Archive for 12月, 2009
歯の悩み(舌・唇の機能の問題)
月曜日, 12月 28th, 2009 お母様方の歯の悩みのことを書いた翌日、今度は、インタビュー関係でご一緒した方が、セカンドオピニオンを求めて、ご来院になりました
一度矯正治療したけれども、前歯のガタガタが戻ってきてしまって、もう一度装置をつけて始めたけれど、治療後また戻るだろうから、4本連結のラミネートベニアというもので、下の前歯を固定すると言われたとのことです
大学病院にも行って相談してみたけれども、あまり芳しいお答えはなかったとのことでした。
でも、私には、そうなった原因がすぐにわかりました
その方は、嚥下(飲み込み)の際に、下唇を強く吸い込まないと飲み込めないのです。
そのために、嚥下の度に、下の前歯が下唇に押されて、内側に倒れこんでしまうのです。
私も開業した頃は、そのことに気付いていなくて、同じような経験をしました
でも、今は、そういった舌や唇の悪い機能が、歯並びを悪くする。だから、歯並びを矯正装置で治すだけでなく、その悪い機能も治さないと本当に正しい歯並びは手に入れられないということを確信し、その重要性を今、もっと広めようと活動し始めたところなのです
私の活動の必要性を再確認させてくださいました
ありがとうございました
歯の悩み
火曜日, 12月 22nd, 2009 ときどき、患者さんのお母様から相談を受けることがあります
「先生は、矯正治療だけなんですよねぇ。。。」
「何か?」
「ずっと悩んでいるんですけど、矯正でなくても、一度診て頂くことはできますか?」
とお話されるのです。
歯医者さんがこわくて、抜いた後を10年間も放置してきた方、ずっと、どうしていいかわからなくて、体調が悪くなるとあちこち痛くなるのを我慢し続けてきた方とか。。。
「実は、私も治療した歯がいっぱいなんです。怪しげな部分もあるんです!」
ってお話すると、みんな驚かれて、そして安心されます。
私も幼い頃はとてもカリエスリスクが高くて、虫歯がいっぱいでした。
私が歯医者になってなかったら、今頃、悩み多いお母さん方と同じだったかもしれない。。。
私は治療はしてあげられないけど、悩み相談にはのってあげられるから、もし、歯に悩みがあれば、気軽に相談してくださいね
大人の矯正治療
月曜日, 12月 21st, 2009 土曜日のもう一人の初診患者さまは、30代の女性の方
いつも御紹介くださる一般歯科の女医さんからの紹介でした。
奥歯が傾いていて、虫歯が治療できないというのです。
お口の中を拝見すると、ゆがんだ歯にかぶせ物や詰め物がいっぱい
治療がさぞたいへんだったろうなぁ。。って感じです。
きっと前の一般歯科の先生は、矯正治療は全く頭になくて、ゆがんだ歯でもしかたがないから、とがんばって治療されていたのでしょう
ゆがんた歯のまま治療すると、どうしても限界があります。
若い間はなんとかなるかもしれませんが、40代50代になると、歯周組織も弱ってくるので、問題が次第に大きくなってきます
少々治療した歯が多くても大丈夫です。悪い歯を抜歯して、きれいにすることもあります。
きれいな歯並びにしてから、かぶせ物や詰め物をやりかえていただくと、その後は本当に安心して、華麗なる老後を迎えていただけます
年をとると、若い頃には気付かなかった”食事を楽しむことの有難さ”を、より一層感じるようになります。
大人の方も、あきらめないで、是非、御相談ください
口唇口蓋裂の患者さま
日曜日, 12月 20th, 2009 昨日の初診相談には、口唇口蓋裂の7歳の患者さまが来てくださいました
イノウエ矯正歯科には、阪大の口腔外科や顎口腔機能治療部からの紹介患者さまがほとんどなのですが、ときどき、遠いところから来てくださいます。
これからの治療の流れを御説明させていただいたところ、安心してくださったようです
私が大学の医局10年めの頃は、担当患者さんのほとんどが、口唇口蓋裂の患者さんでした。
