歯周病患者さんの矯正治療
歯周病患者さんの矯正治療のことを今日も書いてみようと思います。
私も若かった頃は、歯槽骨がかなり喪失している歯を動かすなんて、
こわくてできないと思っていました。
でも、3分の1ぐらいが残っていれば、可能であることが多いのです。
3分の1ぐらいだと、歯もぐらぐらし、歯並びも崩れ、
抜歯するしかないと言われそうなのですが、
きちんと歯石の除去をし、歯茎の健康を取り戻した後、
矯正装置をつけて、ゆっくり移動すれば、可能なのです。
一般歯科の先生方も、歯周病患者さんの矯正治療の可能性について、
あまり御存じないことも多いので、
かかりつけの先生からのアドバイスはないかもしれませんが、
一度、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)の扉をたたいてみてください。
矯正治療が成功すれば、歯の健康だけでなく、
若々しい笑顔も取り戻せます