抜歯して治療してよかったのでしょうか?
昨日、アメリカで娘さんの矯正治療を済ませた後のフォローをしてほしいというお電話がありました。
その時に、お母さんからこんな質問を受けました。
「アメリカだったので、なんのためらいもなく、抜歯して治療を受けたのですが、抜歯してもよかったのでしょうか?井上先生は歯を抜いて治療を受けたとHPで読みましたが、今も大丈夫ですか?」
私はお答えしました。
「抜歯してきちんとした治療を受けることができれば、何の問題もありません。もちろん、抜かない治療を第一に考えますし、強く非抜歯をご希望される場合はできるだけご希望に添うようにしますが、むしろ抜歯した方が良い治療成績が得られると判断した時は、抜歯をお勧めしています。自分の娘も抜歯して治療しました。」
ネット上では、抜歯がよくない。という情報もあったりしますが、11歳で抜歯して治療を受けた私は、その後約40年、15歳で治療した娘は、その後約6年、笑顔自慢(というか、笑ってブチャイクさをごまかしてる?)の母娘は、かたーーいフランスパンを喜んでかじってます。
でも、実際に、他の医院で歯を抜いて治療を受けた人が、上の前歯の角度のコントロールが不十分だったり、奥歯と前歯しか当たらないようなかみ合わせだったりして、顎が痛くなって来院され、再治療をさせていただいたこともあります。
大切なのは、抜く抜かない。ではなくて、ドクターの診断力と技術力なのです。