本物の矯正治療
本物の矯正治療なんてタイトルをつけると、偽物の矯正治療があるの?ってしかられそうだけど。。。。殮
医療をお料理に例えるなんて、ヒンシュクをかいそうですが。。。殮
たとえば、イタリアンレストランのシェフは、このお料理では、オリーブオイルを使うのが常識だ。普通のオイルなんてありえない。と思っていても、ファミリーレストランの調理人さんは、普通のオイルでも平気かもしれない
別に、オリーブオイルを使わないといけないという規則も法律もないけれど、本物のイタリアンの常識というのがあると思う。
矯正治療も、こうしないと矯正治療とは言えない、法律が許さないというのはないかもしれないけれど、矯正歯科にも、専門医の常識というものがあり、そうでない矯正治療も行われている。
先日も、49歳のFさんが近くの歯科で矯正治療を始めたが、思わしくないので、と当院に転医を希望された。
私は、検査をして、分析をして、診断をして、ひとつひとつ、”こういう状況だから、こういう治療方針を選択するのがいいと考えます。”とご説明すると、前の歯科ではそんなの見たことがない。と言われて驚いた
私たち日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)にしてみれば常識であることが、そうでない先生のところでは、常識ではないのだ。
矯正治療は自費なので、ついつい美容整形といっしょにされてしまうが、食を支える歯全体をコントロールする矯正治療は、動物である人間の一生にとって、とても重要なことだと思う
是非、矯正治療の常識を大切に守っている本物の矯正治療と、そうでない矯正治療が、世の中に混在していることを知っていただきたいと思う