開業してからは、人数はぐんと減りましたが、ずっと小さい頃から、大きくなるまで、診てさしあげることができるので、ホント、ナガーーイお友達です
途中、スピーチの問題や、骨移植の手術など、大学の先生と連携をとりながら進めていきます。
口唇口蓋裂の患者さんとその御両親が、安心して治療をうけていただけるようなシステムやその情報が、もっともっと拡がるといいなぁと思いました
ムーシールド
土曜日, 12月 19th, 2009 昨日の初診患者さんは、受け口(反対咬合)の年長さんの女の子
近くの歯医者さんで矯正治療を始めようとしていたが、難しい症例なので、大学病院へ行くように言われたとのこと。
でも、あまり遠くまでは行きたくないということで、お友達の紹介でイノウエ矯正歯科に来て下さいました。
同じような難しい反対咬合の患者さんを、小さい頃から高校生になるまでどのように治療していったかをご説明して、治療内容を御理解いただきました。
相談の最後に、「ムーシールドってどんな装置なのですか?」という質問をいただきましたので、ここで、ご説明した内容を御紹介しますね。
ムーシールドは、小児歯科の先生が、乳歯の反対咬合の治療のために開発された装置です。
とてもよく考案された良い装置だと思います。
ただ、乳歯の反対咬合は、装置を入れなくても自然治癒する症例から、逆に、かなり大掛かりな装置でも治すのが難しい症例まで、さまざまなのですが、それをムーシールドですべて対応しようとすると無理があります。
その判断を間違わなければ良いのですが、危険なのは、ムーシールドでの治療を長引かせすぎて、治療のタイミングを逸してしまうことです。
上顎の骨に対する装置の効果は、小さい頃の方が良いことが報告されています。
劣成長のである上顎の骨そのものアプローチして、小さい間に、上顎の骨の成長を促すことが、肝心なのです。
ムーシールドはお子さんの負担が比較的少ない点は良いのですが、上顎の劣成長に積極的に対応できる装置ではないので、そういう対応が必要な症例には適応できないのです。
というお話をさせていただきました。御参考までに。
門真市からの患者さま
金曜日, 12月 18th, 2009 先日の初診の患者さまは、20代のOLの方。門真市から来てくださっていました
当院にいらしたきっかけは?という問診表の欄には、”評判で”というお答えが
門真まで????令
”診療所の前の176号線の高架下に住んでいる鳩が飛んで行ったのね!”って思わず顔を見合わせて、にっこり
開業して20年になるイノウエ矯正歯科の新患さんは、今やほとんどが、卒業した患者さんのお友達、御兄弟、御親戚です
「アルバイト先の店長から聞いてきました。」なんて聞くと、”かわいらしかった彼も、店長さんでがんばってるんだなぁ。。”って、昔を思い出して、にっこりしています
門真まで知らせてくれた鳩さんは、誰だったのかな令
ありがとね 元気でね
第5回青空塾
水曜日, 12月 9th, 2009 11月末から12月始め、2泊3日の第5回の青空塾を無事終えることができました
私たち青空SIXがボランティアで、国内外を問わず若い矯正歯科の先生の成長を願って開いているものです。
http://www.aozora-nakanuki.com/
今年も、台湾、タイ、イタリアの先生方を含む40人が、大阪に集まりました。
国際矯正歯科学会のアジア地域代表のソムチャイ先生をお招きして、特別講演もお願いしました。
5回目ともなると、毎年出てきてくれる若い先生や、海外から来てくれる若い先生は、もう、自分の息子や娘のようにかわいくて、彼らの成長がうれしくて。。。
私はもうすっかりお母さん気分です。
こうして、私が青空SIXの先輩から学ばせていただき、さらに私の経験が若い先生方に受け継がれていく。。。
青空塾って、いつもものすごくエネルギーを消耗するけれど、充実感がいっぱいなんです。
来年の第6回は台湾で開催予定です。今から楽しみです