投稿者: maple

  • お母さんの矯正治療

    昨日、T君のお母さんが初診相談におみえになりました。

    大人も矯正治療ができることを御存じなくて、お子さんがイノウエ矯正歯科で治療を始めるようになって、大人もできることを知ったので、相談に来ましたとのことでした。

    なんと、残念なことに、7月にお子さんの初診相談だったのですが、その1ヶ月前の6月に、矯正すれば抜歯することになる4番目の歯に、10万円もする白い歯を入れてもらったとのことでした。

    さらに、残念なことには、若い時に、「きれいになるから」と言われたので、お願いしたところ、前歯を4本削られて、人口のかぶせ物を入れられてしまった。とのことです。

    大人の矯正治療は、まだまだ、認識度が低いようですが、御自分の歯並びが気になるお母さんは、削って治してもらうのではなく、まずは、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)に御相談ください。

    ご自分の歯を削ることなく、自然のまま、正しい歯並びにすることができる矯正治療の良さを、もっとみなさんに知ってもらいたいと思いました。

  • うれしいアンケート結果

    今日は、ダンナちゃんのお誕生日wink.gif

    ちょっとおしゃれなメニューで、二人だけのミニパーティのつもりだったのですが、娘から、8時なら帰れると連絡が入ったので、それまで待つことにしました。

    ちょっとした隙間時間にメールチェックをしていたら、「井上講師の講演内容で特に興味深かった内容は何ですか?」というアンケートの結果が、日本歯科医師会の事務局から届いていました。

    開けてみると、

    ・「小さな負担で大きな効果を」予防的観点の歯科矯正をはじめて聞きました。

    ・正しい生活習慣の重要性

    ・早期に異常を見つけることの重要性

    などなど、中には、井上先生の熱意、なんという回答もあって、とてもうれしく思いました。

    以前のブログでも書いたように、10月11月は特に、2週間に一度の巡業で、お疲れモードだったのですが、疲れが吹き飛びました。

    今週末、兵庫県での講演を終えたら、お役目は卒業。

    あと1回、少しでも兵庫の子どもたちのお役にたてるよう、がんばりますhappy01.gif

  • 矯正治療で泣く人が増えませんように!

    最近、セカンドオピニオンを求められることがしばしばで、先日も、あまりにお気の毒な方がいらしたので、大学病院の外来の先生に御相談の電話をしたところ、大学病院にはもっともっとたいへんな患者さんが、山のように訪れるそうですweep.gif

    以前に比べて、矯正がさかんになっているは、うれしいのですが、矯正治療をした結果泣いている人がたくさんいるというのは、本当に悲しいことです。

    何か理由があって、どうしても治療に限界があった。というやむをえない場合もあるかもしれませんが、インターネットでは、いかにもすばらしい先生のように表現して、実は、全く実力が伴っていない先生。患者さんの言うことを聞いてくれない先生。という例が、いっぱいのようです。

    厚生労働省がようやく、HPの掲載に審査基準を設けたのを御存知ですか?

    医政発0928第1号(医療機関のHPのあり方)

    もし、該当する表現をみつけたら、連絡してくださいとあるので、連絡してくださいね。

    でも、基本はやっぱり、患者さんご自身で、だまされないようにしっかり判断すること。

    矯正が専門性が高いので、専門開業医から選んでいただくのが、安心だと思います。

    専門開業医だからすべてが安心というわけではなく、また、専門じゃないからすべて危ないということもないのですが、確率を考えると、やはり専門開業医の方が安心だと思います。

    人間みんな24時間しかないんだから、インプラントも一流で、歯周病も一流で、矯正も一流なんて、スーパーマンじゃないと無理だと思います。

    私は矯正の一流を目指すだけで、精一杯!

    「そういう井上も、偉そうなことをブログで書いて、だましてんのとちゃうの?」

    と思ってください。そして、調べてください。

    都会では、地元の評判というのは、難しいでしょうけど、どうすればいいかなぁ。。

    そういう場合には、やはり、日本矯正歯科学会の専門医が無難だと思います。

    約10万人の歯科医の中で、今、厳しい試験に合格しているのは、約300名だけです。

    その人たちもすべて安心か言えば、そうではないかもしれませんが、少なくとも、その300人は、あのたいへんな10症例の1回目の症例試験、5年毎の3症例の更新試験の準備のために、睡眠時間を削ってがんばった人ということに間違いないということは言えるでしょう。

