投稿者: maple

  • 小児歯科部門の強化

    先日、「口腔機能発達不全に取り組むことにより、不正咬合の予防がしたい。」という熱い思いから、イノウエ矯正歯科でも、乳幼児の患者さんを保険で診察させていただく体制を作りました。とご報告いたしました。

    小児歯科学会の市民公開講座も視聴させていただきましたが、矯正治療の成功のために、私たちがずっと取り組んできたMFT(口腔筋機能療法療法)に通じる部分、気付きをいただける部分がたくさんありました。

    また来週は、乳幼児の口腔機能の発達に長年取り組んでこられた言語聴覚士の先生を当院にお招きして、講演をしていただくことになり、とても楽しみにしています。

    さらには、来月は、大阪大学歯学部同窓会の学術講演会で、講演を依頼されており、口腔機能発達不全のまま成長するとどうなっていくか、なぜ口腔機能の発達支援が重要なのかを矯正歯科専門医の立場からについてお話する予定です。

    乳幼児の発育の領域は、まだまだわかっていない部分が多いのですが、今後、より一層重要な領域になっていくと思われます。

    私たちもしっかり勉強しながら、これまで培ってきたMFTの実績を生かしながら、乳幼児の口腔機能の発達をサポートし、不正咬合の予防のお手伝いをしていきたいと思っています。

  • 9thIOCの視聴可能最終日でした

    コロナでなかったら、2020年10月4-8日は、5年に一度の第9回国際矯正歯科学会が横浜のパシフィコで開催されるはずでした。私も小さな英語セッションで発表予定だったのですが、残念ながらなくなりましたし、海外の友達も来日するはずだったのに来れなくなってモチベーションが下がっていました 😥

    招待公演などはオンデマンドで配信され、今日が視聴可能な最後の日でした。これまでも少しは視聴していたのですが、今日は最後の日だからと、朝から聞き始めたところ、なんと夜までずっと聞いてしまいました!

    当たり前のことなのですが、通常の学会だっと会場を探して時間を合わせて、出たり入ったりするのがめんどうなのに、バーチャルだと面白くなければクリックするだけでやめられるし、聞き直したい部分があれば、少し戻ればいいし、、、

    コーヒーを飲みながら、お菓子を食べながらでも、失礼にならないし、、ずっと自分の机に座ってればいいし、、、

    流石に疲れましたが、最新の海外からの情報がいっぱい入ってきました。

    明日から、また、がんばろうってモチベーションが上がりました 😀

     

     

  • 乳幼児歯科開始

    昨日、9月1日(火曜)、イノウエ矯正歯科の乳幼児歯科1日目がスタートしました。

    患者さんのお子さん、いとこさん、お友達のお子さん、0歳から3歳までのお子さんが来てくださいました。

    平気で楽しそうに診察台に上がれる子、お母さんから離れられない子、いろいろでしたが、以前、小児歯科に務めていた綾子先生が慣れた手つきで、子どもたちを診察してくれて、小百合先生と私は、横からお手伝いしたり、アドバイスしたりで、楽しく診療ができました。

    私が前からやりたいと思っていた不正咬合の予防ができそうで、うれしいです。

    矯正治療での長年の経験を役立てながら、より良い診療ができるようになればいいなと思っています。

    もし、飲み方、食べ方などなど、聞いてみたいなということがあれば、是非ご予約ください。

    もちろん、虫歯予防もしていきます。

    火曜日の午前中をメインにしておりますが、他の時間帯もご相談ください。

    保険も使えます。

    おむつ交換台もデビューでき、バギー置き場も活躍できて、なんだかニコニコの1日でした。 😀

     

     

  • 日本臨床矯正歯科医会学術大会に参加してきました

    矯正専門で開業する臨床医の集まりである日本臨床矯正歯科医会の埼玉大会に参加してきました。

    コロナウィルスのために、海外からのスピーカーを欠く大会となりましたが、いろいろと学べました。

    印象に残った講演は、昭和大学歯学部矯正学講座教授のお話sign03.gif

    インビザラインを代表とするアライナー矯正を受けている患者さんが、治らないと言って大学病院を訪れる患者さんの症例を見せていただきました。

    前からお話していますように、すべてを否定するつもりはありませんが、アライナー矯正には、未知の部分が多く、うまくいくケースもあるかもしれないけれども、うまく治らないリスクも多いだろうということを感じていましたが、その通りでした。

    「講習会などでうまく行く症例ばかりを見せてもらった先生方が、矯正治療の難しさをわからないままに始めてしまって、どうしようもなくなってしまっている例が多く見られる」とのことでし、問題を生じてしまったご自身の症例も見せてくださって、「歯ぎしりや噛み締めのある人は、顎関節に問題を生じやすいと考えられる」とおっしゃっていました。

