Archive for 11月, 2010
広い視野で客観的に情報を取り入れよう
月曜日, 11月 22nd, 2010昨日、テニス日和の日曜日、テニスはせずに
1日じゅう真っ暗な講演会場で、勉強してきました
阪大同窓会主催の補綴(歯のかぶせ物)のお二人の専門医の咬合の講演会でした。
「矯正馬鹿になってはいけない。補綴の先生方はどういうお考えなのだろう。」と、
補綴の先生のお話が伺える良い機会だと思い、出席してきました。
以前、補綴の世界では、りっぱな咬合器や顎運動計測機器がもてはやされていましたが、
現在は、それは間違っていることに気付かれて、口腔内をしっかり診ることの重要性を
説いておられました。
このことに関しては同意見だったので、安心しました。
矯正の分野でも、いまだに、昔の方法に固執しておられる先生方がおられ、
それはそれは熱心にまじめに取り組んでおられるのですが、
その危険性に早く気付いていただけるといいな。と思っています
そして、改めて残念に思ったことは、
補綴の有名な先生も、矯正治療の目的は、審美的改善がメインと考えておられたことです。
私は、矯正治療は歯と顎の健康のため、審美的改善はご褒美としてついてくるもの、
と考えています。
それから、一人の先生の考えを補綴代表、矯正代表として、聞いてはいけないということです。
同じ補綴でも、顎関節症と咬合に関して違ったお話をされる先生もおられます。
矯正の分野においても同じことが言えるのでしょう。
若い先生方には、広い視野で、客観的に理論的に勉強を積み重ねて欲しいと思います。
「科学的思考とは、鵜呑みにしないこと」
カールセーガンの奥様でもあった女性科学者のアンドルーヤン先生がおっしゃっていた言葉です。
勉強になったこともいっぱいあったので、今日からの診療に生かしていきたいと思います
せっかくテニスをお休みして、勉強してきたんだから
矯正治療と反抗期
水曜日, 11月 17th, 2010お母さんと息子さんお二人がイノウエ矯正歯科に通院してくださっているYさん。
昨日はお母さんの診療だったのですが、
質問用紙と息子さんのファイルがいっしょに出されていたので、???と思ったら、
中1の息子さんが、反抗期で、寝ているときにつける装置を使わなくなったとの事。
私は、「そうでしょう、そうでしょう。それが当たり前です。
お母さんは心配しないでいいですよ。私から話します。
どうしても無理なら、お休みしてもいいんです。」
お母さんは、「先生が、治療と年齢の関係を言っておられたのが、よくわかりました。」
って、言ってくださいました。
そうなんです。この時期、みんな言うことを聞かなくなるのが当たり前なんです。
だから、複雑なマルチブラケットという装置は避ける。
それまでに、一期治療で治しておくか、この時期には最低限の治療だけを行って、
高校生になってから、本人が納得したうえで、複雑な装置を開始する。
それが、30年間、何千人という患者さんを診察させていただいた私の結果です。
ドクターにとって、手間暇がかかるのですが、子どもたちにとっては、ベストだと思っています。
中学生ぐらいがゴールデンエイジと名づけておられるアメリカの著明な先生もおられるのですが、
その方は、大学の偉い先生で、実際の子どもたちの姿に触れる機会が少ないのだと思うのです。
頭で考えればそうなのですが、毎日の子どもたちを見ていると違うんです。
この反抗期に、複雑な装置をつけて、親も子も辛い気持ちになって、
中途半端で矯正治療を断念している親子が、結構おられるんじゃないかな?
って、心配しています。
矯正治療が、子どもたちの苦痛だけに終わらないように。。。。
健康な歯と素敵な笑顔で毎日を送れるようになるように。。。。
何よりも、子どもたちが自分の歯に愛着を持つようになって、
自分から一生、歯を大切にしようと思う気持ちを育てることが、
私の仕事だと思っています。
今日はパパの誕生日
月曜日, 11月 15th, 2010こどもたちにも”なぜ”を
火曜日, 11月 9th, 2010昨日、北豊島小学校の子どもたち全員に、むし歯予防のお話をしたことを
ブログでもお伝えしましたが、
その後、養護の先生からうれしいメールをいただきました
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昼休みに、たくさんの児童が染め出しに来て、
今日はいい歯の日
月曜日, 11月 8th, 2010学校歯科医をしている北豊島小学校の朝礼で、
むし歯予防のお話をしてきました
1年生から6年生までの500人ぐらいが、
体育館できいてくれたのですが、
もっとざわざわするかな?と思ったら、
結構、静かに、一生懸命聴いてくれました
カリオロジーをわかりやすく伝えたくて、
私が2000年に出版した「どうしてむしばになるの?」は、
今年で10刷になりましたが、
それを中心に、予防の大切さをお話ししました。
自慢じゃないけど、子どもたちに伝わった実感が得られて、
うれしかったです。
子どもたちが自分から自分の歯を大切にしようとする気持ちを
育むことが、私たちの役目だと思っています。
がんばってね!北豊島小学校の子どもたち