最近の矯正装置
最近、見えない矯正装置というのが、インターネットをにぎわしていますが、私はどちらかとういうとあまり賛成していません。矯正治療を美容院でヘアスタイルを変える延長線上ではなくて、胃がんの治療の手前と私は思って欲しいのです。大切な歯、今後何十年と毎日お世話になる歯の矯正なのですから。。胃がんの手術をする時、目立たないように切ってください。ってお願いするでしょうか?もちろん、できるだけの配慮は必要でしょうが、やはり治療成績が優先されると思うのです。矯正治療で100点満点をとるのは難しく、外側からワイヤーで治療しても全症例100点というのは、専門医でも難しいです。特に、舌や口唇の癖のある人、顎関節症を伴っている人の治療は、外からワイヤーを使っても苦戦をしいられます。裏側からだとどうでしょうか?歯の外側と裏側にシールを貼ってください。って言われたら、どちらが貼りやすいでしょうか?外ですよね。裏側からもできますが、きっと同じ治療を同じ先生がされた場合、外側の方が治療成績がいいはずですよね。さらに、インビザラインといって、透明なマウスピースを交換する方法などは、もっと治療成績が不確実になってきます。簡単な症例であれば問題はありませんが、何十万というお金を払って、これ以上は無理です。これ以上は治りません。とならないようにしたいものです。