私の考える本物の矯正治療(子ども編)
月曜日, 7月 5th, 2010先日おみえになった新患の方は、千葉県のK市から引っ越してきた方でした
5年生のおねえちゃんと3年生の弟くんの矯正治療の継続を希望して来院されました。
お母さまが取り出したケースの中からは、型にはまったような、拡大床(顎を拡げる装置)が、上下二人分で、全部で4個。。。。。
お二人の症例は、全く異なるのに、全くおんなじ装置???
唖然としてその診療所を選択された理由をお母さんに伺ってみると、なんと、「口コミで、評判が良かったから。。。。周りのお友達はみんな通院してました。。。。」
またもや唖然!!!
この装置で、何をどこまで、どう治療するつもりだったのか。。。
きっと、その先生は、その方法しか御存知なくて、その方法が正しいと思っていて、、、、
でも、子どもの矯正治療って、そんなものじゃない。と私は思っています。
問題点を把握して、不正の原因を検討し、それぞれの症状に応じた装置を選択して、悪習癖が原因ならば、それに対応して。。。
「ゴールは、もうこれで大人になっても大丈夫というところだ」と私は考えているので、イノウエ矯正歯科では高校3年生。
どこかのHPで12歳っていうのを見たことがありますが、12歳なんて、これからまだまだ変化する時期、そこをゴールにすると、その後、問題が生じて、矯正治療をしたのに。。。という結果になる可能性が高いのです。
残念ながら、これらは、私がそう考えているだけであって、「これが本物の矯正治療で、本物でないと罰則があります。」といった、はっきりしたガイドラインがないのが、矯正治療の世界の難しいところ。
だから、スタート前に、患者さんご自身で、よーーく勉強して、よーーく考えることが必要です。
矯正治療をスタートする際には、その全体像をしっかり理解して、開始されることをお勧めします。
お母さまは、私のこんな話に、とても納得してくださいました