名医はどこに?
昨日、親戚の葬儀で会ったおばが本当にうれしそうに、
”今度、足の手術をしてもらうことにしてん。名医2000人という本に載ってる先生やねん。よかったわぁ。。”
私は主人と二人で顔を見合わせて、”。。。。。。。”
こんなにうれしそうに話すおばに何も言えない。
でも、ここで私たちの心配をお話しておきたい。
名医は誰が選んだの?
人が人をそう簡単に審査できるものではない。
私が日本矯正学会の認定委員を5年間務めていたとき、つくづく感じた。
患者さんが選んだの?
確かに、患者さんの口コミは大切だけど、患者さんは素人だから、表面的な応対とか、雰囲気とか、そういうものに大きく左右されるかもしれない。
患者接遇のコンサルタント会社がついているところは、評価が高くなるだろう。
それが本当に名医?
一番こわいのは、後ろで、広告のお金が動いている場合もあるということだ。
ある医療ジャーナリストは、それが常識という。
実際のところ、私が歯科の分野で尊敬する開業医、私ならこの先生に、と思う先生は、そういう本には載っていない。
どうかおばの選んだ先生が本当の名医であることを願うばかりだ。
そして、そのような本に患者さんが翻弄されることのない社会になってほしいと思う。