外科医の技量とは
木曜日, 4月 2nd, 2015知り合いの外科医から、4月1日の産経新聞の切り抜きをいただきました。
外科医の技量とは、というタイトルで、3人の先生方が、先日来より問題になっている群馬大学病院の手術について、意見を述べておられました。
その記事の中に、私たちが、専門医制度の立ち上げからずっと叫び続けてきたのと同じメッセージを多くみつけることができました。
*医師免許さえあれば、だれが手術をしてもいいことになっている。
*2004年に技術認定制度をつくった。それまでの認定制度は、学会への参加回数や論文数などで決められていて、技術レベルがわからなかったからだ。
*手術はチームの作業だ。
歯科矯正の領域でも、現在、同じような問題が増えています。
*歯科医師免許さえあれば、だれが矯正治療をしてもいいことになっている。
*日本矯正歯科学会の専門医制度には厳しい技術試験が設けられているが、他の矯正学会も似たような制度を設けているために、厚生労働省の認める制度ととして公開できず、一般の方にわかりにくい状況である。
*矯正治療はチーム医療だ。(矯正専門開業医でないと、予防や筋機能療法など、矯正治療に必要な技量と知識を備えた歯科衛生士を養成するのが難しい。)
それから、こんな表現もありました。
技術レベルが高くても、ろくに話もしない医師はよくない。医療は技術以外も含めたトータルなサービスである。
忙しさのあまりに、すべての患者さんの声にゆっくり耳を傾けることが難しい状況ではありますが、スタッフといっしょにがんばっていきたいと改めて思いました。でも、やっぱり限界がありますので、質問カードを大いに利用していただけたらと思います