厳しい目を持ったアメリカからの転医患者さん(その2)
水曜日, 4月 16th, 2008うっかり1日お休みしてしまいました。今日はアメリカからの患者さんのお話その2.Hちゃんは、装置が全部ついた状態で転医してこられました。ブラケットという歯に付ける小さな装置がはずれてしまうと同じブラケットがなく、当院のをつけて、ちょっとちぐはぐになりながらも、仕上げをがんばっていました。Hちゃんもそろそろはずしたい気分だし、状態もよくなってきたので、じゃ、次はずそうね。というお話をしたところ、子供は大喜びなのですが、お母さんがすっとんできて、下の前歯がそろってないのに!っとお怒りの言葉。よく診ると、0.5mmぐらいずれているところがありました。ブラケットが同じならば起こらないようなずれが生じていたのです。そうするとお母さんは”子供には、もっとがんばるように私が言い聞かせます。先生は先生の仕事を完璧にしてください。”とおっしゃって、さらに治療を続けることになりました。今度外すときはちゃんとお母さんにOKをいただいてからでないと。と思っていましたので、お母さんを診療室にお呼びし、口腔内を見ていただいて、”どうでしょうか?外していいでしょうか?”とお聞きしたら、”並びはOKですが、顎の状態もいいのでしょうね。顎の機能も大切ですから、”とお聞きになりました。”大丈夫です。”とお答えして、ようやく装置を外し、ハッピーエンドとなった。というお話です。このお母さんも、矯正の歴史あるアメリカのしっかりしたお母さんでした。日本のお母さん方も、正しい矯正治療の知識をもって、お子さんの歯を守ってあげてほしいと思いました。