も会場からたくさんの質問をいただきました。

    「恥ずかしくて、質問できなかったんですけど、、、」

    と、講演後に来てくださった方もいて、

    「来てよかったです。」と言っていただけて、うれしかったです。

    がんばって準備して、日帰りで忙しく走り回った疲れが吹き飛びましたsign03.gif

    私は、歯科医師向けに講演させていただくことも多いのですが、

    歯科医師、歯科衛生士、お母さん方の中で、お母さん方にお話を聞いていただくのが一番好きです。heart04.gif

    昨日お話しした内容が、鹿児島のお母さん方に広まって、

    「もう少し早く知っていれば、こんな歯並びにならなかったのに、、、」

    ということが、少しでも減ってくれるとうれしいなと思っていますhappy01.gif

     

     

  • 鹿児島で講演してきます

    ”イノウエ矯正歯科のウリ”シリーズは、今日はお休みです。

    今度の日曜日、鹿児島で講演しますnote.gif

    タイトルは”歯並びの良い子に育てよう”

    ちょっとした注意で予防できる不正咬合ってあるんです!

    もちろん、遺伝的原因のために予防できない不正咬合も多いのですが、最近は、気を付けていれば矯正治療しなくて済んだのでは?と思われる症例が増えているよね。というのが、私たち矯正歯科医共通の印象です。

    どうすれば、不正咬合を予防できるのか?

    もし歯並びが悪くなってしまったら、どうやって治すのか?

    矯正治療を始める前に気を付けておきたいことは何か?

    をお話しする予定です。

    たくさんのお母さんにお伝えしたい内容です。

    がんばってきますねhappy01.gif

    2016-市民公開講座-A4-初校-2

     

     

  • イノウエ矯正歯科のウリ:その6かな?

    その6は、「院長は患者さんのお口の中を一目見ると、患者さんがんばってくれているか、さぼり気味かが、すぐにわかる。」ということでしょうかsign02.gif

    かな?とつけたのは、実習生の日誌の質問によって、気づかされたので、急きょご紹介させていただくことにしたからです。

    イノウエ矯正歯科には、衛生士学校の学生さんが、実習に来てくださっています。毎日、実習日誌を提出してもらうのですが、その中に、「裕子先生は、患者さんががんばっているか、さぼっているか、なぜわかるのですか?」という質問がありました。

    面白いところに気づいてくれたな。って思いましたhappy01.gif

    そうなんです。日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)は前回の患者さんの口の中の映像を記憶する脳の領域がかなり進化していると思っています。

    その状態からゴールに向かうために、ワイヤーを選択したり、曲げたり、患者さんにはゴムをかけていただくようお願いしたりするのですが、それと同時に、次回にはこれぐらいの状態になっているだろうという予測画像を描いています。

    1か月後、患者さんのお口の中を診せていただいたときに、その予測画像どおり、もしくはそれよりも良ければ、「すごくがんばってくださったんだな。」ということがすぐにわかりますし、それよりも悪ければ、「さぼってたかも?」ということになるのです。

    実習生さんは、患者さん毎に、私が褒めたり励ましたりする姿を見て、不思議に思ったのでしょう。

    先日のテレビで、「ロシアのシンクロナイズドスイミングの選手には、血液中の酸素が足りなくなると、脾臓から血液を出す能力が備わっていて、それは長年の進化の結果だ」と説明されていました。

    日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)も、”前回の口腔内状態と今回の状態を比較する。”という作業を毎日毎日、何十年も続けているので、その特殊能力が進化していて不思議はないと思っていますscissors.gif