できれば、専門医を受診して
朝のNHKニュースの中で、認知症のことが取り上げられていました。
”認知症”と近くのお医者さんで診断されたものの、治療法はないと言われたため、
息子さんが専門医を探し、受診させたところ、
認知症の原因がわかり、手術を受けることによって、元通りになったというお話でした。
前回のメールでもお伝えしましたが、イノウエ矯正歯科でも、
近くの歯医者さんでは、”様子を見るように”と言われていた患者さんで、
本当は、もう少し早く治療を開始できればよかった。
と思われる症例にぶつかることがあります。
顎関節に音がするけれども、”様子をみるよう”言われていた小学校5年生の女の子は、
お母さんが、たまたま私の講演を聞いてくださって、ご来院になりました。
すぐにスプリント療法を開始することにしました。
大人の関節雑音は放置しても良いけれど、
子どもの雑音には注意が必要と考えています。
逆に、私が、矯正用のレントゲンなどで、異常像をみつけたときは、
「おそらく、様子をみて大丈夫だと思うけど、私は専門ではないので、
私が大丈夫と言っても本当に大丈夫かどうか疑わしいので、
口腔外科の先生に大丈夫と言ってもらってきてください。
それからなら、本当に安心して様子がみれるから。」
と言って、口腔外科に紹介しています。
”様子をみる”ということは、治療を開始するのと同じくらい、
慎重でありたいものです。
専門医の診断を仰ぐことをおすすめします。