    「矯正治療の難しさをもっと発信しなければならない」とも言っておられました。

    患者さんも先生も泣くことになってしまい、業者だけが販売数を増やして喜ぶという事態を避けなければんなりません。

    患者さんご自身も、賢く判断していただきたいと思います。

    矯正治療は、ルックスをよくするだけの、見た目の並びをよくするだけのものではありません。

    美しいだけでなく、機能的にしっかりかめて、100歳人生と言われているこの時代、100歳まで生き抜ける全身の健康をささえ続けられる正しい噛み合わせと歯並びにするのが、本物の矯正治療です。

    改めて、”装置が見えないことよりも、少しでも成績良く終了できること”を、矯正歯科医と共に目指していただきたいと思いましたhappy01.gif

  • Angle Society (Midwest)の学会に参加してきました

    毎年2月初旬、診療所を留守にしてすみません。

    Angle society(Midwest部会)の年に一度の学会に、今年も参加してきました。

    会員になるためにも、症例試験と研究発表に合格しなければならず、たいへんだったことは以前にもご報告させていただきましたが、会員になった後も、学会で発表したり、論文を投稿したりすればポイントが増える、何もしなければポイントが減り、欠席すればさらに減るなど厳しい規則があります。たいへんな学会なのですが、国際的に有名な先生方も在籍されており、とても勉強になる会なので、メンバーであることを有難いと思っています。

    メンバーはシカゴを中心としたエリアの先生方が中心ですが、世界各国からも集まっています。私の隣のメガネの女性は、私と一緒に試験を受け始め、一緒に入会を認められた、ただのお友達と思っていたら、なんと5年に一度開催される矯正歯科の国際学会、次の2025年にブラジルで開催される学会の大会長さんであることを知りびっくり!

    毎年2月上旬は留守をしてご迷惑をおかけしますが、どうかご理解のほどよろしくお願い致します。

    (Whale watchingの船上にて)

  • 乳幼児からご高齢の方まで

    矯正歯科って、若者のものと思われている方も多いかと思います。

    でも、イノウエ矯正歯科には、70代の方もおられますhappy01.gif

     

    ただ、小さい方は通常小学1年生以上という感じだったのですが、

    当院で治療を終えた患者さんが結婚されて、赤ちゃんを出産され、

    「何歳になったら診てもらえますか?もう連れてきてもいいですか?」

    というご要望が増えてきましたので、

    もっと幼いお子さんも診させてただける体制を整えることになりましたnote.gif

     

    2019年度から小児の口腔機能不全症に対し、

    保険も適応されることになったため、

    私が最も大切と考えている不正咬合の予防という観点から、

    いろいろと指導させていただきたいと思っていますshine.gif

    「3歳の頃から装置を入れてきたのですが、治らなくて、、、」

    と転医をされてくる気の毒なお子さんを少しでも減らすことに

    貢献できればいいなと思っています。

     

    明日から、改装が始まります!(もう、大変!coldsweats02.gif

    バギーを置いていただけるスペースも作ります。

    オムツ交換のベッドも用意する予定です。

     

    もちろん、虫歯の予防もしっかりしていきましょう。

    小児歯科専門医院で頑張ってきたお嫁ちゃん先生も手伝ってくれているので、

    とっても安心です。

     

    乳幼児からご高齢の方まで、皆さんのお口の健康を守れる矯正歯科医院として、

    これからも頑張っていきたいと思っていますsign03.gif

    応援よろしくお願いいたしますheart04.gif

     

     

  • インビザラインあるいはマウスピース型矯正装置について

    昨日、インビザラインというマウスピース型矯正装置による治療を多く手がけておられる矯正専門開業の先生の講演会に出席してきましたhappy01.gif

    マウスピース型矯正装置が出初めて20年ぐらいが経過しているのですが、最近日本でも爆発的に増えてきているそうです。

    それも、ビジネス的観点から、ワイヤーによる矯正治療ができない一般歯科の先生方の間で広まっているそうです。

    私も早くから海外の学会などで発表されているのを聞いていましたが、治療中に様々な局面で、対応に苦慮するのではないか、安定した結果を出せないのではないか、リスクをはらんでいるのではないか、ということが想像できるため、慎重に様子を見ているところでした。

    昨日のお話では、私が危惧していた点はやはりすべて的中しており、それらに対応しながら治療を進められているということでした。

    ということは、矯正治療の難しさをご存知ない先生がマウスピース矯正を手がけられると、問題が生じてしまう確率が非常に高いということになりますweep.gif。患者さんには気をつけていただきたいと思います。

