最近、セカンドオピニオンを求められることがしばしばで、先日も、あまりにお気の毒な方がいらしたので、大学病院の外来の先生に御相談の電話をしたところ、大学病院にはもっともっとたいへんな患者さんが、山のように訪れるそうです
以前に比べて、矯正がさかんになっているは、うれしいのですが、矯正治療をした結果泣いている人がたくさんいるというのは、本当に悲しいことです。
何か理由があって、どうしても治療に限界があった。というやむをえない場合もあるかもしれませんが、インターネットでは、いかにもすばらしい先生のように表現して、実は、全く実力が伴っていない先生。患者さんの言うことを聞いてくれない先生。という例が、いっぱいのようです。
厚生労働省がようやく、HPの掲載に審査基準を設けたのを御存知ですか?
医政発0928第1号(医療機関のHPのあり方)
もし、該当する表現をみつけたら、連絡してくださいとあるので、連絡してくださいね。
でも、基本はやっぱり、患者さんご自身で、だまされないようにしっかり判断すること。
矯正が専門性が高いので、専門開業医から選んでいただくのが、安心だと思います。
専門開業医だからすべてが安心というわけではなく、また、専門じゃないからすべて危ないということもないのですが、確率を考えると、やはり専門開業医の方が安心だと思います。
人間みんな24時間しかないんだから、インプラントも一流で、歯周病も一流で、矯正も一流なんて、スーパーマンじゃないと無理だと思います。
私は矯正の一流を目指すだけで、精一杯!
「そういう井上も、偉そうなことをブログで書いて、だましてんのとちゃうの?」
と思ってください。そして、調べてください。
都会では、地元の評判というのは、難しいでしょうけど、どうすればいいかなぁ。。
そういう場合には、やはり、日本矯正歯科学会の専門医が無難だと思います。
約10万人の歯科医の中で、今、厳しい試験に合格しているのは、約300名だけです。
その人たちもすべて安心か言えば、そうではないかもしれませんが、少なくとも、その300人は、あのたいへんな10症例の1回目の症例試験、5年毎の3症例の更新試験の準備のために、睡眠時間を削ってがんばった人ということに間違いないということは言えるでしょう。
本当に、これ以上、矯正治療でかわいそうな方が増えないことを願ってやみません