矯正治療は100歳人生を支える大切な医療
最近、100歳人生という言葉をよく耳にするようになりました。
私の母は89歳になりますので、人間の老を身近で感じる一方で、先日来よりご紹介している乳幼児の発育について猛勉強しては、新たな発見に胸を踊らせている毎日ですので、人生をいかにうまくスタートさせるか、終わらせるかということを考える機会が増えました。
そんな中で、矯正治療ってすごいな!と改めて感じる今日この頃です。
虫歯や歯周病の予防が進んできた今日、正しくきれいに並んだ歯で、全身の健康を守るきちんとした食生活を送り続け、心の健康を守る笑顔に満ちた楽しい毎日を送り続けることを可能とする医療だからです。
ぱっと見だけを治す矯正治療は、本物の矯正治療とは言えません。
来院の動機はそうかもしれませんが、治療をする際には、ぱっと見だけでなく、100歳人生を支え続けられる正しい咬合を確立することを目指さなければいけないと思っています。
イノウエ矯正歯科には、幸いにも、私と同じ考え方を持つ患者さんや一般歯科さんからのご紹介の方や、この古くて地味な手作りHPを良しとして来院される方がほとんどなので、毎日同じ目標に向かって、がんばることができています。
でも時折、迷い猫のように、「見えない装置で」「歯を抜かないで」ということが第一選択の方がおみえになることがあります。
「装置が見えないことよりも、ゴールの高さの方が大切だと思いませんか?」とお話してもご理解いただけないのです。
矯正歯科医会のなんでも相談の相談件数が、鰻上りに増えているそうです。
本物の矯正治療は、美容院でヘアスタイルを変えたり、美容整形でまぶたを二重にしたりすることと同じではなく、健康の源である食を生涯に亘って支えるための大切な医療と捉えていただき、がんばっていただくことを心からお勧めします。
そうすれば、がんばったご褒美として、あふれんばかりの笑顔が必ずついてきますから 😀