Archive for 3月, 2008

信用できるランキング?

火曜日, 3月 11th, 2008

今日、患者さんのお母さんが、「今度、手術を受けることにしたんです。全国のランキング10位以内に入っている医院なんです。」ってうれしそうに報告してくださいました。思わず、どうか本当に10位以内の実力ある医院でありますように。ってお祈りしました。というのも、本物のランキングもあるのでしょうが、怪しげなランキングもまかり通っているからです。その裏で広告料が動いているのです。私も開業して初めて知りました。電話がしょっちゅうかかってきて、地域で評判がよい先生だけに。。などと持ちかけて、実は、広告料を請求されるのです。それからは、人気のレストランなどというガイドブックも信用しなくなりました。最近ネットの普及で、医療が益々ビジネス化しています。患者さんたちが、どうか、その害を受けないで欲しいと願うばかりです。どこか、きちんと管理してくれる部署があればいいのですが。。。

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幸せな瞬間

日曜日, 3月 9th, 2008

昨日の中学2年生のYちゃんのミニ診断(第二期治療に入る前の診断をイノウエ矯正歯科ではこう呼んでいます)で、初診時の歯型と現在のとを比べながら、”小さいときはすごい出っ歯だったよねぇ。。よく治ったよね。がんばったね。”ってお話していたら、同席していた担当衛生士が、”指しゃぶりがなかなかやめられなくて、カレンダーにシールを貼ってがんばったことを思い出しますね。”って言うもんだから、”あなた、そんなに昔からいたの?”ってびっくり。石橋で開業してもうすぐ18年、10年以上続けてくれている衛生士が4人もいます。もう一人ももうすぐ10年。イノウエ矯正歯科の宝物です。みんな、うちで矯正治療を受けました。顎関節の治療を受けた者もいます。自分の経験を生かして、トレーニングを積んで、毎日の経験を重ねて、患者さんに寄り添いながら日々の診療を手伝ってくれる彼女達に、あらためて感謝しました。Yちゃんのお母さんが”私たちみんな、年をとったんですよね!”って、みんなで笑いあいました。患者さんとそのご家族といっしょに、月日の流れを楽しく味わえる幸せを感じた瞬間でした。

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老後を楽しく過ごすために

土曜日, 3月 8th, 2008

昨日、歯科医師会の地域医療活動のひとつとして、地域のお年寄りに集まっていただいて、ワークショップをしました。老後を楽しく過ごすために、どうすれば良いか。ということをみんなで考えよう。という企画です。そのとき、うれしかったこと。となりの65歳の女性の若いご老人?(とても老人会所属とは思えない方)が、矯正が大切やわ。って言って下さったのです。今日の会で、お年寄りの参加者の中から、矯正の話が出るとは思ってもみなかったので、大感激!そのうえに、大阪府の保健関係の先生からも、あまり神経質にならなくても歯が健康な人は、食事内容が良くて、歯並びが良い人、というお話をしていただきました。そーなんだよ。。歯並びって、虫歯の予防、歯周病の予防、顎関節症の予防などなどにとても大切なんです。そして、明るい笑顔は、自分だけでなく周りの人達もハッピーな気分にしてくれます。華麗なる老後のために、子どもだけでなく、大人もみんな矯正治療に挑戦してみませんか。2年ぐらいはたいへんだけど、やはりなんでも投資は必要。その後は利子がいっぱいついた華麗な老後が待ってます。笑顔いっぱいの元気なお年寄りが増えてくれるといいな。って思いました。

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インターネット広告

日曜日, 3月 2nd, 2008

最近ネットで検索することが増えましたよね。私も知らない土地では、レストランをネットで調べます。でも、地元では口込みの実力派のレストランに行きますよね。そういう実力派レストランって、ネットに出てなくても、いつも満席なんですよね。ネットでチェックしたレストランは、どうしてもあたりはずれがあるような。。
矯正の世界でも、最近ビジネス化が進んでいるので、ネットが大流行のようです。でも、同じ業界の者が見ると、???のものもいっぱい。○○認定医取得として、単なるの1,2日の講習会の英語のcertificateを掲載したり(あれって、お金さえ払えば、たとえ会場にいなくてももらえるんですよ。)○○学会所属とたくさん並べていても、そんな学会あるの?というようなマイナーな会だったり、、、そりゃ、全くないよりはいいのでしょうが、知らない人が見たら、”すばらしい研修を積んでおられるように見える。。”というのが、ちょっと心配になったりします。
レストランなら、”はずれ”の場合でも”残念!二度と来ないわ!”で済むけれど、矯正治療は、一生使っていく大切な歯を任せるわけだから、そんな簡単には済まされないわけで、いわゆる”はずれ”にならないように気をつけたいものです。でも、そういう私も、他の科のお医者さんのことは、ホントわからない。。。友達から情報を集めるか、信頼できるネットから選ぶんだろうなぁ。。でも、難しそう!!!

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香港大学で講演

土曜日, 3月 1st, 2008

香港大学の矯正科で講演してきました。これから日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)をめざす先生方を中心として、小児歯科の先生やたくさんの若い先生が集まってくださいました。日本と違って、香港を含む欧米の大学の多くには、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)になるための、ちゃんとした3年間のカリキュラムが組まれたポストグラジュエイト(卒後教育)コースがあります。その授業の一部としてお話しました。若い頃と28年間矯正治療を続けてきた今との違いについて、きちんとした治療を目指すには、原因に目を向けることが必要であることを中心にお話しました。最近は、”簡単に治せます。”というようなうたい文句がインターネットで飛び交っています。もちろん簡単に治る症例もあるかもしれませんが、矯正治療はそんなに甘いものではありません。子どもの治療では、成長発育をコントロールし、大人の治療ではさまざまな問題点を洗い出し、原因に対応した治療をきちんと行わなければ、レベルの高いゴールには到達できません。”そんなに高くなくていいんです。。”って言われる方がおられますが、それは、後戻りに繋がります。2,3日の研修会が出す認定証などは、領収証のようなもので、うちには山のようにころがっています。”矯正治療って、奥が深い。”って、阪大歯学部の矯正科で10年、開業して18年、矯正治療にまじめに取り組んでいても、つくづく思っています。逆に、逆に長年真剣に取り組んできたからこそ、そう思うのかも?こんな話をすると年をとったなぁ。。って思いますが、そんなこんなを、香港大学の若い日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)の卵さん達は熱心に聴いてくれました。

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