    本当に、これ以上、矯正治療でかわいそうな方が増えないことを願ってやみませんheart04.gif

  • うれしい絵本のコメント

    先日知り合った先生から、ご自分の著書の紹介が、送られてきたので、じゃあ、私もと思って、絵本の検索をしてみたら、アマゾンで、下記のようなコメントを読みました。

    *********

    上の子供が3歳の時に、歯医者さんの待合室でこの本を読んだところ、「絶対虫歯になりたくない」「僕、きちんと歯を磨くね」と自分から言い出し、あまりの効果におどろいて自分でも購入しました。
    し ばらく読んでいなかったのですが、下の子供が最近、ちょっと虫歯の前兆のような、歯の色の変色が見られるようになってしまい、久しぶりに本棚から取り出 し、読んで聞かせました。読み終わったら一言、「僕、もう甘いもの食べない」と!!ものすごく食いしん坊で、甘いものも大好きな子なのですが、その子がこ んなことを言うなんて!と、本当にびっくりしました。もちろん、その後はいつも以上に念入りに歯を磨いております。本を読みきかせるだけでこんなに効果が あるんだから、小さいお子さんをお持ちの方には超お勧めです。
    どうして虫歯になるのか、とてもわかりやすくかかれているのと、虫歯の原因である 「虫歯菌が酸をつくりだす」ということを「むしばきん の さん のウンチ」と説明されているのが、子供にはとても響くようで、「口の中がウンチだら け~?!」と、とにかく歯を磨かないととんでもない状態に口の中がなってしまうというイメージが。子供でも容易に出来るみたいです。
    歯磨きを嫌がったりして、どうしても歯磨きがおざなりになってしまうときがありませんか?そういうときに定期的に読ませたい本です。本当におすすめ。

    *****************

    ”うれしい”の一言につきます。

    残念ながら、シリーズの一つとして作られていたので、11刷まで増刷されたのですが、もう絶版になるそうです。

    子どもって、私たちが思っているより賢い!偉い!って、いつも思っています。

    私の絵本で、子どもたちが自分から、自分の歯を守ろうという気持ちになってもらえるとすれば、こんなにうれしいことはないですhappy01.gif

     

     

  • 沖縄での講演

    この前の連休は、沖縄で講演でした。

    日本歯科医師会の生涯研修の講師として、子どもたちの不正咬合の予防について、あちこちで講演しているのですが、沖縄は、最も遠いところでした。

    カジュアルな恰好の人たちに混じって、一人、スーツをまとい、パソコンを持ち、東京便と同じ姿で飛行機に乗って、いつもと同じく、1泊2日の超短時間旅行をしてきましたdash.gif

    沖縄は暖かく、人柄も温かく、沖縄県歯科医師会の先生方には、お世話になりました。

    とてもハードな沖縄講演でしたが、私のお話が、沖縄県の子どもたちの顎、口腔の健全な発育に、少しでもお役にたてたとすれば、うれしいですhappy01.gif

  • 患者年齢層調査

    新聞社からのアンケート依頼が届きました。

    忙しいのに、、、、しょーがないか。。と思いつつ、答えていましたら、

    10代以下、20代、30代代以上の来院患者数という項目がありました。

    調べてもらったら、圧倒的に10代以下が多く、その次が、30代以上でした。

    もちろん、以下と以上で区切れば、10年分しかない20代が少ないのも当然なのですが、

    先日のブログでも書いたような地域密着型の診療室であることが裏付けられたような気がしました。

    10代以下は、地域の学校へ通っている方が多いので、その口コミで来院してくださいます。

    30代以上はその子どもたちの御両親と、そのお知り合いなのです。

    インターネットで調べて来院される若いお嬢さん方は少なく、うちの20代の患者さんは、ほとんどが20代後半の方で、あちこち相談に行った後の方や、再治療を希望される方です。

    前から、”こんな感じ”とは思っていましたが、今回、人数を具体的に調べてもらったら、その通りの結果が出たので納得できました。

    地域の方々に、感謝heart04.gif

     

  • CBCTがやってきました!

    先週末、とうとうイノウエ矯正歯科にも、CBCT(コンビームCT)がやってきましたhappy01.gif

    3次元でX線写真を撮影できるので、

    歯が違う方向に生えそうになっているとか、

    余分な歯があるとか、

    顎関節の様子をしっかり診たいとか、

    そんなとき、今までは、CBCTを持っておられる先生のところまで、

    わざわざ患者さんに行っていただいていたのですが、

    これからは、遠くまで行っていただかなくてもよくなりました。

    ちょっと(かなり!)高かったけど、がんばりました!

    今までよりも、より正確に、体の内部が見ることができて、

    より良い判断ができるようになったと感じていますhappy01.gif

     

     

     

  • スペシャリスト

    イノウエ矯正歯科には、学生の衛生士さんが実習に来られています。

    学生さんからの質問にこんなのがありました。

    どうなったら、装置をはずすのですか?