    ブラジルの友達によると、ブラジルでは患者さんを守るために、「日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)しか、インビザラインのようなマウスピース型による治療を行なってはいけない」という規則を作ったそうです。

    イノウエ矯正歯科は、「より安全でより安心な矯正治療を!見えないことよりも、ゴールの高さを大切にしよう!」というスタンスなので、マウスピース矯正はまだ行なっていません。

    しかし、時代のニーズに応えられるよう、安易な矯正治療が氾濫して、先生も患者さんも泣いているという状況を防ぐためにも、そろそろ考え方を変えて行かなければならないかも?と思い始めていますsign02.gif

     

     

     

  • スタッフ歓迎会

    新年度が始まりました。

    4月6日の土曜日に、新しく加わってくれた歯科衛生士さん2人と、パートで来てくださっている方3人の歓迎会をさせていただきましたhappy01.gif

    石橋の禁煙のお店での歓迎会でしたが、とても楽しくて、私は感動することしきりでしたlovely.gif

    というのも、受付のNさんとHさんは、お二人とも、ご本人とお二人の息子さんが当院の患者さん!

    助手のTさんは、ご本人が患者さん!

    歯科衛生士グループでは、Sさんは本人と二人の息子さん、Oさんは本人、Hさんはお嬢さん、Yさんは本人が現在治療中!、Iさんは他院の患者さんだったけれど、当院の実習生!

    さらに、阪大矯正科で5年間勉強し、今年から当院を手伝ってくれることになった娘も当院で治療を受けましたし、旦那ちゃんも私も2回目の矯正治療を、イノウエ矯正歯科で受けました!

    新入衛生士さんのKさんはお子さんが患者さん、Hさんはちょっと出っ歯さんなので、当院の患者さんとなるのもそう遠くはないでしょう。

    イノウエ矯正歯科も来年の4月4日に、開業30周年を迎えます。

    この30年の間に、深い絆で結ばれ、大きな輪が広がってきたことに感動した歓迎会でしたheart04.gif

     

     

     

  • 3月3日海遊館ホールで

    もっと早くお伝えすればよかったのですが、、、

    次の3月3日の日曜日、海遊館ホールで講演させていただきます。

    タイトルは、

    今 知っておきたい歯並びとかみ合わせ

    〜子どもたちの輝く笑顔と、100歳を生き抜く健康のために〜

    大阪府歯科衛生士会の主催です。衛生士会の方々がタイトルを考えてくださいました。

    予防できる不正咬合があるということと子どもの矯正治療ってどんなもの?ということをお話させていただきます。

    子育て中のお母さん方!お時間がありましたら、ぜひお出かけください。

     

    府民公開講座2018

  • 銀行員の方が気付かせてくださったこと

    先日、銀行員の方をコンサルテーションのお部屋にお通しした時のことです。

    そこには午後の診断準備がされていて、パソコンの画面に頭部の正面と側面のレントゲン写真などが映されていました。

    それを見た銀行員の方が、「矯正治療って、頭のレントゲンも見るのですねぇ。。。」って驚かれた様子sign02.gif

    「そーなんだ。私達は毎日見ていて当たり前すぎるものも、一般の方には驚きなんだな。」って、気づきました。

    「矯正治療は、歯だけ診ているのではありません。顔の特徴、顎の形、大きさ、位置、上下のバランスすべてから、治療方針を決定していくんですよ。」

    とお話すると、

    「へぇーーー!』

    とまたまた驚きのご様子!

    最近、安易な矯正治療が流行っていると聞きます。

    「歯が並ぶスペースがないから、拡げましょう。受け口だから、この装置を入れてみましょう。」

    という歯だけを見て開始する安易な矯正治療はたいへん危険なのです。

    様々な要素を把握し検討したうえで拡大するのと、ただ、拡大することしか考えていないのでは、同じ拡大でも大きな違いがあります。

    安易に拡大することによって、状態を悪化させてしまうタイプもあるのですshock.gif

    受け口にもいろいろなタイプがあります。隣のお子さんが簡単な装置で受け口が治ったからといって、ご自分のお子さんも治るという単純なものではありません。

    子どもの矯正治療は、今後の成長発育や歯の萌出状況を、骨格や歯の特徴、問題点から予測し、それに対するベストの対応策を考えるというきちんとした診断と治療方針の決定が必要です。

    そして、その子が高校を卒業する頃に、どういう状況になっているか、難しくなった場合には、どう対応するのかまでを見通して治療を開始します。

    「小さい時に矯正治療をしたんですけど、、と言って、中学生、高校生になったお子さんを、お母さんが当院にお連れになることはしばしばですので、最小限のお子さんの負担で、最大の効果が得られるようにしてあげたいものですね。」とお話させていただきました。