またプロフェッショナルの続き

ブログ連続記録更新しています。こだわりのプロのお話の続きのような、一番奥の7番目の歯につけるブラケット(小さな金属の装置)のお話。診療が終わって帰る準備をしていると、Mちゃんのお母さんから「今日つけてもらったばかりなのに、何にもしないうちに一番奥の装置が取れた。こんなに簡単に取れるようでは困るではないか!」とちょっとお怒りのお電話が入りました。聞くとワイヤーがほっぺたにあたって痛いらしいので、すぐに来ていただくことにしました。一番奥にある7番目の歯は、一番装置がつけにくい部分、トラブルも起こりやすくて、ほっぺたが痛くなったりしやすい場所で、患者さんからのクレームも出易い部分。だから、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)でも、7番めの歯のにはブラケットをつけず、コントロールをしない人もいます。その方が何倍も楽だからです。でも、こだわりのあるプロは、よほどの理由が無い限り、ブラケットをつけてコントロールしようとします。7番目の歯の位置がずれたままだと、虫歯、歯周病、顎関節症などいろいろな問題を起こしてきやすいからです。こんなお話をさせていただくと、お母さんも納得してくださった様子。そうですよね。そういう事情がわからないと、文句も言いたくなりますよね。せっかくプロとしてこだわりの矯正治療に取り組んでいるんだから、もっともっと理解しあって、もっともっと協力し合って、レベルの高い治療を目指していこう。と気付かされた今日の出来事でした。

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