    お答え

    1:上下の1歯対2歯の関係が確立できている。

    上の歯の谷に下のの歯の山が、きっちり咬みこむように並んでいるのが、正しい歯並びです。

    2:コンタクトポイントのずれがない。

    歯のラインが、ずっと揃っているのが、正しい歯並びです。

    3:辺縁隆線が揃っている。

    隣の歯との段差がないことが必要です。

    4:歯と歯の間にスペースがない。

    5:上下の歯の間に隙間がない。

    しっかり咬みこんでいることが要求されます。

    舌の癖が残っていると、この条件をクリアするのが難しくなります。

    5:歯根が平行になっている。

    歯と歯の間の骨の量が均一であることが、歯周病の抵抗性を保つために重要です。

    こういうチェック項目は、アメリカの専門医の試験のチェック項目には、わかりやすく記載されています。

    その条件が満たされていない箇所ごとに1点ずつ減点されていくのです。

    日本矯正歯科学会の専門医試験も同様のチェックがあります。

    私たち、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)は、毎日、神経をすり減らして、この項目をすべて達成できるよう、がんばっています。

    30年以上、矯正ばかりやっていても、100点満点がどれだけ難しいかsign03.gif

    でも、100点に近ければ近いほど、その後の安定が良いことは、30年の経験から、しみじみ感じるようになりました。

    正直言って、イノウエ矯正歯科でも、あまり良い成績で終われなかった方は、やはり、その後の安定も悪いのですweep.gif

    それほど、”矯正治療は、専門性が高い”ということを知っていただきたいと思います。

    昨日の朝日新聞に、天皇陛下の心臓手術を執刀された天野先生のことが取り上げられていました。

    ”腕一本で最高の治療挑む”

    私たちも、スペシャリストとして、不正咬合の成り立ちを把握し、原因を見抜いて、治療方針を立て、腕一本(本当は二本?笑)で、100点満点の咬合の確立を目指します。

    矯正治療は奥が深く、まだまだ勉強は続きます。

    ”スペシャリストとして、最高の医療が提供できるようにがんばり続ける。”

    分野は違うけど、同じスペシャリストとして、私も頑張っていきたいと思いましたhappy01.gif

     

     

     

     

     

     

     

  • 地域に根ざした歯科医

    先週、山口で講演をしてきた際に、

    島根県で開業されている先輩に久しぶりにお目にかかりました。

    学生のころ、実習指導していただいていたW先生です。

    W先生は、地元で開業されて、30年を超えるそうですが、

    「地域の誰よりも地域の方々のことを知っているかもしれない。

    これほど、長く、それも結構親しく、地域の方とおつきあいできる職業は、

    少ないのではないか。歯科医という仕事を誇りに思う。」

    と言っておられました。

    そう言われてみると、私のところでも、一人の患者さんを、

    小学生のころから、大人になるまで、診させて頂き、

    その方が、ご自分の子どもさんを連れてきてくださるようになりました。

    御兄弟や親戚の方や、お友達の紹介、そのまた紹介のような患者さんも多いので、

    待合室で、”あれまぁ!お久しぶり!”とか、

    ”あれぇ?あなたもここに通ってたの?”なんていう会話がしょっちゅうhappy01.gif

    HPでみつけてくださって、遠いところから通ってくださっている方も多いのですが、

    やはり、地元池田の方が、いっぱい!

    地域に根ざすって、こういうことを言うんだなぁ。。

    素晴らしいことだなぁ。。ってあらためて思いました。

    長年続けてきたからこそ、得られるものを大切にして、

    次の世代に、宝物として、引き継いでいきたいなと思いました。

    W先生、地域との繋がりの大切さを、あらためて思い出させてくださって、

    ありがとうございましたheart04.gif

     

  • SLやまぐち号と新幹線さくら

    土曜日、日曜日と山口に行って来ました。

    先日もお話したように、日本歯科医師会の生涯研修の講師として、

    子どもたちの不正咬合の予防について、お話してきましたnotes.gif

    山口県歯科医師会の先生方には、お世話になりました。

    ありがとうございましたheart04.gif

    正直のところ、山口って飛行機でいけないし、中途半端に遠いな。。

    って、ちょっとブルーだったんですけど、

    いっぱいいいいことがありました。

    なかでも、超スペシャルだったのがsign03.gif

    なんとSLに乗りましたsign03.gif

    観光としてではなくて、普通列車として、走ってたんですsign03.gif

    湯田温泉という駅から、新山口駅まで、本当に!

    シュッシュッポッポッって!

    幼い頃におじいちゃんのところへいくときに乗った汽車とおんなじでした。

    学会事務局が手配してくれた切符だったので、

    自分が乗る列車がSLとは、列車が入ってくるまで知らなかったので、

    サプライズ!あわてて、携帯で撮りましたdash.gif

    その後は、新山口駅から新幹線さくらbullettrain.gif

    2時間ほどで、のどからな田園風景から、ビルの立ち並ぶ大阪へ。

    時間軸と空間軸の大きな変化に、

    あらためて感動を覚えた1日でした。

    私のお話が、山口の子どもたちのお役に、

    少しでもたてるとすれば幸いですhappy01.gif