矯正治療の目指すもの
イノウエ矯正歯科には、衛生士学校の学生さんが実習生として勉強に来ています。彼女たちのレポートを読んでいて、改めて感じたことをお話しします。
矯正治療を始めようとする患者さんのほとんどは、「見た目を良くしたい」と希望されて開始されるのだと思います。きっとそれは、間違いないと思います。
動機は、それでいいのだと思います。
でも、「その希望を満足するためだけが矯正治療ではないと思ってほしい!思わなければならない!」ということをお伝えせねば!と、改めて感じました。
見た目を良くするだけでなく、矯正治療の最大の任務は、治療後の正しい歯並び・かみ合わせが、”患者さんが60歳になっても80歳になっても、楽しく美味しくしっかりと食事ができて、その方の健康寿命に貢献すること”が、最大の任務だと私は考えています
健康を支えられる正しい歯並びかみ合わせは、おのずと美しいものです
しかし、見た目だけきれいに並んでいる歯並び、見た目ファーストでは、その後の健康に寄与できない場合があるのです
前歯が一見きれいに並んでいるだけで、しっかり噛みあっていない。あるいは、すぐに後戻りしてしまう。という歯並びは、本物の矯正治療とは言えません。
本物の成功を得るには、矯正歯科医の豊富な知識と経験から得られる判断力と技術、それから患者さんご自身の前向きな姿勢が必要なのです。
安易な矯正治療が広まっているようです
患者さんご自身も、今一度、自分の目指す矯正治療のゴールを再確認して、矯正治療を開始していただきたいと思います