プロフェッショナルの続き

今日は休診日だったので、危うく、”毎日ブログ”が途切れるところでした。昨日診療しながらと患者さんとプロフェッショナルの話をしていました。その患者さんが、”もうきれいに歯が並んできたから、そろそろはずれますか?”ってお聞きになったので、”プロフェッショナルな矯正医はねぇ。。”ってお話になりました。プロの矯正歯科医はどうするのか?素人の人が、じゅうぶんきれいと思った段階から、プロの勝負が始まります。まず、早めにパノラマというレントゲンを撮って、すべての歯の根っこが平行に並んでいるかどうかをチェックします。歯周病の抵抗性を上げるために、平行に並んでいることが要求されます。次に、歯型を撮って、歯の外形ラインが揃っているか、中央に走っているラインが揃っているか、外側から見て、山と谷がしっかり咬みあっているだけでなく、裏側(舌の側)から見ても、しっかり咬みあっているか。をチェックします。顎を前へ移動したとき、前歯だけで誘導できているか、横に動かしたときは、糸切り歯で誘導できているか。それらの条件をすべて満たせるよう、微調整を行っていきます。矯正治療の100点満点は、とても難しいのです。他にも、チェック項目はいっぱいあるのですが、100点に限りなく近づけることで、装置をはずした後の安定がずいぶん違ってきます。矯正装置をつければ、歯が勝手に並ぶと思っている人が多いかもしれませんが、そんなものじゃないんです。長年のトレーニングとこだわりで、仕上げはずいぶん変わります。上下の前歯の関係をきちんとするためには、舌のコントロールも重要になってきます。だから、患者さんいは口腔周囲筋機能療法(MFT)もがんばっていただきます。ホント、矯正治療って、患者さんと私やスタッフたち医療側の心が一つになって初めて、100点満点に近いゴールが得られる医療だと思います。100点をゲットすることは本当に難しいことなのだけど、みんなでいっしょにがんばるどぉ!

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